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知られざる世界の美味探訪~がっつり飯編~【パレスチナ現地滞在記 #20】

中東パレスチナのフェアトレードブランド「架け箸」です。
コロナ禍で創業して初めて現地に行けることになり、
只今滞在記を毎日更新しています。
(体調崩して養生していました。note復活です!)

旅先で最も気になるのが食べ物、という方が多いのではないかと思います。

パレスチナは中東と地中海の味覚が合わさった独特な食文化を持っていて、新鮮な野菜や果物から脂っこい濃い口の一皿、あまーいデザートまで揃い踏み。
滞在記#20では#19とは対極的に脂っこい濃い口料理をご紹介します。

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歴史的にはベドウィン(遊牧民)がタンパク源としてとっていた肉。農民の間ではたまのご馳走でしたが、近年は日常の食卓にも登場するようになりました(※)。そして、お客さんが来た時にはおもてなしを示すものとして特に大盤振る舞いをされます。

(※)この点については賛否あり、肉食が大量流入したという点や、ベドウィンの伝統的な畜産ではなく、工場生産の精肉が市場に出回っている点などから、食文化がグローバル化の影響で失われていっているという指摘もあり、私も伝統食の保全により強い関心を持っています。

ファストフードとしてはラップサンドの「シャワルマ」やBBQ串をよく見かけますが、代表的な家庭料理のひとつが「マクルーベ」。鶏肉とごはん、スパイス、野菜を煮込んだがつんとくる一皿です。

ターメリックで黄色に染まる
ヨーグルトを添えて

お客さんが来た時だけではなく、お祝い事の席や週末の親戚の集まりでもよく食べられます。お皿にそれぞれ取った後は、ヨーグルトやサラダと一緒に適宜混ぜて食べるのが現地流(そうすると脂っこさが和らぎます)。

一度揚げてから一緒に炊く野菜類もほくほくで美味しいです。

Instagramにマクルーベを仕上げている動画を載せるのでご興味あればそちらも。その仕上げに名前の意味が隠されています。

朝ごはんにも羊肉を使った料理があります。

フムス・マ・ラバン(写真左下)

ひよこ豆のペースト「フムス」にラム肉を載せたフムス・マ・ラバンも多くのお店で提供されています。肌感覚としては若い人に人気です。

また、海へのアクセスが無い地域ではありますが、お魚料理もあります。
「サヤディーエ」という白身魚の炊き込みご飯のような一皿です。

玉ねぎと魚とご飯というシンプルな一皿

そして、パレスチナに遥か昔から暮らしているアルメニア人のコミュニティの間でも、伝統的な料理が受け継がれています。

一口サイズよりも小さな餃子のような一品
パリパリのピザのような「ラフマジュン」(右)

アルメニア料理はエルサレムという町の旧市街で試すことが出来ます。以下のお店で、パレスチナの地のお酒も一通り揃ってました。

次回は現地の甘い物特集です!お楽しみに。

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