ゆうま

音楽の中にいるのが何よりしあわせ。今は海のそばにいます。

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記事一覧

短編小説 『夏を待つ』

ソウ、と音を立てて風が吹きすぎる。 つかの間熱をさらわれた皮膚の感覚が、肺まで支配して胸が空く。7月だ。じり、と湿気のベールを通して照りつける陽は、夏と呼ぶには…

ゆうま
8日前
4

海よりも前の話②

乗馬を習いはじめてしばらく経った頃。 今日、遊魔さんはズイセツ号です。と、その日のパートナーとなる馬の名前が発表された。 通っていた乗馬クラブは、レッスンの少し…

ゆうま
2か月前
3

海より前の話①

海辺で考えたことを書きたいな、と思ってnoteをはじめたのだけれど、海辺に来てからの一年以上、ぼんやり脈絡もなく奔放に考え続けてきた時間が膨大すぎて、やはりうまく言…

ゆうま
2か月前
1

海へ、

海の傍に引っ越してきて以来、おおよそ毎日海辺を歩いている。朝に、昼に、夜に。寝る前に。 とにかく、ひどくお天気の悪い日でなければ、ほとんど毎日、時間があれば1日の…

ゆうま
2か月前
9

眠れないな…と思ってぼんやりしていると、ふと枕元に月の気配…という日がたまにある。今日も、きっと振り向けば今頭上にある。差し込む月明かり…身体を起こして姿を見たい気もするし、温まってきたから動きたくない気もするし…なんとなく、ふふふ、と嬉しくなる。写真は数日前の月。

ゆうま
2年前
2

そこここで春の気配がして、嬉しい今日この頃です。

ゆうま
2年前
1

あいうえお【題】

言葉の練習をしよう。 と、noteをはじめてみたものの。 きっかけがないと書かないな、と気づきました。あいうえお、五十音を頭文字にした言葉をお題として、思いついた順…

ゆうま
2年前

言葉に慣れるために

noteを書くことにしました。 何から書こうか、どう書き始めようか…年初に始めようとしてからタイミングを逃し続けたので…ふとぼんやりした深夜にひとまず始めてしまうこ…

ゆうま
2年前
短編小説 『夏を待つ』

短編小説 『夏を待つ』

ソウ、と音を立てて風が吹きすぎる。
つかの間熱をさらわれた皮膚の感覚が、肺まで支配して胸が空く。7月だ。じり、と湿気のベールを通して照りつける陽は、夏と呼ぶにはまだ弱くて、じれったいような、それでいて、まだ待つ楽しみが残されていることに安堵するような。本当に、なんと7月なのだろう。正しい、夏を待つ季節。

 § § §

私は伯父が好きだった。
空に漂う雲のようにつかみ所のない人だった。幼い私はよ

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海よりも前の話②

海よりも前の話②

乗馬を習いはじめてしばらく経った頃。

今日、遊魔さんはズイセツ号です。と、その日のパートナーとなる馬の名前が発表された。

通っていた乗馬クラブは、レッスンの少し前にどの馬と組むかが決まる。たくさん馬がいるから、たいてい、はじめましてになる。

ズイセツ…ズイセツ…渋い響きだな…

と思ったあたりで、ズイセツさんの前に着く。
たてがみも身体も、全体につやつやと濃い茶色で、大きな目にふさふさのまつ

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海より前の話①

海より前の話①

海辺で考えたことを書きたいな、と思ってnoteをはじめたのだけれど、海辺に来てからの一年以上、ぼんやり脈絡もなく奔放に考え続けてきた時間が膨大すぎて、やはりうまく言葉になってくれないなぁ…と思いながら書いたり消したり途中で保存したりして欠片だけが積み重なっている。

たぶん、形になるものしか形にはならないし、書けるものしか書けないのだな、と諦めて書きたいことから書いていこう。と、いうことを、飽きる

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海へ、

海へ、

海の傍に引っ越してきて以来、おおよそ毎日海辺を歩いている。朝に、昼に、夜に。寝る前に。
とにかく、ひどくお天気の悪い日でなければ、ほとんど毎日、時間があれば1日のどこかで、一目でも海を見たいなぁ…というような心持ちでいる。

住んでいる部屋は少し高台で、カーテンを開けると遠くにちいさく海が見える。晴れた日には、早くおいで、という目配せのように波がきらめいて、窓を開ければ大抵はすぐに海から吹く風が部

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眠れないな…と思ってぼんやりしていると、ふと枕元に月の気配…という日がたまにある。今日も、きっと振り向けば今頭上にある。差し込む月明かり…身体を起こして姿を見たい気もするし、温まってきたから動きたくない気もするし…なんとなく、ふふふ、と嬉しくなる。写真は数日前の月。

そこここで春の気配がして、嬉しい今日この頃です。

あいうえお【題】

言葉の練習をしよう。
と、noteをはじめてみたものの。

きっかけがないと書かないな、と気づきました。あいうえお、五十音を頭文字にした言葉をお題として、思いついた順に書いて行くことにします。

…あとで並び替えたりできたらいいな…

書く前に調べたらいいのに…と思わないこともないけれど、もう、とにかく何より書きはじめることを最優先に。

書くぞ。

言葉に慣れるために

noteを書くことにしました。

何から書こうか、どう書き始めようか…年初に始めようとしてからタイミングを逃し続けたので…ふとぼんやりした深夜にひとまず始めてしまうことにします。

記憶や思考を言葉にすること、言葉にしようとすること、その練習を目的として。

ひとまず、
①推敲はしない
②書いたら必ず出す
③内容も分量も頻度も自由
④書きたいと思ったことを書く
というルールで、できるだけ書くことに

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