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詩歌の栞

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私のすきな詩・短歌・俳句に関する記事、詩歌関連の読書日記の記事をまとめました
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記事一覧

【詩歌の栞R6】5/5 生きていくのも大変で。「生きてるってどういうこと?」ことば…

生きてるってどういうこと? 谷川俊太郎 (ことば),宮内ヨシオ (絵) 光文社 ※愚痴愚痴し…

【雑記R6】3/16 「かなふみ」 あそび

NHK大河ドラマ「光る君へ」の企画「かなふみ」 たけうちさまに教えてもらい、遊びに行ってき…

【読書日記R6】3/11 忘れない。「東日本大震災を詠む」

能登震災から始まった今年も三カ月が過ぎました。 北陸の地は、まだ寒いのではないかと案じて…

【読書日記】11/26 漢詩の世界に遊ぶ。「いつかたこぶねになる日/小津夜景」

いつかたこぶねになる日 小津夜景 著 新潮文庫 フランスで暮らす俳人の日常と、その暮らし…

【詩歌の栞】11/10 緑色の世界へ。「左川ちか詩集/岩波文庫」

「詩歌探偵フラヌール/高原英理」で知った昭和初期の詩人・左川ちか。 最近、岩波文庫で「左…

【詩歌の栞】9/29 中秋の名月「同じ月を見ている/谷山浩子」

中秋の名月です。 夕方のうろこ雲は やわらかな朱色に染まり、やがてその姿は暗がりにひそみ…

【読書日記】8/30 エミリ・ディキンスン期到来中。「まぶしい庭へ」

まぶしい庭へ エミリー・ディキンスン (著),ターシャ・テューダー (絵),カレン・アッカーマン (編),ないとう りえこ (訳) メディアファクトリー 夏が終わります。 最近、再びエミリー・ディキンスンの詩をよく読んでいます。 「詩歌探偵フラヌール」でディキンスンの詩が魅力的にとりあげられているのを読んで、また詩集を手に取るようになりました。 すると「エミリ・ディキンスン家のネズミ」という本に出会い、ついでに原書の方も手に入れて。やっぱり詩も原語で読みたいなあ、と無謀な

【詩歌の栞】8/13 夏の惑いに。「山と高原と湖の詩集/新川和江 編」

お盆です。お墓参りに行きました。 山の上にある墓地は大木が茂り、蝉の声がひときわ響きます…

【読書日記】8/1 夏休み。「風のことば 空のことば/長田弘 いせひでこ」

風のことば 空のことば ~語りかける辞典~ 長田弘 詩  いせひでこ 絵 講談社 今日は、…

【詩歌の栞:花虹】7/25 蝉時雨を聞きながら

DelReYのチョコレート。我が家では特別の位置づけで、年に一度、バレンタイン特設会場でその年…

【詩歌の栞:花虹】7/17 「なまえ」

なまえ   花虹 なまえは いつからあるの と娘が問う むかしむかしからあるよ と私がこ…

【詩歌の栞+α】7/5 夏なので「最恐文芸」を。「怖い俳句/倉坂鬼一郎」

雨の音が陰鬱に響く夏の夜のことでございました 草木も眠る丑三つ時、持ち帰り残業をとりあえ…

【読書記録】7/4 あなたは、わたしは、誰?「エミリ・ディキンスン家のネズミ/ス…

エミリ・ディキンスン家のネズミ 新装版 エリザベス・スパイアーズ (著),クレア・A・ニヴォ…

【詩歌の栞+α】夏雲の生まれた日の問い。「最初の質問/長田弘」

昨日、「なぞなぞ大事典」を読んで、問うこと、答えることについて考えさせられました。 質問、というと、思い浮かぶ詩。長田弘さんの「最初の質問」 私が持っているのは、いせひでこさんがイラストを描いている絵本です。 この詩で問われていることに、ひとつひとつに答えていこうとすると、立ち止まり、悩み、考えてしまいます。 いつも同じ答えになる質問と、その時々で変わる質問と、毎回悩んで答えの見つからない質問があります。 いつも同じ、と思っていた質問 「問いと答えと、今あなたにとって必要