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芝居8本 映画4本 ~観劇・映画鑑賞記録 6.7月~



Sign of the time

千歳烏山にこんな小屋ができたのか
作品は贅沢なあてがき物
劇作家でもあり俳優でもある丸尾さんを肴に 
三人の劇作家が腕を振るった
どうも飲み屋ででた話らしかったが・・。
三人三様
それを1本にまとめ
丸尾さんと江花姉妹の三人が演じる
これ
結構贅沢だとおもった

三人の世界観がバラバラなのに1本
マルチバース流行ではあるが
演劇ってそもそも、なんでもありじゃん
っていうのが子気味いいくらいだった

丸尾さん
あのセリフの量を噛まずに発語し、記憶できるってスゴイ!!

百聞は一見にしかず
公演は終了したけれど配信は9月13日まであります

劇作のお手本のようでもあり、まったく型破りでもあり
お好みではありますが
ザ・小劇場
よかったです!!

隠し砦の三悪人

明治座 昨日初日
言わずと知れた黒澤明監督の名作。
ジョージ・ルーカスはこの作品からスターウォーズの着想を得たと言われています。
脚本は橋本忍。現在に至っても色あせない重厚感と面白さです。
これを明治座がお芝居にしました。
上川隆也、風間俊介、六角精児、小林由依(櫻坂46)、佐藤アツヒロ、宇梶剛士
演出は,スーパー歌舞伎・ワンピース歌舞伎などを手掛けた横内謙介さん
いやあ、もちろんだけど。面白かった。
上川君が完コピ!!?ぐらい佇まいを三船敏郎に寄せていた。
台詞や振る舞いまで、スクリーンの三船を舞台の板に乗せたよう。
上川くんも歳を重ねたけど、あいかわらずいい男っぷり。
風間君を舞台で見るのは初体験。
これが上手い。もっと他のストレートプレイも見てみたいと思った。
六角さん、宇梶さんはもう、出てるの楽しいだけだよねえ。
堂々で、安心感しかなかった。
小林由依ちゃん。原作のイメージに近づけていたがそれ以上に可憐で凛としていた。着物の着っぷりもみごと。衣装さんのデザインも素敵でした。
舞台美術は歌舞伎っぽくって花道の使い方が秀逸。
歌舞伎ファンなら花道に役者さんが出たり入ったりするところで拍手するんですけど、今回観客側はじーっと息をつめて見守っていました。
拍手すればよかった(-_-;)宇梶さんの声素敵だったのに・・。
この作品の名台詞「裏切りごめん!」がどんな演出で語られるのか?
是非、観に行ってくださいませね。

思い出したが、抜身の刀の話は椿三十郎だったきが・・。
原作映画を見直さねば(;^_^A

兎、波を走る

嘘だろってぐらいチケットが手にはいらなかった。
NODA・MAPのファンサイトを皮切りに
プレリザーブの第五希望までをあらゆるチケットサイト
カード会社の特別日
一般売り出しも第五希望までのあらゆるチケットサイト
チケット譲渡サイトに目を光らせ
多分友達と100席くらいハズしまくった。
結局公式リセールを20席くらい申し込んだ後、友人が当選してくれました。

行けてよかった
野田さん,やっぱ天才!!!
フェイクスピア」のとき高橋一生の声がすばらしくて、
もう一度舞台で生の声を聴きたい。
「Q」ですっかり野田さんの心をつかんだ松たか子もみたい
田部ちゃんはもともと大好きだし。
回りの役者さんも芸達者。
アンサンブルの方々はいつもながらおみごと
で、今回の野田さんはすこーし抑え気味

終わって席を立てずハンカチで涙をぬぐっていた方

兎にさらわれたアリスはワタシとあまり変わらない年齢だったはず
日本人は忘れやすいから
時たま野田さんのように形を変えて思い出させてくれる人が必要なのだろう
バーチャルや生成AIは本物なのか?
野田さんは夢の遊民社時代から時空を超えたところに連れて行ってくれる

公演を見損なった人、どこかで映像見る機会があればいいですよねえ。
できれば、沢山の若い人たちに見てほしいと思います。

ロンドンコメディ『Run For Your Wife』

あうるすぽっと にて
急に思い立って行ってみた。
ロンドンコメディに惹かれて前情報なしでの観劇

この芝居は何度もかけているらしく、客演も人によって大分味が違うらしい
それにしても、おもしろおかしく描かれていて脚本はうまい。
けど、重婚の話なのだ。

話の内容でこれほどのお話を見られなくなるのは残念だけれど
でも、重婚なんだよなあ(-_-;)

舞台セットの使い方もうまい
徐々にエンジンがかかって、主人公の困り具合がおかしい。
女性陣はふたりとも美しく、役にぴったりのたたずまい

面白かったんだけどなあ。

更地祭

コント作家、新作落語作家、大学の先生として活躍されている故林先生脚本

いや、もう、とにかく笑いに行きましょう

さすがに千秋楽は悲喜こもごもで涙もありました
しかーし、小屋の中全体が一体感があって楽しかったこと

コントを沢山見ることができて、大笑いできて大好きです。

ネタばれしちゃうかもしれないんで
内容を書けないのがもどかしい。
行ってくださいませ。小屋の楽しい空気を存分に味わってください。

更地祭りは終了しましたが,下はこれからです。

七月大歌舞伎

通し狂言 菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)
猿之助さんが大変なことになり、7月の宙乗りは大丈夫なのか?
心配無用でした
中車さんが七面六臂えの活躍
稽古期間一か月でこれだけやれるんだろうか?
さすが、東大・・・??!
まさか自分が座長になって宙乗りをやるなんて思っていなかったでしょう
花火に宙乗り、瓦投げ、ガマがえる。盛りだくさんの趣向。
これぞ、庶民の娯楽!のような感じでした。

神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
ひたすら団十郎がイイ男
命をかけて関取との喧嘩に臨む
そんなことに命かけますか?
は今の感覚なのかもしれない。
いや、リベンジャーズもそんな感じで人気がある
男子の意地の張り合いが女ごころをくすぐるんだろうか?
いやいや、多分イイ男に弱いだけなんだろうなあ。

六月新派喜劇公演「三婆」

贅沢な三越劇場での観劇
原作は有吉佐和子
舞台は昭和。妾、本妻、いきおくれの妹が古いお屋敷に同居する話
これがうまくできていて、今にも通用する風刺が随所にある。
これを新派がやる
水谷八重子、波乃久理子の大御所ふたりを渡辺えりが怪演でささえる。
演出は齋藤雅文さん
演舞場で観た「犬神家の一族」はどの映画やTVドラマより原作の意図をくみ取っていてみごとで大好きな演出家のひとり
芝居の演出家である甥(20代)は
「なんて、優しい演出なんだ」と大先輩に感服していた

今回、コロナ禍開けで三越劇場
母が行きたいと言ったので電話
これが結構一杯で、希望の日をとることはできなかった。
行ってみたら、ご高齢のご婦人方で満席
笑うし、喜ぶし、満足気だし。なんだか幸せな空気だった
出演者一堂に自分を投影しつつ、応援している空気感

このご年齢で、この長丁場の舞台を1日に2回?
しかも、1部と2部の間は30分くらいしかないのに!!
観劇に来る層が高齢だとわかっていて、早めに切り上げられる時間帯にしているとしたら
お客さん中心とはいえ、プロ中のプロだよなあ。と感嘆するしかない。

有吉佐和子をかける新派も貴重な演劇の一角。
次何かけるのか気になるところです。

人魂を届けに

前川さん作・演出
劇団イキウメ
「太陽」「散歩する侵略者」が映画化されています。
映画はちょっとホラーっぽい要素が強い気がします.

会場は世田谷パブリックシアター
少しとんがってる人、芝居見慣れている人が多く感じました。
「さあ、何をみせてくれる!?」開演前の空気が緊張してました。
前川さんの作品は目に見えないものを扱います。
が、今回は目に見える形のある「魂」らしきもの

劇団のいつものメンバーに篠井英介が客演
篠井英介のまとってる何かが緊張感をやわらげたり、高めたりしていた
出すぎず、それでいて、全体を底から支えているような存在感
他にこの役だれだったらハマるかなあ?
他の人が演ったらまったく別作品になってしまう気もした

今回の作品が前と違うように感じたのは
少し灯がともされた感じがしたから
光が見えた気がしたから

前川さん心境の変化ありましたか?
と、聞きたくなった

君たちはどう生きるか

広告宣伝をまったくしなかったのはご存じの通り
これ
どういう宣伝ができたんだろう?と考えてみる
何を売る?
キャッチは?
何もなかったのは正解だったのではないかと思う。

観に行く人に委ねられることが沢山あった
よかった
ただ、既に自分は託される側ではない
託す側なんだと思ってしまった

ジブリってほんとスゴイ!!
隅から隅まできっちり描いてあった
腕に覚えのあるアニメスタジオがクレジットもされていた
声の出演については、もう、出たい人だらけだったんではないかと思う
宮崎さんの最後の劇場公開になるかもしれない作品
出たいよなあ

しかし、じいちゃんふたり。恐ろしい。
超えられるんだろうか
手渡された未来を
きちんとまた、託していけるんだろうか

ま、がんばれよ。
自分なりに
と、言われてるような気もした。
戦火をリアルに聞いたことのある世代が遠くなる
なんか
きちんと立って背筋を伸ばして生きよう。
そんなこと思った。
もう1回観に行こう

スパイダーマン;アクロス・ザ・スパイダーバース

面白かった
勧善懲悪ではなく
悩み、苦しむ
10代の若者と両親の確執
確執って固いものというより
双方うまく相手に伝えられない
思ってはいるのに。
10代ってそういう季節だったきがする

子どもたちがこれを見て
親の心配が愛からきてるってわかってくれないもんかな
なんて思ったりした

子どもに感想聞いたら
全然そこにはフューチャーしてなくてがっかり
つまり、見方が色々できる重層的な話だったということだ。

アニメーションも多彩
ひとつの表現だけではなかった
マルチバースだからなんでもあり
だから挑戦してみよう
なのかもしれない
日本のアニメにはない表現方法の数々
話しは王道だが
スリルと笑いと切なさがスパイスになっていた

んで、これ言っていいのかな・・・。

前編って・・・。

次、早く公開してください!!!

世界のはしっこ、ちいさな教室

日本中の子どもたちに見てほしい!
学校の先生とか、保護者とか
教育に携わるひとも、そうでない人も

学ぶことがいかに重要かってことです。
それに人生をかける人たちがどれほど貴重でで尊いかってことです。

使命感
未来を託す子供たちに教育が必要だから
自分で未来を拓いて欲しい
民族、自分はどこから来たのかわかっていてほしい
祈りだけじゃない
行って子供たちの顔をみて、手をとって

20代の頃教育実習で教壇に立ったことを思い出した
嘘つけないじゃん!!
って

アフリカではフランス語
遊牧民はロシア語
これにも驚いた
別の国の言葉をしゃべりかけるようにしないと未来がない?
そんなきついことあるんだ・・。

世界の広さは何年経っても変わっていない
知らない、初めて聞くことだらけだ

ただ、使命感と情熱は伝わってきた。
観ることができてよかった
配給会社、劇場各位
感謝します💛

怪物

なんか、宣伝がしっくりこなかった
どっかにうまいことが書いてあった

ラーメンを食べにいったら、フランス料理だった
って
分かる気がする
是ちゃんが同級生だから、同級生で観に行った

うううううむ
わかんないかも??

いや、怪物ははっきりしてた
確かにマスコミとか、学校とか、わけのわかんない流れはある

けど
子どもって怪物だよなって思う
人の人生壊すぐらいのことをやったりすることもある
子どもが向かい合ってるのは自分の気持ちだけなんじゃないかな
小学校5.6年生なんて、むっちゃあつかいずらい

友達は自分がモンスターペアレントだったからわかる部分もあったらしい
もうひとりは、家族に先生がいて辛いのを知っているといっていた。

つまり、みんな問題抱えて大変だよね。
って

これは多分是ちゃんが監督しなかったら埋もれていた作品なんだと思う。
坂元さんの脚本を是ちゃんに撮らせたプロデューサーがうまかった
是ちゃんだったから、カンヌに呼ばれ、脚本賞、クィア・パルム賞をとった
インタビュー記事が沢山でているので好みのものを読むと参考になる

ほぼ、映画評は絶賛
うううむ
確かに俳優陣もうまい
けれど
思う
これ、見るのはどんな人?
会社で観たのは自分とあとひとり

届いて欲しいと願う人に届いてるのかなあ

これ見て
学校の先生になりたい若者が減らないこと祈る

もう1回観たいと思わなかった

ついでにおまけ

ハイキュー!


映画公開に合わせて見ようかなあ
と思ってたのに
初めからみてしまった
amazon prime 沼

地元の温泉に行ったら
バレーボールの大会があったらしく
ジャージ姿の高校生が沢山
で、ジャージには
排球部
の文字
ハイキュー!
のおかげで背中にvolleyballの文字は皆無になってしまったようだ

暑い夏に熱い青春を好む方
是非シーズン1からご覧ください

ああ、なんか書き損なってる気が・・。












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