絡まる子

小説を読むのが好きです。読書は旅に似ているし、自由な旅人のよう。そんななかでいろんな書…

絡まる子

小説を読むのが好きです。読書は旅に似ているし、自由な旅人のよう。そんななかでいろんな書物と戯れ、絡み、絡まれ、吞み込まれながら転がり続けていきます。転がる石のように…でもなく絡まる石のように、コロコロ。古今東西の名著から、そうでないものまで縦横無尽に。読書感想が主です。

記事一覧

物語りの愉しみ~摩訶不思議な南洋の島で~

『マシアス・ギリの失脚』池澤夏樹 著:新潮社文庫  1994年に刊行された池澤夏樹ロングイン…

絡まる子
3か月前
4

死を寿ぐ

『シンクロと自由』 村瀬孝生 著:医学書院  著者である村瀬孝生さんは、老人ホーム「より…

絡まる子
5か月前
2

海に生きる人びと

『星の航海術をもとめて ホクレア号の33日』ウィル・クセルク(著):加藤晃生(訳)青土社 …

絡まる子
6か月前
5

ただ情欲だけでなく、生きていくために抱き合う

『落下する夕方』江國香織 著*角川文庫  ちょうど一週間前。夕暮れ散歩していたら、ちょう…

絡まる子
7か月前
4

シーシュポスの苦難

『WILDRNESS AND RISK~荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード~』 ジョン・クラカワー著:…

絡まる子
8か月前
4

夜の校舎の窓を叩け!

『何が私をこうさせたか 獄中手記』金子文子 著:岩波文庫  おれは世代的に尾崎豊とか青春…

絡まる子
9か月前
2

水溜まりを避けて歩く

『遠い声 管野須賀子』瀬戸内寂聴著:岩波現代文庫  本書は、明治の社会運動家、管野須賀子…

絡まる子
10か月前
5

病気という災禍

『みぞれふる空 脊髄小脳変性症と家族の2000日』米本浩二 著:文芸春秋  「苦海浄土」の石…

絡まる子
1年前
7

私たちの、大江健三郎

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集『大江健三郎』河出書房新社  先月のドイツの脱原発の実現…

絡まる子
1年前
7

ウディ・アレンは食品売り場の片隅で

『カイロの紫のバラ』 THE PURPLE ROSE OF CAIRO 1985年 アメリカ 監督ウディ・アレン DV…

絡まる子
1年前
1

書を捨てず町へ、自然へ出よう

『余白の春』瀬戸内寂聴 著 岩波現代文庫 ブレイディみかこの『両手にトカレフ』を読んで…

絡まる子
1年前
8

だからさ、死んじゃだめだよ。14歳の君たちへ

『両手にトカレフ』ブレイディみかこ 著:ポプラ社  若い君たちへ  この本はね、『ぼくは…

絡まる子
1年前
5

武田砂鉄に勇気を貰う

  『父ではありませんが 第三者として考える』  武田 砂鉄 著:集英社  個人的な話だ…

絡まる子
1年前
6

国が守りたい社会って?~フェミニズムを語るコトは政治を語るコト~

『彼岸花が咲く島』李琴峰 著:文藝春秋  今月の1日、岸田首相は同性婚の法制化について「…

絡まる子
1年前
11

日曜の「サザエさん」が終わる日

『フェミニズムってなんですか?』清水晶子 著:文春新書  日曜日の夕方、妻はいつも決まっ…

絡まる子
1年前
7

『カラマーゾフの兄弟』と山上容疑者の父殺し

『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー著:亀山郁夫(訳)光文社古典新訳文庫  ようやくド…

絡まる子
1年前
4

物語りの愉しみ~摩訶不思議な南洋の島で~

『マシアス・ギリの失脚』池澤夏樹 著:新潮社文庫  1994年に刊行された池澤夏樹ロングイン…

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3か月前
4

死を寿ぐ

『シンクロと自由』 村瀬孝生 著:医学書院  著者である村瀬孝生さんは、老人ホーム「より…

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5か月前
2

海に生きる人びと

『星の航海術をもとめて ホクレア号の33日』ウィル・クセルク(著):加藤晃生(訳)青土社 …

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6か月前
5

ただ情欲だけでなく、生きていくために抱き合う

『落下する夕方』江國香織 著*角川文庫  ちょうど一週間前。夕暮れ散歩していたら、ちょう…

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7か月前
4

シーシュポスの苦難

『WILDRNESS AND RISK~荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード~』 ジョン・クラカワー著:…

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8か月前
4

夜の校舎の窓を叩け!

『何が私をこうさせたか 獄中手記』金子文子 著:岩波文庫  おれは世代的に尾崎豊とか青春…

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9か月前
2

水溜まりを避けて歩く

『遠い声 管野須賀子』瀬戸内寂聴著:岩波現代文庫  本書は、明治の社会運動家、管野須賀子…

絡まる子
10か月前
5

病気という災禍

『みぞれふる空 脊髄小脳変性症と家族の2000日』米本浩二 著:文芸春秋  「苦海浄土」の石…

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1年前
7

私たちの、大江健三郎

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集『大江健三郎』河出書房新社  先月のドイツの脱原発の実現…

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1年前
7

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『カイロの紫のバラ』 THE PURPLE ROSE OF CAIRO 1985年 アメリカ 監督ウディ・アレン DV…

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1年前
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書を捨てず町へ、自然へ出よう

『余白の春』瀬戸内寂聴 著 岩波現代文庫 ブレイディみかこの『両手にトカレフ』を読んで…

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1年前
8

だからさ、死んじゃだめだよ。14歳の君たちへ

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1年前
5

武田砂鉄に勇気を貰う

  『父ではありませんが 第三者として考える』  武田 砂鉄 著:集英社  個人的な話だ…

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1年前
6

国が守りたい社会って?~フェミニズムを語るコトは政治を語るコト~

『彼岸花が咲く島』李琴峰 著:文藝春秋  今月の1日、岸田首相は同性婚の法制化について「…

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1年前
11

日曜の「サザエさん」が終わる日

『フェミニズムってなんですか?』清水晶子 著:文春新書  日曜日の夕方、妻はいつも決まっ…

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1年前
7

『カラマーゾフの兄弟』と山上容疑者の父殺し

『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー著:亀山郁夫(訳)光文社古典新訳文庫  ようやくド…

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1年前
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