かろん

おさけがすきです

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最近の記事

ショパンコンクール2021

実は結構、ショパンが好きです。 図書館でポリーニのエチュードに出会った小5以来、大ファンです。 さて、反田さん2位の快挙がTVで報じられている中ですが、 ここ数日ショパンコンクールのオンライン配信を見た個人的な感想を書いてみます。 まず、総合的に見たら、カナダのブルース・リウさんの優勝は大納得です。 正統派で瑞々しく、コンチェルト3楽章の聴衆の反応も最高でした。 これから注目してみたいピアニストです。 一方、反田さんの演奏で、この曲にはこんな側面があったのかと気づきまし

    • 無伴奏チェロ組曲

      バッハの無伴奏チェロ組曲についてなら、無限に話し続けられると思う。 成立背景、好きな演奏者、弾くとき運指ここが難しいねとか(3番まで)、どんなお酒に合うよねとかまで。 バッハが作り、アンナ・マグダレーナがきれいに書き残し、カザルスによって再発見される。 この辺りの流れは、最近再版された『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』に詳しい(オススメです)。 録音では、カザルスの伝説の録音があって、フルニエとかトルトゥリエの勇壮な物がどんどん出てきて(トルトゥリエの2回目は60代後半と

      • ニ長調

        鹿児島で今日(5/11)、梅雨入りの発表があった。 なんとも早い。春が駆け抜けていってしまったようだ。 ヨーロッパ。特にドイツ語圏の5月は希望に満ちた、これから春が始まる季節だというのに。 シューマンの「詩人の恋」は美しい5月にという曲で始まり、 失恋の悲しみに満ちたシューベルトの「冬の旅」 の1曲目にも、5月は優しく私を迎えてくれたという歌詞がある。 ようやく長い冬が終わり、光と新緑が溢れてくる5月… 光溢れる音楽といえば・・・ニ長調っていいですね!!(強引)

        • 奄美群島の思い出

          鹿児島県は南北に600km。 最北の獅子島から最南の与論島まで。 同じ県内で、これほど旅気分が味わえるところは少ないのではと思う。 中でも、奄美群島が好きだ。 本土に帰ってくると、あれは夢だったんじゃないかみたいな気分になる。 体は帰ってきたけど、心がまだ帰ってこないというか。 行った順にご紹介します。 与論島 サンゴ礁に囲まれた地球とは思えないほどの絶景。 百合ヶ浜にも出会えて大満足。こんがり焼けたようです。 一人旅だからこそ、いろんな人と出会いました。

        ショパンコンクール2021

          奄美黒糖焼酎

          黒糖焼酎を飲むと、奄美群島の海の蒼さが浮かんでくる。 沖縄のエメラルドグリーンやコバルトブルーとまた違う、藍にも似た濃密なブルーだ。 黒糖焼酎は面白い。 焼酎では通常、麹と水を合わせて酵母を育み(1次仕込み)、 麹の2倍量のデンプン質をかけて糖化と発酵を同時に行う(2次仕込み)。 いわゆる並行複醗酵と呼ばれる、東洋独特の巧みな技である。 麹1kgに対し、米や麦は2kg、芋なら5kgを仕込む。 これが、安全に発酵しやすいバランスとなる。 しかし黒糖は最初から糖なので、麹

          奄美黒糖焼酎

          泡盛の古酒

          沖縄の海に出会うと、頭は即、オリオンビールと泡盛に切り替わる。 与論にはオリオンビールはあれども黒糖焼酎文化圏なので、 あの泡盛独特のパンチを味わうと沖縄に来た感がすごい。 琉球王朝時代は沖縄でも庶民の間で芋焼酎(イムゲー)が作られていたのだが、今は泡盛ばかりだ。 さて、スーパーで600円とかで買える透明瓶に入ったパンチのある泡盛も良いが、 その真髄は古酒(クースー)にあるのではないか。 美味しんぼにも文学者が古酒に取り憑かれる回があった。 あのように、良い古酒を前に

          泡盛の古酒

          日本酒よもやま

          不景気だと、チキンとパン屋(脚注)が流行る。 どちらも満足度が高く、材料費は抑えやすい商売だ。 そして、酒は甘くなる。 米不足で酒が少量しかできなくても満足でき、 肴が足りなくても口が寂しくないと 小泉武夫先生の本にあった気がする。 バブルの頃はまさに辛口の天下だった。 ・新潟の酒は全てうまい。 ・有名な銘柄なら特定名称酒でなくともうまい。 ・辛口なほど通が飲むものだ。 こんな価値観であったように思う。 濾過をめいっぱいかけて無色透明(炭つかって)。 しっかり火入れ

          日本酒よもやま

          すごいワインとうまいワイン

          ワインに興味があって無制限にお金が使えるなら、 ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュの 有名なやつから飲んでいくといいと思う。 おいしいよー!!! その味だけで小説になるロマネ・コンティ。 脱帽してひざまずいて飲むべきモンラッシェ。 ナポレオンが愛したシャンベルタン。 その後、ウィーン会議を踊らせたシャトー・オー・ブリオン。 1855年にされた格付けが殆ど変わらないボルドーのメドック。 こんなワインは、歴史が戻らない限り生まれない。 シャンパーニュと安いシャバシャバ

          すごいワインとうまいワイン

          ラフロイグ

          なんじゃこりゃー! 20歳。ビールがようやく美味しく感じ始めた頃に、こいつに出会ってしまった。 今はたぶんもう無い、東上線沿いの寂れたスナックにて。 面白いものありませんかと聞いたら出てきたのがこれだ。 ・・・当時はスマホなんて無いので、タイトル画像かこれがイメージに近い(最近バーで飲んだ竹鶴21年です。甘露でした。)。 20歳には似つかわしくない重厚なグラスに大振りのロックアイスで出してくれた。 良いグラスで飲めば缶チューハイだって立派なカクテルだ。 あの時の店

          ラフロイグ

          お酒と土地の関係

          お酒はその生まれた土地で飲むのが一番うまい。 村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」にもこうあるし、サントリー平社員の開高健はドイツ訪問中に社長佐治敬三に向けて、「ここの空気を持って帰れたらサントリーのビールはもっと売れるのに」と言ったそうな。 流通の最適化した現代においてもそれは変わらない。 ウィーンのホイリゲで飲んだ自家製ワインのうまいこと! 宮城峡蒸溜所でたらふくウイスキーを飲んだ 山崎も行った。 この頃は12年も飲み放題だったな懐かしい。。

          お酒と土地の関係

          はじめまして

          かろんといいます。 芋の町川越で高校時代を過ごし、芋っぽさ日本一の理系単科大で学び、芋の本場鹿児島にまったく縁もないのに移住して7年目です。 noteで発信するにあたって自分が有益なこと伝えられるのは何かなあと思ったときに ・大好きなお酒のこと ・お酒に付随するエピソードとか ・おいしい食べ物とよく合うお酒 ・趣味でやってるクラシック音楽や写真のこと ・・・まあ、このへんかなあと。 ゆるく、思ったことをここに綴っていきたいと思います。 よろしくお願いします。

          はじめまして