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海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 1. トシキコロジストとは
僕は製薬会社の中でトキシコロジストとして働いている研究者です。十分な治療法がなく、新薬を待っている患者さんに画期的な新薬を開発し、それを届けることに関われるやりがいのある仕事です。同時に新薬の承認を勝ち取るというダイナミックなビジネスの醍醐味を味わうことができるエキサイティングな仕事でもあります。あまり知られていないと思いますが、興味を持って将来の職業として考えてみたいと思ってくださる若い方が一人
もっとみる海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 2. 珍しく認定資格が取れる研究者
僕は製薬会社の中でトキシコロジストとして働いている研究者です。十分な治療法がなく、新薬を待っている患者さんに画期的な新薬を開発し、それを届けることに関われるやりがいのある仕事です。日本で教育を受けた者が、海外の企業で研究者として働き続け、生き残っていくことは、とてもチャレンジングです。その中で、トキシコロジストは、日本人がアメリカやヨーロッパで働き続けやすい研究者の道と感じています。その理由のひと
もっとみる海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 3. 昔は日の目を見ない仕事 今は脚光を浴びる仕事
僕はアメリカの製薬会社でトキシコロジストとして働いている日本人研究者です。トキシコロジストは、日本のみで教育を受けた研究者でも世界に飛び出して活躍しやすい仕事なので、興味を持ってくださる方がいればうれしいと思い、トキシコロジストの仕事を紹介しています。今回は、トキシコロジストの重要性がどんどん高まっていることを紹介します。
一昔前の製薬会社では、トキシコロジストは日の目を見ない冴えない研究者でし
海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 4. 強力なサイエンスチームを作る
僕はアメリカの製薬会社で働く研究者です。2021年8月に、これまで10年間働いた大手製薬会社から、小さなスタートアップカンパニーへ転職しました。今後、一から新たなサイエンスチームを作っていくことになります。今回はサイエンスの雑誌としてはユニークなサイエンスの分野で強力なチームを作っていくためのモデルについて書かれた論文を見つけたので、簡単に紹介します。
サイエンスの研究分野では、さまざまな専門性
海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 5. リモートで自宅から働く研究者
僕はアメリカの製薬会社で働く日本人研究者です。新薬がヒトで使用される前に、その安全性を確認するための仕事であるトキシコロジストをやっています。製薬会社で働く研究者というと、白衣を着て、実験室で働いている様子をイメージされるかもしれません。しかし、僕の仕事は100%がオフィスワークです。現在はコロナ禍ということもあり、すべての仕事を自宅からリモートでこなしています。コロナ禍前に会社のキャンパスへ通勤
もっとみる海外で働けるトキシコロジストという研究者の道 - 7. トキシコロジストが脚光を浴びるINDファイリング
僕はアメリカの製薬会社でトキシコロジストとして働く日本人研究者です。トキシコロジストが最も脚光を浴びる瞬間が、INDファイリングをする時です。IND (Investigational New Drug)とは、新薬候補を初めてヒトに投与して効果と安全性を確認するために、アメリカの厚生労働省に当たるFDA (Food & Drug Administration)に研究開発資料を提出して、臨床試験を行う
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