上手くいかない時は目標を立てよう。そしてちゃんと捨てよう
何かをやろうとして立ち上がったはいいものの、いつの間にかなんとなくその気力が散り散りになって、そしてなすすべなくどこかへ行ってしまう時。それはあなたが、目標を持っていないからである。そして同時に、あなたがその目標を捨て去らずにしがみついてしまうからでもある。
目標は、きちんと決めておくべきものであり、同時にすっぱりと捨て去るべきものでもある。そしてもちろん、この持っておくべきものと、捨て去るべきものは同じ目標ではない。あなたはたとえ、はじめに決めた目標。しっかりと考え抜いて決めた目標、もうこれ以上ないくらい完璧だと思う目標についても、それを捨て去ることがあるのだと理解しなければならない。
そしてまた、あなたは「成し遂げたい何か」が進行している間に、持ち続けなければならない目標があることもまた、当然だと思っておくべきである。
目標が保持され続け、しかし捨て去られるものでもあるのは、それに影響を受ける私達が変化してしまうからだ。つまり私達は、何か目標がなければ物事を前に進めることが難しい。効率よく作業をこなしていくことも、管理することも、分析することも大変になってしまう。しかし一方で、私達はその決めた目標に固執してしまう癖がある。固執は不必要なこだわりを呼び、凝り固まった保守思想を発展させ、身動きを取りづらくする。
膜表を立てなければそもそも進めず、それを固定化してもいつかは動けなくなる。それが、私達が「何かをやろう」としてものの失敗してしまう理由になる。
だから、目標はどこかへ追いやらねばならない。その凝り固まった目標は物事を前に推し進めていくのには不適切である。そのために、捨てる時期がいつかは訪れる。
全部なのか、一部なのかは目標ごとに異なるが、少なくとも最初から最後までまったく貫徹できる目標は多くない。それを設定できるほど、できた人格も少ない。目標はいつの間にか増えることもあり、勝手に減っていってしまうこともある。だからそれを適切な数に保ち続けることこそ、物事を前に進めるのに不可欠なのだ。
何かをしようとする時に、邪魔になってくるのは、まず私達の心である。心は目標がなければ発信できず、適切なコースを走り続けることもままならない。そして同時に、その目標を目指すあまりにあらぬ方向へと道を変えてしまうのもまた、心である。そんな時は余計な目標を捨て去らねばならない。そうして軌道修正してこそ、正しく進み続けられる。
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