宮﨑一徳

主に草の根民主主義のトピックスを取り上げます。フーテンの寅さんのように人々や地域とのつ…

宮﨑一徳

主に草の根民主主義のトピックスを取り上げます。フーテンの寅さんのように人々や地域とのつながりの中で見えてくることを大切に。

最近の記事

社会を変える民主主義とは何か

室橋祐貴氏の『子ども若者抑制社会・日本 社会を変える民主主義とは何か』(光文社新書、2024年3月)を取り上げたい。 この本の出版は、いわゆる日本版選挙村、デモクラシー・ユース・フェスティバル2024(3/24、3/25、駒沢公園)の際に知り、その後購入したものである。 このイベントの主催が日本若者協議会で、その代表が室橋氏である。(トップの写真の男性が室橋氏。) 室橋氏とは、市民アドボカシー連盟の勉強会で言葉を交わした記憶がある。 日本若者協議会の要望書手交の写真等

    • 裁判官弾劾裁判所、裁判官罷免の判決。

      令和6年(2024年)4月3日、罷免訴追事件(令和3年(訴)第1号)(令和3年(2021年)6月16日係属)の第16回公判が開催され、岡口基一判事に対し罷免の判決が出されました。 前回の罷免訴追事件の判決宣告が平成25年(2013年)4月10日でしたので、約10年ぶりの公判。日本国憲法の規定が発動し、国会議員がどう役割を務めるかを体感したくて、昨年来傍聴を申し込み、2回ほど抽選で傍聴することができましたが、残念ながら判決の公判は抽選漏れで傍聴することはできませんでした。

      • 自分ごと化会議の提案の取りまとめ

        令和6年(2024年)2月18日(日)、「第4回市民がつくる、未来のまえばし会議~自分ごと化会議in前橋~」を9時から傍聴しました。最終回で提案内容の協議の日。この後、zoomで、「自分ごと化会議in松江」の第5回、こちらも提案内容の協議の日でしたが、これを視聴。1日に2つも自分ごと化会議の提案の取りまとめを見ることができました。 1.自分ごと化会議in前橋(1)構想日本、加藤代表の言葉 まず登場したのが、「「自分ごと化会議」の意義について」ということで構想日本代表の加藤

        • まちめぐりとまちづくりワークショップin岩槻

          Manifesto Awards Collectionの際に、西尾真治氏から聞いた「対話による協働のまちづくり~牧之原市の取組~」の話に非常に感銘を受け、その話の中で、私は、こうした活動を発展させる肝は、市民ファシリテータ―の育成ではないかと考え、西尾氏が関わる「さいたま市民ファシリテーター」育成の関係者が参加されているという、岩槻の「さぽっと交流カフェ」に申し込んだところ、参加が認められたので、令和6年(2024年)2月23日12時半からのイベントに行って来ました。 大宮

        社会を変える民主主義とは何か

          あつぎ気候市民会議報告会に参加して

          令和6年(2024年)2月17日(土)13時から、アミューズあつぎ6階会議室にて、あつぎ気候市民会議報告会が行われました。 この日は、『『あつぎ気候市民会議』報告書』が公開される日。報告会参加者の私も、報告書を手にしました。 3部構成。第1部が「「脱炭素市民アクションプランinあつぎ」ができるまで」 第2部が、成果物の本体の「脱炭素市民アクションプランinあつぎ」 第3部が、「会議を終えて 評価と今後の展開」 となっています。いずれも興味深いものです。是非、添付から内容を

          あつぎ気候市民会議報告会に参加して

          葉山町議会、14人の熱い本会議討議

          令和6年(2024年)2月13日、葉山町議会、令和6年の第1回定例会の初日に、議会を傍聴しました。 三浦半島西部に位置し、神奈川県逗子市、横須賀市に隣接する葉山町の人口は、令和6年(2024年)1月で3万2千人ほど。町議会議員の定数は14人。 昨年、気候市民会議in逗子・葉山を傍聴し、その提言を受ける葉山町長以下執行部と町議会議員を実感しておきたいというのが、主たる傍聴の動機でした。 その件に関するものとして、町議会の本会議場の傍聴席で閲覧ができた、「資料 令和6年度予算

          葉山町議会、14人の熱い本会議討議

          Manifesto Awards Collection Day2 若者の参画と意見反映

          「若者の参画と意見反映 シティズンシップの未来」 (令和6年(2024年)2月1日。早稲田大学井深大記念ホール) マニフェスト大賞実行委員会等の主催のManifesto Awards Collection に参加。Day2は、「若者の参画と意見表明 シティズンシップの未来」が主テーマとなっていました。「こども選挙」で実行委員を務める等、シティズンシップ教育に、研究、実践で関わって来た私としては、とても興味深いプログラムでした。 1.西尾真治氏による基調提起最初に、三菱UF

          Manifesto Awards Collection Day2 若者の参画と意見反映

          みんなで食べよう学校給食

          令和6年(2024年)は、学校給食法(昭和29年法律第160号)が昭和29年(1954年)に公布、施行されて70年ということで、国立公文書館では、企画展が行われています。 ちょうど、1月24日から1月30日は、学校給食週間ということもあり、学校給食について、いろいろ見て考えていきたいと思います。 1.国立公文書館「みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―」展国立公文書館では、明治時代の取組みから、関東大震災後の大正12年(1923年)の、栄養状態の良くない児童に対して、

          みんなで食べよう学校給食

          松村圭一郎『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、2017年)を読む。

          私は、一箱本棚オーナーシステムの私設民営図書館「みんとしょ」のアンバサダーという役を拝命しているのですが、なかなか研究等以外の本を読むことができないので、今年は、せめて1か月に1冊は読み切る本を作ろうと考えました。 ということで、1月は、みんとしょ「Cの辺り」の仲間から紹介された『うしろめたさの人類学』を読むことにしました。 この本の帯の裏の方には、「市場、国家、社会・・・断絶した世界に「つながり」を取り戻す。エチオピアをフィールドにする人類学者が11年かけて書いた力作。」

          松村圭一郎『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、2017年)を読む。

          「良いロビイング」の探求

          「透明で責任のあるロビー活動のあるべき姿とは」というサブタイトルに興味を持ち、株式会社マカイラさんのセミナー(令和6年(2024年)1月17日19時~21時)に参加して来ました。抱いていたいくつかの問題意識を刺激し、最終的に、登壇者のアルベルト・アルマノ氏とグータッチ(?)をすることになる展開で、とても有益なものだったと思います。 セミナーのタイトルは、「CSRの次はCPR⁉透明で責任あるロビー活動のあるべき姿とは?企業ロビー監視の仕組みを開発した、欧州NGO代表来日!」と

          「良いロビイング」の探求

          義援金・給付金等に係る差押は禁止されます。

          残念ながら日本は災害が多い国。それも「未曾有」と呼ばれる大災害が往々にして起きてしまいます。 そういう時に、義援金・給付金は人々の支えになります。 義援金は、被災者に贈るもの。赤十字、赤い羽根共同募金、自治体、テレビ局等が国民から受け付ける。 支援金は支援団体に出されるもの。 給付金は国や自治体から出されるもの。国民に支給される。 2020年の新型コロナウイルス感染拡大期に、国民一人10万円の特別定額給付金が支給されたのは多くの人の記憶にあると思います。 次の表は義援金

          義援金・給付金等に係る差押は禁止されます。

          日本初!ミニ・パブリックス+デジタル市民参加プラットフォーム‼

          令和5年(2023年)12月17日(日)、前橋市で開かれている「市民がつくる、未来のまえばし会議~自分ごと化会議in前橋~」の第2回の会議を傍聴する機会を得ました。 この会議は、主催が、めぶくグラウンド株式会社、共催が一般社団法人構想日本。「めぶくファーム事業」の一環として、「自分ごと化会議」が開催されています。 1.会議の位置づけ「めぶくファーム事業」とは、「リアル(対面)とデジタル(非対面)を融合した、いつでもどこでも安全に自分の意思を表明できる市民参加型会議プラット

          日本初!ミニ・パブリックス+デジタル市民参加プラットフォーム‼

          かながわ気候市民会議in逗子・葉山第5回(最終回)で旗揚げ採決を目撃⁉

          かながわ気候市民会議in逗子・葉山の第5回(最終回)は、令和5年(2023年)12月2日、葉山町保育園・教育総合センター2階会議室で開催されました。 ちょうど、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれている、国連機構変動会議(COP28)で、12月1日に首脳級会合が始まり、グテーレス事務総長は、「今行動すれば、最悪の混沌を回避する技術はある。リーダーシップと協力、政治的意思が今、必要だ」と話し、岸田首相は、「排出削減、エネルギーの安定供給、経済成長の3つを同時に実現するG

          かながわ気候市民会議in逗子・葉山第5回(最終回)で旗揚げ採決を目撃⁉

          あつぎ気候市民会議…最終回、でも終わらない。

          あつぎ気候市民会議の、最終回とされる第6回会議が厚木シティプラザ6階で開催されました(令和5年(2023年)11月26日)。 1.アクションプラン原案①、②作成 前回の第5回の後の動きを、説明、資料をもとにまとめてみました。  オンラインでのやりとりです。 (1)第4回、第5回にAとBの分科会で議論。  実行委員会が、分科会の議論をもとに、アクションプラン原案①を作成。 ・原案①のA(「第1章 再生可能エネルギーの地産地消」とし18項目、「第2章 移動・まちづくり」とし

          あつぎ気候市民会議…最終回、でも終わらない。

          「こども選挙」の奇跡の軌跡

          1.「こども選挙」の奇跡「発表します。市民・団体の部、最優秀賞は、こども選挙実行委員会さんです。」 第18回ローカル・マニフェスト大賞の市民・団体の部の最優秀賞を、こども選挙実行委員会が受賞しました。 壇上には、代表の小学生2人の「ちがさきこども選挙実行委員」が。表彰状、トロフィーを受け取り、写真撮影の段になって、主催者の配慮で、会場に来ていたその他の子供の実行委員も全員壇上に登っての写真撮影となりました。 写真撮影の後、当初の2人の小学生を残して、他の子供たちが降壇し

          「こども選挙」の奇跡の軌跡

          裁判官弾劾裁判、白熱の法律論議。

          令和5年(2023年)10月25日(水)、訴追罷免事件(令和3年(訴)第1号)の第10回公判が開かれました。 今回は、抽選で当たり、傍聴することができました。 前回傍聴できたのは、7月26日の第8回公判。これについては、noteで記述してますので、そちらをご覧ください。弁護人からの証拠調べでしたが、続きの弁護人からの証拠調べと訴追委員からの追加の証拠調べが予定されていた9月の第9回公判は、抽選で外れて傍聴できませんでした。 1.国会議員で構成される裁判 憲法に規定する裁判

          裁判官弾劾裁判、白熱の法律論議。