飲食の面接 その1

スーツを着て、
久しぶりに外に出る。

歩き方に
まだ不自然さが残っているが
そんなことを悟られてはいけない。

まずは「老舗」的な居酒屋チェーンの面接。

最初に若い担当者が出てきて
堅苦しい質問の連続。

答えるほどに窮地に追い込まれるような
ハラスメント調。

そして、
オフィスの片隅で
立ったまま 30 分ほど待たされる。

今度は
角刈りの還暦オヤジが出てきて
包丁捌きの試験をするという。

私も元は技術系で「職人」である。

プロならツールくらい選びたいが
不慣れな刃物ほど扱いにくいものはない。

指示通りに
何種類かの野菜を切ってみるが
どういう意味があるのか
まるで分からない。

その後、
応接室に移動して面接。

ほぼ説教をされている感じ。

完全に私のイメージから外れている。

合否を待つまでもない。

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