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【承認欲求】心が疲れてるあなたへ

1.現代の人々と承認欲求

「認められたい」は誰もが持つ願望だ。

その願望は普遍的なものだと思う。しかしテクノロジーは欲求というあやふやなものを可視化した。スマホとSNSだ。

スマホは情報との常時接続を可能とし、SNSはLikeやフォロワーなどで承認欲求を数値化し、他者と比べる相対性を獲得した。

人々を見ると、誰もがスマホを見ながら生活している。Twitterを見れば、悪意のあるコメントも多い。全ては私を見てほしい、もっと認められたいという思いに囚われている。

スマホ依存症が流行っているが、言葉を変えれば、承認欲求依存症だ。もはや心の病気だ。タチが悪いことに、承認欲求には終わりがない。その場で満たされても、すぐにもっと多い承認を求め始める。

承認を求めることは、他者の目を気にしながら生きることでもある。

認められるには、かなりの部分で周りに合わせる必要がある。仕事面では上司のやり方に合わせないと認められないし、行きたくない飲み会にも「陰口をたたかれたくない」思いから参加する人も多いだろう。

その結果、人々の心は疲れ果てる。しかし、その生き方を変えるのは簡単じゃない

2.私の場合

私自身が承認欲求と共に生きてきた。人より強い承認欲求が色んな場面の原動力だった。

中学生だった時は、学年でもトップクラスの成績だった。高校は公立のトップ校に合格した。しかし奥底にあったのは親や周りに認められたいという思いだ。

社会人になっても生き方の軸は変わらず(そうそう変えられるものでもない)、欲求をぶつける対象が変わっただけだ。つまり上司や周りに認められたい

転機となったのは、結婚と病気だ。妻は上昇志向の強い私とは違い、「2人で楽しく生きれればいい」という考えだ。病気は人生を考え直すきっかけと時間を与えてくれた。「昇進とか周りの評価って、そんなに大事なものなのか?」と考え始めた。

変化は突然には起こらないが、少しずつ私の価値観と行動は変わり始めた。

3.アドラーの教え

そんな時に一冊の本と出会った。「嫌われる勇気」というアドラー心理学を対話形式で記したベストセラーだ。本を読んで衝撃を受けた。

何度も読み返し、心に刻まれた文章を抜粋する。

・全ての悩みは「対人関係の悩み」である。
・人生は他者との競争ではない。
 今の自分より前に進もうとすることに価値がある。
・他者の期待を満たすために生きているのではない。
・自由とは他者から嫌われる勇気を持つことだ。
・承認欲求に囚われてる人は、極めて自己中心的。
・他者に何かを与えてこそ、居場所を得られる。

これは本の一部分でしかない。もしあなたが承認欲求に疲れていて、アドラー心理学を学びたいなら本の購読をオススメする。

4.欲求と共生する

では私が承認欲求から解放されたのか?と言われたら、答えはNoだ。だって30年以上身に染み付いてきた価値観だ。それを完全に否定することは、根本から私の人生を否定することになる。

アドラーは「承認欲求を否定せよ」と言ってるが、私は「承認欲求に囚われずに共生する」方が合っている。

承認欲求はあってもいい。でも他者を気にして自分を殺す必要はない。

そもそも他者を気にする必要は無い。
何故なら他者はあなたのことなど興味はない。
あなたが他者のことにあまり興味がないように。

分かるだろうか?

勘違いして欲しく無いのは、自分にとって本当に大切な人は特別だということ。でもそれ以外の人たちは、上司だろうがお客さんだろうがスマホの向こう側にいる名前も知らない人だろうが、あなたの人生を面倒みたりしてはくれない。そんな人たちの言動に一喜一憂することはアホ臭い。

今の私は行きたくない飲み会には参加しないし、仕事が終われば周りが全員残業してようが帰る。「あいつ付き合い悪いな」と言われてるかもしれないが、知ったことか。

自分の心と身体に耳を傾けよう。
自分に嘘をつかず、正直に生きよう。
あなたの人生は、あなただけのものだ。

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宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。