雪照

ゆきてると読みます。冬生まれ。マイペースに短い小説を投稿します。

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  • 羽毛布団の味シリーズ

    続きを書くかもしれないし、書かないかもしれません。

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〈ADKの皆様へ〉アクセスありがとうございます!

OFFERING SHEET からアクセス頂きました皆様、ありがとうございます! これは私からのメッセージと、仕掛けの意図についての解説を記載したページです。 実はこのページにアクセスする方法はOFFERING SHEET に2つ仕掛けられていました。まだ片方しか発見していない場合は、残りも是非探してみてください! 仕掛けの回答と意図についてはこのページの一番最後にあります。 世界中の人々の"気になる"を創ることを約束します!このページにアクセス頂いたということは、私

    • 真実とは

      嘘と現実どちらが残酷かと聞かれれば、真実の方だと私は思います。 例えばマジックのタネを知った時、サンタクロースの正体を知った時、幸せな夢から覚めた時。それは魔法から手品に、サンタクロースから両親に、夢から現実に成り下がる。ファンタジーからノンフィクションへと引きずり込まれる。幸から不幸へと突き落とされる。真実の残酷さを思い知る。 私達はそれが嫌だから、タネの知らない新たなマジックを常に探し、非情な残酷な現実から逃れようとする。同じことを繰り返しても、何度でも、何度でも。

      • 刃渡り10㎝の宇宙人

        ここに鋭利な刃物があり、これはエイリアンである。これはジョークではない。ジョーズでもない。これは紛う事なきエイリアンであり、そして鋭利な刃物である。 彼、と呼んで良いのかは分からないが、ここでは便宜上彼と呼ぶことにする。 我々人類の知見の外からはるばる地球へやってきた彼は、偶然にも地球で「果物ナイフ」と呼ばれる刃物と同じ形をしていた。形だけでなく、性質もおそらく同じであった。彼は果物を切るのに適していた。彼は私の家の台所で、林檎の皮を剥くのに重宝されている。 こ

        • 3月33日の夏祭り

          きっと世界は私に嘘をついているのでしょう。 人ごみであふれる夏祭りの屋台通り。私の隣にはサンタクロース。スマートフォンのカレンダーは3月33日。多分、壊れている。スマートフォンも、そして世界も、壊れてしまったのだ。 私の記憶が間違っていなければ、今日は3月33日ではないし、少なくとも夏祭りが行われるような季節でもない。それなのに、通りに掲げられているのぼりの中では「夏祭り」という文字が大きく自己主張をしてるし、スマートフォンは日付を3月33日と表示している。すれ違う人々は

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        • ショートショート
          6本
        • 羽毛布団の味シリーズ
          2本

        記事

          羽毛布団の味

          目が覚めると、白い髭を入道雲のように蓄えたサンタクロースが私の顔を覗き込んでいた。 ん、サンタ?今って、何月だっけ。 枕元に置いてあるスマートフォンで日付を確かめてみる。『3月32日』。3月にそんな日付があったかどうかは定かじゃない。定かじゃないっていうか、ない。なかったはず。あれ?私の記憶が定かじゃない。3月って何日までだっけ。スマートフォンが32日って言ってるんだから、32日まであるんじゃない?やっぱり定かじゃない。ま、いっか。 というか、いい加減顔が近いなこのサン

          羽毛布団の味

          カップラーメン

          月が綺麗だなと思って眺めていたら、夜空に浮かぶその球体の輪郭が少しずつ大きくなっていくのに気がついた。 それが月がこちらに近づいてきているのだと理解するにはしばらくかかった。 つけっぱなしにしていたテレビが緊急速報に切り替わり、この世の終わりみたいな表情をしたアナウンサーが告げる。 『月がもの凄い速度で地球に近づいています!』 聞けば地球はあと3分程で粉々に砕け散るとNASAが発表したという。 どうやら僕たちは月に殺されるらしい。 唐突に突き付けられた3分間の余命

          カップラーメン

          なんと2月のハッシュタグ企画、運営さんの紹介する5作品に選出されました。 多分『お菓子』というテーマでショートショートをやったのが僕だけだったんでしょうね。レシピ等の紹介の合間のアクセントとして選ばれたんでしょう(笑) とっても嬉しいです!

          なんと2月のハッシュタグ企画、運営さんの紹介する5作品に選出されました。 多分『お菓子』というテーマでショートショートをやったのが僕だけだったんでしょうね。レシピ等の紹介の合間のアクセントとして選ばれたんでしょう(笑) とっても嬉しいです!

          不透明人間

          絵の具なんかじゃ描けないあの綺麗な透明に、いっそ染まることが出来たらいいのに。 この高台に来るといつもそう思う。ここから見下ろす景色はとっても綺麗なんだ。雑然とした街並みとその奥に広がる真っ青な海、そして海と同じ色に染まる空が水平線をおぼろげにして一体化する様は、見るものを引きこんでいく。綺麗だ、という言葉で済ませてしまうのがもったいないくらい。時間が変われば空の色は変わるし、時代が変われば街並みは変わるけれど、この景色の美しさは変わらない。自分が普段歩く街がこんなにも綺麗

          不透明人間

          『食欲』

          夜、時計の長針と短針が"12"を指して重なる頃である。 ポテトチップスが僕を笑った。 彼の名前は「のり塩」である。 『いいのかいこんな時間に私を食べて。』 『君もご存知の通り私は脂肪と糖質の塊だ。今君が私を体内に取り込めば君は確実に体重を増やすことだろう。』 全く、五月蝿いポテトチップスである。 のり塩よ、お前はお菓子の分際で僕に逆らおうというのか。 『逆らおうなんてとんでもない。ただ君の身体を心配しただけさ。』 余計な御世話だ。 僕は何の躊躇いもなくのり塩

          『食欲』