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好きな一冊:脳に棲む魔物

今回の好きな一冊は、ミステリーとしても最高な医療系ドキュメンタリーです。

ドキュメンタリー独特の何かを暴こうとするドロっとした雰囲気(偏見です)が苦手なのですが、これは完全に当事者なのです。
スザンナ・キャハランの仕事は記者、当時24歳でした。仕事が順調に進んでいた矢先、体に異変が現れます。
自身が体験した脳の病気の症状を、克明に記録しており、自身の変化や周囲(病院の誤診や家族の対応)の様子を詳しく知る事が出来ます。
生きていたからこそ書ける、本当に貴重なレポートなのです。
一歩間違えば取り返しがつかない診断、言葉を発せなくなる恐怖、精神病院に転送されそうになるなど、ハラハラドキドキの連続。
記者だからこその文章で、ドキュメンタリーとしても小説としても楽しむ事が出来る最高傑作です。
ギリギリのタイミングできちんとした診断を受ける事が出来、無事に元気でいてくれて、私たちに教えてくれている。全てに感動してしまう大好きな本です。ドキュメンタリーが好きな方も、ミステリーが好きな方も楽しめる素敵な本だと思っています。

今回はあまり多くは語らず…、ぜひ読んでもらいたい!という気持ちが大きいです。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます!すごく嬉しいです!


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