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無拠点生活

僕は「男はつらいよ」が大好きで(ベタだよね)多くの人が思っているだろう“寅さんみたいな旅ぐらしがしてみたい”ってことがしてみたい。もちろん旅のさなかにどこかでお手伝いみたいなことをして住み込んでみたり、道端で商売などもしてみたい。そんな事を考えている。

いい年こいて、そんな夢みたいな事を考えて、どうしたもんかねと多くの人は思うだろうけど、僕自身「いや、そんな夢みたいに雲をつかむような話でもないんじゃないか?」と思っている。
もちろん、そんなに簡単なことではないのだけど、特定の場所にさえ住まないでフラフラとしていたら意外とできそうな気がするんだよな。


もちろん、生きているといろんな事があってそう簡単に旅暮らしなんてできたもんじゃない。
病気や怪我はあるだろうし、いろんな支払いなどもある。支払いがあるということは、お金を稼がなくてはいけない。お金を稼ぐには仕事をしなくてはいけない。仕事をするためには住所が必要だったりする。。。

なんて感じである。

しかし、僕はこう考える。
そうやって、気に入ったその土地に居着くということは「お金が必要になってくる」のである。
毎月毎月こんなふうに思う人はいないだろうか?
「家賃さえ(または家のローン)なければなぁ…」

そう、土地に根付くというだけでかなりのお金と税金を支払うことになるということだ。

僕は最近気づいたのだけど、一応屋根の下に住んではいるが、家の中ではほとんど何もしていないってことだ。寝るか起きて生活上の様々な雑用をしているかくらいである。あとは特別何かをやると言ったら、お茶を飲むくらいだろうか。

料理とかゲームとか、リビングで映画を見るとか、そんなことは一切やっていない(今の所…)。つまり何が言いたいかって、そんな人間が家にいてそこに割と大きなお金を支払っているなんてバカバカしいと思ったのだ。

じゃあ、家なんてなくていいじゃん。と安楽に考えたのは良いのだけど、ここで問題になるのが、じゃあ郵便物とかなんとか色々僕のところにやって来るものはどうしたらいいんだろうかということである。実際そこんところに引っかかっている。

家なんて持たなくったって生きていけそうな気がするんだが、しかし、「ホームレスになる」という選択肢はできる限りとりたくない。
ホームレスになるって、言ってみれば簡単なんだよな。だけどそうじゃないんだ。僕がしたいのは。

寅さんも駅のホームで寝たりすることはあったが、しかしそれは稀なことだった。ほとんどがちゃんと民宿かどこかに泊まったり、知り合いの家に泊まらせてもらったりしていたのである。
「そんなのは物語で、作り物なんだからできると思うな」なんて言われちゃうんだろうけど、『できない』って思っていたらいつまで経ってもできないじゃない。

むかしのSF映画で出てきたような科学のテクノロジーは、今や実現しているものが多くある。パソコンだってそう、スマホだってそうだ、それにCGだってそうだろ。こうなればいいな、あったらすげーよなっていう技術を目標として作ろうとしてきたからこうやって今僕らの手の中に収まっているんじゃないか。


できるはずのないことだけど。だけどやってみたいこととして寅さんみたいな無拠点生活もあるんだと思うんだ。

今では「ノマドワーカー」という人もいる。
しかし、それらの人は“そういう仕事を持っているからこそ”のノマドなのである。寅さんの場合もテキ屋商売というりゆうがあってあっちやこっちと旅をしていたこともあるが、どこかの誰かと結婚してそこに住もうかという選択肢を選ぼうとしていたという事実がある。つまりは商売から足を洗ってカタギになるということももちろん考えていたし、それを選びたいと本人も思っていたはずなのだ。


そうであるなら、旅ぐらしをしたいと思っている人もその夢を叶えられるシステムがあったっていいんじゃないかってふと思ったというわけである。



yoko_kishimotoさん お写真使わせていただきありがとうございます。

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