見出し画像

飯テロと炒飯

「飯テロ」なんて言葉があって、不意に僕らに襲いかかって来るんだが、ありゃなんだ。どうして?

夜中にYouTubeでやれ餃子だとか肉うどん、ラーメン、カレー、寿司、刺身、焼き鳥、ステーキ、ハンバーガー、その他もろもろの動画を見たとしようじゃないですか。

ああやって目の前で調理されていると、何故だかこっちもお腹が空いてくるという現象は、いったいなんなのでしょうか。
そういう現象をひとことで言ったのが「飯テロ」だと思うですが、いったい何でお腹が空くのよ!謎。
だって夜だし、今は食べられないってわかってんのに、何食べたがってんだよバカ脳みそ!


実を言うと僕の舌は「バカ舌」です。
あんまり味にこだわりはないし、不味くないものであればだいたいのものは飲み込むことができます。

まずいものはわかるけど、おいしいものの選別は難しい。そこがバカなのです。
ある一定の境界線があって、おいしいの境界線を超えるものは、脳内では「おいしい」としか表示されなくなっているという仕組みです。
なんともアナログな脳みそだこと。ファミコンみたい。




しかし、この飯テロ脳が役に立ったことがあります。


僕は炒飯というものについて、そこまでおいしいとは思っていませんでした。(お寿司もそう)

そんなこんなのほほんと生活していましたが、仲のいい友人が「炒飯好き」だということが判明します。
「そんな言うほど炒飯ってうまいかな?」なんて、実のところ思っていました。だけど、それは自分の固定観念にすぎないということが分かったのです。

僕は今まで炒飯に注目していなかった生活を悔やみました。




※以下、非常にショッキングな炒飯の飯テロ写真が多量に出てきます。年齢が30代以上で深夜お読みの方はご注意ください。


先に言っておきましょう。
僕のチャーハンに対する固定観念はパラパラに砕かれて180度、中華テーブルの如く、完全に見方が変わりました。

画像1


炒飯はサイコーうまいのです!


その友人は炒飯を食べるということを「チャー活」と呼び、僕をその活動に誘っては僕を信者と変えてしまいました。

画像2


僕はそれ以降、お店を探しては「炒飯」の2文字に反応して、どこでも炒飯を食すようにと脳内改造されてしまっていたのでした。


しかし、僕はそれで良かったとすら思っています。
この世の中にある「米を炒めたもの」を調べたくなったし、どこに行ってもどんなお店でも炒飯があればそれを喰らおうかとするこの貪欲さがおもしろいのです。
もはや、ラーメン屋さんに炒飯があるのではなく、半炒飯が食べたいが故にラーメンとのセットがあるのではないかと思うほどです。

画像3


あ、いや。それはちょっと言いすぎましたかね。


ラーメン屋さんって無数に存在していますよね。
街のあちこちにラーメン屋さんがあって、あれはこってりだの、そこは魚介スープだあっちはあっさりだと言って人々はあーでもないこーでもないと評論していますよね。
表向きはラーメンが支配しているように見えますでしょ、違うんですよ。

画像4

裏で糸を引いているのは炒飯だと僕は思っています。


洗脳ですって?まさか…。
脳内改造によって新たな世界が切り開かれたにすぎません。
騙されたと思ってラーメン屋さんに行ってラーメンを頼まず、炒飯を頼んでみたらいいですよ。

画像5

ラーメンはこちらから迎えに行かなくてはいけない感じがありますが、炒飯は違います。

逆襲です。襲いかかってくる味なのです。

画像6


ラーメンが街を支配していると思っているみんなは、炒飯専門店なんかが出てきた時にぬるぬるの床に踏ん張れないみたくびっくらこいたわけですよね。「炒飯なんかが出てきてどうなるよ?」とね。
しかし、わかっているひとにはわかりますから。ラーメン店の店主なんかはすぐに反応したでしょうね。
「ついに表舞台に出てきやがった!」と。ラーメン店の店主は青ネギのように顔色が悪くなったに違いないのです。

画像7

だけど、僕らのような「チャー活」をちゃあんとやっているひとは不敵にニヤリと笑って、ついに時代が追い付いてきたかと思ったはずです。

画像8

ふふ…ほらほら、炒飯の時代が来ましたよ。時代についてきな!


僕が思うおいしい炒飯は、実はラーメン屋さんの炒飯ではありません。
居酒屋です。


居酒屋のメニューの後ろの方のページにある「ご飯もの」のところにポツリとたまに書いてあります。
あの炒飯が実は美味しかったりします。

画像9

↑この炒飯は近くにある居酒屋の炒飯。少し甘めな味なのはメニューにある焼き豚を入れているからだと思います。

続き。

おいしいのは雑炊とか釜飯とか、TKGなどではありませんよ。狙うは炒飯です!

画像10

↑ちょっと写真の色が悪いですが、これはパワーアップバージョンでトロトロの卵がどぅるんと乗っかっている。卑怯。ずるい。


僕も居酒屋で働いている時は、まかないによく作ったものです。
タイ料理なんかを扱っていたお店だったので、ナンプラーとかタオチオ(大豆を細かく砕き塩辛くした調味料)なんかで味付けして作ると、それもまたおいしいわけです。加えて半熟の目玉焼きを乗せたりして…。↓

画像11

そこのお店でも、「タコのガーリック炒飯」なんかがメニューにあったのですが、それがすこぶる人気でした。
大学生の男の子達なんかは大サイズ(約2倍)を2つ注文したりするんですよね。とんでもねーな。
そんな具合で炒飯は世界を救うと思いますよ。もうあと3年もすれば。

では、最後に炒飯のマシンガンです。↓↓↓


画像12

↑基本の炒飯。近所の中華屋さんで卵が満遍なく散り散りなのだ。

画像13

↑どこかで食べたキムチ炒飯。辛いしおいしい。自分で作る時はキムチは炒めてから入れるとビチャビチャにならない。

画像14

↑居酒屋の牛肉炒飯。贅沢にも牛肉がゴロゴロと入っている。

画像15

↑レタス炒飯。炒飯にはなぜかレタスを入れるとうまいんだ。キャベツでも白菜でもない。レタス!

画像16

↑吉祥寺で食べたひき肉あんかけ炒飯。大盛りが無料だった。なんでそういうキャンペーンするのよ。

画像17

↑荻窪の有名店。我々の注文以降「炒飯はもう無いよ」とお店のひとがお客さんに言っていた。危なかった。肉のせ炒飯に卵のトッピング「らんらんトッピング」がしてある。美しい山である。

画像18

はい、ごちそうさまでした。



炒飯サイコー、これからの僕は。

気軽に読んでいただきたいので、ひとつひとつの記事に値段は付ていません。靴磨きや仕事のお手伝いなどを投げ銭でやってみると、様々な方が僕の仕事にいろいろな価値をつけて下さってすごく助かります。僕の記事にもあなたの価値をつけていただけると嬉しいです。