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ちはるのファーストコンタクト(2018年)

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2018年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
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2018年1月の記事一覧

【連載】生涯学習時代におけるオンライン大学のこれから(5)(最終回)

水曜日はフリーテーマで書いています。連載で「生涯学習時代のオンライン大学のこれから」というテーマで書いています。今回で完結です。 5.オンライン大学のデザインと大学通信教育のこれからの形以上の研究をまとめてみよう。まず、社会人は自分の仕事や専門を深めるための機会として大学通信教育を検討し始める。それは同時に自分の可能性を広げ、未知の領域に挑戦するという意味合いも持つ。これはグラットンとスコット(2016)が主張する生産性資産と変身資産を増やす自助努力を支援するための機関とし

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【教える技術】#05 記憶の訓練の仕方

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座に並行してその内容を連載しています。 前回まで、運動技能の教え方を説明してきました。その原則は次の3点にまとめられます。 ・スモールステップで課題を出していく ・活動に対してすぐにフィードバックを返す ・相手のスキルに合わせて挑戦の難易度を変える 今回から、認知技能の教え方に入ります。認知技能はコトバやイメージを道具として使って、知識を整理して覚えたり

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【アドラー心理学入門】#04 逆さメガネをかければ世界の別の見方を体験できる

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。 アドラー心理学にアプローチする道のりとして次の5つの種類を提示しています。 (1) 5つの基本前提 (2) 3つのキー概念 (3) 治療技法とケーススタディ (4) 応用領域 (5) 現代心理学へのつながり 前回は「(1) 5つの基本前提」の目的論について説明しました。 アドラー心理学が採用する5つの基本前提とは「目的論、全体論、仮想論、社会統合論、主体論」です。これらの仮定が世界を解釈するための枠組みとなって、その上

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【注目記事】性格は変化する・しない/エクステンション「小説教室入門」

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。Facebookでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。 108 性格は生涯にわたって変化する(しないものもある) しかし、性格スキルは大人になってからも、そして年をとってからも伸ばしていけることを忘れるべきでない。米イリノイ大学のブレント・ロバーツ教授らはこれまでの研究を総合し、「外向性」を「社会的優越」(自己主張が強い性向)と「社会的バイタリティー」(一人を好まず群れたがる性向)に分けた上で、年齢によるビッグ・フ

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【連載】アンケート調査の基礎(第12回)量的データの分析手法のまとめ

金曜日は「オトナの研究」のサブテーマとして「アンケート調査の基礎」の連載をしています。 ここまで量的なデータの分析方法についてみてきました。 上にまとめたように、量的なデータの分析方法は、比較するということと関係(相関)をみるということです。 比較するための手法は、t検定と分散分析を知っておけばいいでしょう。度数の比較の場合は、直接確率検定とχ(カイ)二乗検定を使います。 一方、相関をみるための手法は、相関係数と回帰分析(単回帰分析、重回帰分析)を知っておけばいいでし

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【本】かさこ『好きを仕事にする独立起業の教科書』(無料配布):煽りフレーズに満ち溢れた親切なアドバイス

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 かさこ『好きを仕事にする独立起業の教科書』(無料配布, 2018) ■要約1) 苦手、嫌いと思い込んでいることにチャレンジすれば好きを発見できる。 2) 仕事の腕がよくても宣伝しなきゃ客はこない。 3) 仕事を1つに絞るな。複数の肩書きを持て。やりたいことは全部やれ。 4) 仕事・家庭以外の趣味やコミュニティを持て。 ■ポイント実際は本ではなく「かさこマガジン8」です。かさこマガジンは2011年から毎年1

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【連載】生涯学習時代におけるオンライン大学のこれから(4)

水曜日はフリーテーマで書いています。連載で「生涯学習時代のオンライン大学のこれから」というテーマで書いています。4回くらいで完結の予定です。 4.学習継続の条件は友人とのつながり、そして睡眠と休息オンライン大学への入学動機としては、まず「仕事と専門」、そして「可能性と挑戦」が強かった。その一方で、「友人と人脈」の要因は強くなかった。入学動機はそうであるとして、実際にオンライン大学に入学して学習を開始すると、そこには乗り越えなければならない阻害要因が出てくる。卒業生のアンケー

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【教える技術】#04 運動技能の教え方への質問

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座に並行してその内容を連載しています。 前回は、運動技能の上手な教え方の練習として、けん玉の「もしかめ」のワザを教えるという実習をしてみました。その後、たくさんの質問をもらいました。その中からいくつか選んで回答してみましょう。 【質問1】自分が出来ないことを人に教えることは大変です。実際にけん玉をしてみて良く解りました。しかし、人の下手な動作を見ると、つい

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【アドラー心理学入門】#03 アドラー心理学が採用する基本前提の意味

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。 前回は、アドラー心理学にアプローチする道のりとして次の5つの種類を提示しました。 (1) 5つの基本前提 (2) 3つのキー概念 (3) 治療技法とケーススタディ (4) 応用領域 (5) 現代心理学へのつながり 最初の5つの基本前提とは、最も基本的な「仮定」です。「このように考えることにしましょう」という合意された仮定ですので、それを証明する必要はありません。 その5つの基本前提は、目的論、全体論、仮想論、社会統合論

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【お題拝借】アドラー心理学をどこで学ぶか/フランクルはどうですか/本人の理想が高すぎるとき

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問は「Peing 質問箱」からお送りください。匿名で送ることができます。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 今回は「Peing 質問箱」経由で3つ質問が来ました。Twitterで100字で回答したものに補足して書きます。 今ではいろいろな人や団体がアドラー心理学を教えたり広めたりしています。ですので、質問のような教え方ばかりではありません。本を読んだり、お試しで

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【連載】アンケート調査の基礎(第11回)回帰分析によって複雑な現象を切り取る

金曜日は「オトナの研究」のサブテーマとして「アンケート調査の基礎」の連載をしています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 前回は2つの変数の関係を見るために、散布図を作りました。散布図の全体的なプロットを見ると、2つの変数の関係が読み取れます。もしプロットが右上がりになっていれば、1つの変数が大きくなるにつれてもう1つの変数も大きくなります。これを正の相関と呼びました。もしプロットが右下がりであれば負の相関です。 この相関の強さを数

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【連載】生涯学習時代におけるオンライン大学のこれから(3)

水曜日はフリーテーマで書いています。連載で「生涯学習時代のオンライン大学のこれから」というテーマで書いています。4回くらいで完結の予定です。 3.入学動機は専門の見直し、ついで可能性と挑戦仕事を持ちながらオンライン大学に入学しようと決断するのはたやすいことではない。それでもなお入学を決意する人たちにはどのような動機が働いているのだろうか。田中・向後(2013)はeスクールの新入生に入学動機に関する調査を実施して、90人(男性33, 女性57)の回答を得た。 因子分析の結果

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【教える技術】#03 けん玉で学ぶスモールステップの教え方

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座に並行してその内容を連載しています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。【表紙画像はうたたねさんの作品です】 前回は、運動技能の上手な教え方の3つのコツを説明しました。これは運動技能に限らず、あらゆる技能を教えるときの、ゴールデンルールとも呼べるものです。 ・スモールステップで課題を出していく  (スモールステップの

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【アドラー心理学入門】#02 アドラー心理学への5つのアプローチ

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 アドラーから100年を経て、現代の心理学はさまざまな領域に発展し、私たちの心と生き方を解明する上で進歩しています。しかし、その発端としてアドラーは現代の心理学に直接つながるアイデアを提示していました。それが21世紀の今、私たちがもう一度アドラー心理学を学ぶことの意味です。アドラーのアイデアがわかり、現代の心理学がわかり、それらを自分の人生に役立てること

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