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地震「予知」は科学と折り合いがつくか

今年になって、日本は地震の話題が絶えることはありません。

地震の観測やそれに基づく予測は今でも技術改善が続いており、宇宙技術もその手段の1つです。過去に触れた投稿を載せておきます。

ようは、
GPSを使ってより高い精度を持つデータがとれて地震の予知に貢献できるかもしれない、
という話です。

さらに、GPSに内蔵された時計機能を進化させることでその精度がさらに高まる可能性もあります。現時点で最強の時計は日本の研究グループが開発しており、過去紹介した投稿を載せておきます。

そんな地震予知について、こんな記事が目に留まりました。(無料範囲内)

前述の記事もそうですが、データの精度だけでなくその解析方法も改善が続いており、特にAI(機械学習)への可能性を前半で示唆しています。

ただ、記事を読む限り地震発生のメカニズムはまだ厳密にはわかってないことも多いようです。もちろん現象としての一応基本的な説明はあり、気象庁サイトを載せておきます。

この「断層がずれる仕組み」が、依然として事前に予知することが難しい、ただ、世界中で様々な角度で仮説をもとに検証を進めているようです。

そして冒頭記事の後半では、そもそも「予知」ができないと否定する方もいるようです。

これは「カオス」だと。

カオスというのは「複雑系」ともいわれ、本来的に予測はできない現象です。論点はずれますが、過去に投稿した「生命のカオス」ネタを参考までに載せておきます。

もう1つ余談として、最近Netflixで配信した「三体」も、元々は三つの連星運動を指し、カオス、つまり完全には動きを予知出来ないとされています。

ただ、同じ自然現象である「天気予報」の精度は、AIで今飛躍的に高まりつつあります。過去に投稿した話を引用。

難しいのは、地震はその学習データ数が少ないため、気象のようにビッグデータを得るのはだいぶ未来になりそうです。

もう1つ難しいのが、発生自体が自然災害のため、起こった時のインパクトを鑑みると天気と横並びにはできない点です。

例えば、明日雨の予報が20%と言われたら、傘を持って外出しない人は多いでしょうし、最悪降ったとしても最寄りのコンビニで傘を買えばよいわけです。

が、もし仮に将来地震が20%の確率で起こる、と言われたら・・・。

日本は地震大国として有名で、なかでも以前から南海トラフ地震が起こる確率はニュースでよく目にするようになりました。

ただ、その科学的な算出根拠についてはいろいろとあったようです。最近そのドキュメンタリ本を読みました。元々は新聞記事の連載なのでサクッと読めます。

内容には言及しませんが、感想として、まだまだ地震予知/予測は科学としては難しいので、たとえ低確率地域も備えねばらならない、ということです。

改めて今回の記事を見て防災セットと緊急連絡方法を見直そうと思います。

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