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うつ病改善のためにできること

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うつ病から回復するためにできる健康法や、受けると役に立つ治療法、コミュニケーションのヒントなどをまとめて紹介します。 うつ病から回復するために脳機能を鍛えるとか、食事を改善する… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

ワーキングメモリを鍛える

ワーキングメモリは脳内で情報処理を行うための「作業場」としての役割を担う脳の機能だ。一時的に物事を記憶する短期記憶とも関係があるが、ただ単に情報を記憶する「貯蔵庫」なのではなく、会話や計算、推理など、貯蔵した情報を操作するための「作業場」としての役割を持っていると解釈する方が良い。

ワーキングメモリは簡単に言うと人が作業するときの机の広さのことだ。机が広ければより多くの資料を置けるし、作業自体も

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【読書メモ】 自己肯定感持っていますか?

自己肯定感とは、「ありのままの自分を良しとする感覚」のことだ。「今の自分にOKを出す」という感覚だと解釈してもいい。

自己肯定感が低いと自分を責めてしまったり、他人の言動に振り回されたり、他人事なのに自分のせいだと感じてしまうというように、生活する上で苦しまなくていいところで苦しんでしまう。

今回紹介する本は自己肯定感について丁寧に解説し、自己肯定感を高めるにはどうすればいいかについてヒントが

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薬を使わなくてもセロトニンは増やせる

薬を使わなくてもセロトニンは増やせる

うつ病の人は脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少している。現代の医療では脳内のセロトニン濃度を上げることがうつ病の治療として用いられている。うつ病の人に出されるSSRIやSNRIといったお薬は脳内のセロトニン濃度を上げるはたらきを持っている。

脳内のセロトニンは薬を飲む以外にも増やす方法がある。その方法は普段の生活の中に取り入れることができるのでこの記事で紹介する。

・セロトニンの効果1.

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自分にとってブレーキになっている過去の出来事にはたらきかけるEFT

自分にとってブレーキになっている過去の出来事にはたらきかけるEFT

自分にとってブレーキになっている出来事の悪影響を緩和する治療法がある。それはEFT(Emortional Freedom Technique:感情開放テクニック)というものだ。

EFTは顔や胸など、身体のツボを決まった手順で叩きながら、過去の出来事について思い起こし、言葉を発しながら感情を感じきり、吐き出す方法である。

タッピングセラピーやエネルギー心理学と呼ばれるものの一種で、理論としては東

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怒りの感情は悪者ではなく役立つもの

怒りの感情は悪者ではなく役立つもの

人と口論になった時、感情を抑えて話しなさいとか感情的になってはいけないと言われることがある。確かに感情的になると話の論点がずれたり、話が個人攻撃(人格攻撃)に進んでしまったり、後になって振り返って後悔することもある。ではなぜこのような問題を起こす怒りという感情が人には備わっているのか。怒りの感情とはどういうものなのかについて考えてみる。

・怒りは集中力を高め、行動力が上がる。人は怒りの感情を抱く

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解決志向アプローチという考え方

解決志向アプローチという考え方

解決志向アプローチという考え方がある。それはうつ病になった原因は一旦考えずに、①今現在困っている症状(例えば不眠や緊張など)を解決するために何ができるか考える。②近い未来に自分はどのような状態になっていたいか(例えば規則正しい生活ができるとか外出できるようになるなど)を決めてその目標を実現するための行動を決めるという考え方である。

・原因追求のデメリット:原因の特定に時間がかかるうつ病を治すには

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