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全般性不安障害(精神科通院メモ)

3月5日(火)は月に一度の精神科通院日だ(病気の説明は先月と同じなので、知ってる方は読み飛ばしてください)。

診断名は『全般性不安障害』。4年前(2019年10月)から続いている。
特定の事柄や状況に限定されない強い不安に悩まされる病気。
あらゆることに過度の不安や心配がつきまとい、それが慢性的に続く。
不安は様々な精神症状(落ち着かない、集中力の低下など)と、身体症状(疲労感、不眠など)をともなう。

ぼくが悩まされている症状として、
病気不安。ほくろも腹痛も、何かしらの異常があれば重病だと思って動けなくなってしまう。
外出不安。外で倒れたらどうしよう?お腹が痛くなったら?遠くまで行ったら、調子が悪くなったら帰れないよ?という不安で遠出できない。
外食不安。食べる前に体調を崩したらどうしよう?食べ切れなかったらどうしよう?もったいないし失礼だ。そう考えてお店へ行けなくなる。
飲酒恐怖。お酒を飲んだら、急に体調が悪くなった時に病院へ行けない。
広場恐怖。快速電車の中、渋滞、映画館、狭い空間、窓がないなど、すぐ出られない場面が不安。
約束ができない。約束した日に何かあったらどうしようと不安。本やCDの予約も抵抗がある。
ペットボトルのキャップを自分が開けたか不安になってしまう(開いていて毒が入っているかも?)。開けたらラベルを少しはがして目印に。
自己嫌悪で人から離れてしまう。人付き合いが怖い。
感情の浮き沈みが激しい。感情のブレーキが効きづらい。認知の歪み。
希死念慮。消えたい。迷惑をかけずに死ぬ方法を考える。所持品を整理する。悲しませることになると思い、新しい人間関係を構築できない。
暇を感じない。不安がすぐそばにいる感覚。起きている間は常に怯えている状態。

処方されている薬はこちら。
〇夕食後
セルトラリン錠25mg「トーワ」(抗うつ薬、SSRI) 3錠
ロフラゼプ酸エチル錠1mg「サワイ」(抗不安薬、超長時間作用型) 1錠

〇就寝時
エスゾピクロン錠2mg「ケミファ」(睡眠薬) 1錠
トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」(睡眠薬として使う抗うつ薬) 2錠

〇前回(2月)追加の漢方薬(朝晩の食前)、フラッシュバックに効果(人による)
・ツムラ四物湯エキス顆粒(71)
・ツムラ桂枝加芍薬湯エキス顆粒(60)

〇頓服
・クロチアゼパム錠5mg「日医工」(抗不安薬 短時間作用型)
・ドンペリドン錠10mg「日医工」(吐き気止め)

※ここまでは前回と同じです。

先生と話した内容は、
今年から始まった新しい仕事へ休みながらも継続して行けている(週2回)。無理な時は休むことに理解してくださり、なおかつあたたかく助けてくれる職場で助けられている。清掃業務はほぼ一人でこなせるようになった。
フラッシュバック対策で処方された漢方薬は、メンタルの底上げになっている感覚。このまま続けてみることに。

・一人暮らしトレーニング部屋の見学会へ行く予定。
社会福祉法人運営の施設にて、障害のある人がお試しの機会として一人暮らし体験ができる部屋がある。必要な家具や家電は揃っていて、家賃は無料!生活にかかる実費(食費など)だけ自己負担。自立への一歩としてとてもいい機会になりそう。

・最近悩んでいた人間関係のこと。
「精神疾患における自己責任について」
先生の意見→
精神疾患にかかわらず、知識があっても回避できないものはある。自分の判断だけで何とかなるものではない。
例えば、将棋。あの盤面で起こることでさえ、トップ棋士にもAIにも必勝の手順はいまだ解析されてはいない。ましてや人生で最善手を指し続けるなんて神でもない限り不可能。ミスをしても敗勢になっても、その上で自分の最適手を最後まで指し続けるしかない。藤井八冠がどれほど強くても、棋士たちは研究を重ねてひたすらに挑み続ける。勝敗だけじゃなく、そこにドラマが生まれる。なんか、だいぶ意訳になってるかも…。

「人と意見が合わなかった時は?」
先生の意見→
会話は取引と一緒。条件が合えば成立するし、合わなければ不成立になるだけ。合わなかったね、と離れることが対等な関係の証。価値観の押しつけは押し売りと同じ。

できるだけ長くならないようにとストップウォッチをかけて話していたんですが、将棋の話で思わぬ盛り上がりになり、30分近く話していただくことに。後で待ってた患者さん、ごめんなさい!!!!でも、モヤモヤした部分を丁寧に聞いて答えてくださってほっとしました。

だが、この翌日の朝、泣きながら地域活動支援センターへ電話をかけることになるとは思いもしなかった──。


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