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聴くってのは、Skillがいる

人の話が聴けない人間は多い
話を聴くのはSkillがいるから
誰でもできるモノではないのです

聴き上手と周りから評価される者は
Skillが高い可能性がある

大半の者は
話を聴く
というSkillのトレーニングをしてない

会話がトレーニングとは思ってなかったりする

すべての会話はトレーニングであり
実戦であり
緊張感のある真剣勝負

今日は1つだけ
よくある聴き手のエラーを紹介

アドバイスをする人間

危険な打ち手

この聴き手Skillが成り立つのは
徒弟制の親方と弟子
先生と生徒
しかもこの関係で1番大切なのは
受け手側から希望したという事実

つまり
弟子が尊敬する親方に弟子入りした時
生徒が自ら選んだ先生に教えを請う時
だけ成り立つという事

その関係ならばアドバイスは必要となる
話し手が意見を求めているし
尊敬する相手のアドバイスが聞きたいから
1つでも成長したいから成り立ってる

が、
そうではない関係性でアドバイスは危険
これは上と下という関係性の会話
一般の会話でこのSkillを使うのは
かなりズレてる

あくまで求められたなら
アドバイスを少しだけするくらいに留めた方が良い

〜した方がいいよ

もっと〜したらええよ

こういう癖がある人は留意

ん?
あんた誰?
なんで上からなん?

と話し手に思われてますよ

気持ちは分かるんですよ(笑)
自分の人生で知識や経験値がある時
他人の話を聞いて

それはね、〜しといた方がいいよ!

とね

別にその者に
悪気があるとかないとか
そんな話をしてません

自分の使ってる
聞くSkillが
アドバイス(コーチング)でっせ!
って自覚が必要って話です

あなたが相手に強く求められた
師匠なら良し
親方なら良し
先生なら良し

それでギリギリ成り立つ
危険なSkillがアドバイスです

忘れちゃいけないのは、
人間は対等という事

本来
上も下もない

上司も部下もないし
師匠も弟子もない
先生も生徒もない
親方と弟子もない
年上と年下もない
そんなものはない

が人間社会が創造しただけの話

絶対に忘れちゃいけません

人間と人間

対等です


小学生相手でも
いきなりアドバイスしたり
上からモノを言ったり
コーチングしたりするのは
絶対に駄目です

あなたにアドバイスする権利など
ありません

よく年下を相手にするってなった時に
いきなりポジショントークになり
アドバイスやコーチングする人間は
本当に多くてビックリします

おそらく

人間が対等であるって事が
深い部分では
理解できていない

さらには
自分がアドバイスSkillを使ってる自覚もない

みなさん
自分が話し手の時を思い出してください

何気ない会話の際に
いきなりアドバイスやコーチングされて
疑問に思った事ないですか?

どこかに違和感を感じた事はなかったですか?

その違和感を
聞き手Skillの視点で言えば

あなたはアドバイスを求めていないのに
アドバイスをされた

となる
そして
アドバイスした側に
その自覚はない

おそらく悪気はない
普段から会話の癖になっている
本人は善意のつもり

これが厄介

なので冒頭言ったように
人の話を聴く
ってのにはSkillがいるって話です

会話ってのは本来

ある人があなたに話しかけてきた時
あなたはどのSkillを使って
聴くのか?

が大事なのです

ただ聞くだけなのか
傾聴するか
あえて無反応にするか
詰問するか
アドバイスか
解説するのか
仮説を言うのか
解釈するのか
冗談言うのか

と、
しっかりと考えてから
聞き手は発言するモノです

あまり考えずにするモノじゃない

思い出してください

たった1言で人生が救われる事もありますよね?
たった1言で一生の傷になる事もありますよね?

言葉ってのは
本当に恐ろしいアイテムなんです

そのアイテムを
総合して
調合して
組み合わせていくのが
会話ってもんです

何も考えずに
癖でアドバイスなんてやるもんじゃない

相手が年下とかって分かるや否や
いきなりアドバイスなんてするもんじゃない

そういう1つ1つが
社会として
あなたの信用につながってるのです

信用されてる者と
信用されてない者とでは
そういう1つ1つのSkillの
LEVELが違うのです

誰も言葉にはしないと思いますが
勝手にアドバイスされた側は
違和感をもち
疑問をもち

あなたという人間は
アドバイスしてくるタイプ
と判断されていきます

恐らく
誰からも
話しかけにくい対象となっていきます

これが会話ってもんの
難しさです

精神科で務める我々とすれば
1言のミスが
取り返しがつかない事もある

本や文献程度で
講演会程度で
論文程度で
聴く技術がつくもんじゃない

そんなんで身についてしまうなら
あなたは天才の中の天才ですよ

じゃなくて
百戦錬磨

如何に考えて
毎回毎回会話してるか?
がすべてです

今日
あなたも誰かと会話するかもしれませんね

その際
自分がどんな発言に対して
どのように聞いてるのか
意識してみると
新たな気づきがあると思います

人は簡単には
聞き手になれません





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