白神敬太(新規事業・商品開発コーチ コンサルタント)

「新規事業開発や商品企画ってどう進めるの?」こんな方にヒントをお届けできたらと思ってい…

白神敬太(新規事業・商品開発コーチ コンサルタント)

「新規事業開発や商品企画ってどう進めるの?」こんな方にヒントをお届けできたらと思っています。ソニーで商品企画と新規事業に携わった経験を社会に還元したい想いで(株)プリミスを設立。モノづくりチームを伴走支援する中で日々感じたことを綴ります。https://primis.co.jp/

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

ソニーを辞めて新規事業開発・商品企画コーチとして独立しようと決めたワケ

はじめまして。 白神敬太と申します。 ソニー(株)で約25年間商品企画、新規事業に携わり、 100を超えるプロジェクトに関わってきた経験を 広く社会に還元したいという想いで 2020年、株式会社プリミスを立ち上げました。 企画マンとしてこれまで自分が経験したり考えたりしてきたこと、 そして今現在、新規事業・商品企画コーチ・コンサルタントとして お客様と一緒にプロジェクトを進めていく伴走型支援で活動していく中で日々感じたこと、 などを綴っていきたいと思っています。 記念すべ

    • 新規事業のヒントは会議室にはないですよ!

      今回は 新規事業のヒントの探し方 についてお伝えします。 |サポートの仕方はチームごとに違う 春は新しい組織やチームでの新規事業や新商品開発のプロジェクトが 始動することも多いですね。 私もこの春から新しいプロジェクトの支援がいくつか始まり どうサポートすればいいか、、、 といろいろ考えているところです。 私の新規事業のサポートは 決まったフレームワークや型に当てはめず プロジェクトチームといっしょに考えていくスタイルをとっています。 なので、チームごとにサポートの戦

      • 新規事業開発では撤退ルールを明確に!

        4月、新年度の始まりですね。 春から始まる新規事業開発プロジェクトも多いと思います。 新規事業を進めていくにあたって 「撤退ルールは決めた方がいいですか?」 と聞かれることがよくあります。 今回は「撤退ルールを決めておくべきか?」 についてお伝えします。 |撤退ルールを決めておくべきか? 撤退ルールを決めるとは これから始める、あるいは既に進めているプロジェクトが うまくいかない、あるいは思ったように進まないときに 何をもって撤退するかどうかを判断するか その基準を決

        • プロジェクトチームに有効!ーグランドルールを決めよう!

          先月、この1年ご支援してきた商品企画プロジェクトが終了しました。 目標も無事達成しました。 皆さんの頑張りが素晴らしかったです。 最後に振り返りを行ったのですが 「グランドルールがよかったです!」 という感想をいただきました。 今回はプロジェクトチームをまとめるのに有効な グランドルールを取り上げてみたいと思います。 |グランドルールとは グランドルールとは 「チームがいっしょに活動していくために決めておきたいルール」 のことです。 このチームでは 毎回ミーティングの

        • 固定された記事

        ソニーを辞めて新規事業開発・商品企画コーチとして独立しようと決めたワケ

        マガジン

        • 新規事業開発・商品企画開発プロジェクトのヒント
          101本
        • ファーストワンを目指そう!
          8本
        • ビジネス戦略について
          18本
        • ビジネスのヒント
          43本
        • コーチング・チームコーチングについて
          15本

        記事

          ファーストワンを探せ ~最近見つけた ”○○初” 事例~ 第5弾

          久しくファーストワン(○○初)の事例を挙げていませんでした。 周囲にはファーストワンを訴求した商品がたくさん見られますね。 やはりファーストワンは顧客へのインパクトが非常に大きいと あらためて感じます。 今回は久々に最近見つけたファーストワンの事例を ピックアップしてみたいと思います。 事例① アサヒビール(株) 世界初 生ジョッキ缶のプレミアムビール「アサヒ食彩」 ビール業界のファーストワン競争は以前こちらでお伝えしました。 そして、また出ました! アサヒビール

          ファーストワンを探せ ~最近見つけた ”○○初” 事例~ 第5弾

          新規事業開発の方向性を決めるー有効な3つの問い

          ある企業さんでの新規事業開発のプロジェクトが始まりました。 とても技術力のある企業さんで、 これまではB2B領域でお客様の指示を受けて デバイスを開発設計していたのですが 自社企画の経験がありません。 今回は自社で商品を企画していきたいというもの。 最初は皆ここからの一歩、 素晴らしいチャレンジですね。 |「アンゾフの成長マトリクス」を用いてみる さて、新規事業開発や商品企画の最初の段階では 方向性を決めていくことになりますが 商品企画や中期戦略、新規事業検討で方向

          新規事業開発の方向性を決めるー有効な3つの問い

          技術を活かしてみごとに業態変換~ミツフジの事例~

          先日、京都のある大手メーカー企業様から研修のご依頼を いただき登壇しました。 新入社員さんの1年締めくくり研修です。 研修と言っても私の場合は 依頼されたテーマについてみんなで ワイワイいっしょに考えるスタイルです。 新入社員という誰の先輩にもなっていない 貴重な期間はこの1年しかありません。 同期同士団結し、良い研修になりました。 アンケートでも、とてもうれしい フィードバックをたくさんいただきました。 私が今銀座コーチングスクールで立ち上げ中の チームコーチングの

          技術を活かしてみごとに業態変換~ミツフジの事例~

          企画アイデアの多くが偶然の発見

          |ノーベル賞の多くは偶然の発見 最近よく技術トレンドの youtube を見ているのですが こんな動画がありました。 ノーベル賞の多くはセレンディピティ(偶然の発見) 動画の前半のポイントは以下の5つです。 1.ノーベル賞の半数以上がセレンディピティ(偶然の発見) 2.当初狙っていたものではなくサブで残っていたものがヒットした 3.何かあったときにそこに気づくのが必要 4.計画に沿った研究をしているとなかなか気づけない(脱線だから) 5.多様性があるとそこに気づきやす

          新規事業ではトレンドと本質の両方を見ることが大切

          |EVに見る「環境に優しいという本質」 あれだけ騒がれた EV(Electric Vehicle:電気自動車)が 伸び悩んでいるというニュースを最近よく聞きます。 特にEVシフトをリードしていた欧州では EV販売に陰りが出始めています。 EVはイノベーション理論でいう "イノベーター"や "アーリーアダプター"が 購入しているとのこと。 たしかに……ですね。 こちらの動画ご参考です。 EVに注目が集まったのは EVが環境に優しいと言われていたからです。 ところが、

          新規事業ではトレンドと本質の両方を見ることが大切

          新規事業におけるターゲットの絞り込み方

          新規事業開発や商品開発において "ターゲットの絞り込み" はよくあがる話題です。 「ターゲットを絞り込むって実際にはどうやればいい?」 「ターゲットはどこまで絞り込めばいい?」 今回はターゲットの絞り込み方について 取り上げたいと思います。 |「しゅふJOB」CMに見るターゲットの絞り込み 先日テレビを見ていたら “しゅふJOB" というサービスのCMが流れてきました。 2024年1月からのCMのようです。 ご覧になった方も多いかもしれません。 “しゅふJOB"は(

          新規事業におけるターゲットの絞り込み方

          ホリエモンに学ぶ仮説検証方法のヒント

          今回は、起業についての堀江貴文さん(ホリエモン)の講演を ご紹介します。 起業は新規事業開発と共通するポイントがいくつもあるので 是非ご覧下さい。 |新規事業開発・商品開発は仮説検証の連続 新規事業開発や商品企画は仮説検証の連続です。 仮説の段階で排除するのではなく 実際にテストしてみる これが仮説検証のポイントです。 では仮説をどうやって絞り込んでいくのか? 堀江貴文さん(ホリエモン)の 東京大学 駒場祭2023での講演Youtube動画がとてもよかったので、

          会社のルールは変えていこう!

          新規事業開発や商品企画などプロジェクトを推進しているとき 皆さんは会社のルールやプロセスにどのように対応していますか? 今回は会社のルールやプロセスとどのように対処していくか について考えてみたいと思います。 |会社のルール・プロセスは遵守すべき? 新規事業開発や商品企画をサポートしていると 時折こんな言葉を耳にします。 「会社のルールでそれはできません」 「会社のプロセスで進め方が決まっています」 会社組織において会社のルールが法律をベースにしている場合など、 必ず

          チームコーチングってどんなもの?

          先週金曜日、講師を務めている銀座コーチングスクールの Facebookライブ配信 「チームコーチング座談会」 にてインタビューを受け、そのアーカイブがYoutubeにアップされました。 チームコーチングにご興味のある方、 是非アーカイブをのぞいてみて下さい。 |チームコーチングというアプローチ “チームコーチング" は 「組織やチームをコーチングで支援する」という新しいアプローチです。 私は普段、新規事業や商品開発プロジェクトチームを 伴走支援する仕事をしているので ど

          朝日インタラクティブ「ツギノジダイ」に記事が掲載されました!~イノベーションとは?意味やタイプ、考え方を具体例でわかりやすく解説~

          2024年1月24日、朝日インタラクティブ運営の 「ツギノジダイ」からご依頼いただいた イノベーションについての寄稿記事が掲載されました。 「イノベーションとは? 意味やタイプ、考え方を具体例でわかりやすく解説」 ぜひ覗いてみてください。 記事はこちらから↓ イノベーションについて詳しく解説しています。 ご参考になれば幸いです。 朝日インタラクティブ「ツギノジダイ」には他にも私の書いた記事が 掲載されています。 過去に寄稿した記事の中にご興味ある分野がありましたら

          朝日インタラクティブ「ツギノジダイ」に記事が掲載されました!~イノベーションとは?意味やタイプ、考え方を具体例でわかりやすく解説~

          アンゾフの成長マトリクス~新規事業開発方向性検討に有効なフレームワーク~

          前回のnoteでは 「新規事業開発でのテーマのつくり方」をお伝えしました。 今回は新規事業開発の方向性を検討する際に悩む方々に 役立つ内容をお伝えします。 前回の記事はこちらからご覧下さい。 |新規事業開発の方向性検討に有効なフレームワークは? 新規事業開発を始める際に、必ずといってよいですが たちはだかる壁がありますーーー どのように新規事業開発の方向を検討していけばよいのか? 私も本当によく受ける質問です。 とにかく手当たり次第にアイデアを 出していってもよい

          アンゾフの成長マトリクス~新規事業開発方向性検討に有効なフレームワーク~

          新規事業開発でのテーマのつくり方

          今回は最もよく聞かれる質問のひとつである 新規事業開発でのテーマのつくり方 をまとめてみました。 |ゼロ→イチからテーマをつくる アイデアの種を見つけて素性のよいテーマに育てていくこと ーこれは新規事業開発で最も大切であり、かつ難しいタスクのひとつといえます。 では、完全にゼロの状態から新規事業を始める場合に どのようにテーマを見つけていくのか? いわゆるゼロ→イチの段階でのテーマのつくり方をまとめます。 これまでいくつかの考え方やフレームワークをご紹介してきまし