三月の末から四月そして、ウグイス

三月

仕事が終わりいつも通り駐車場に向かった。
車に乗り込むと一羽の鳥が車の前に止まった。
 「ん? 黄緑色? 緑色?の鳥?」
少し考えてみた。でも、わからずスマホで調べてみることにした。
 「やっぱり!」
その鳥はウグイスだった。
 「そうか、もうこんな季節になってきたのか。」
ウグイスは春の訪れを感じたのかもしれない。
 「ホーホケキョ!!」
 「おっ! 鳴いた!」
ちょっとだけ春が近づいて来るのを感じて少しうれしくなった。


四月

四月に入り暖かくなり桜の木ももうすっかり見頃を迎えていた。
春風で枝先が揺れ幸せになる香りが感じられた。
ふと桜の木をみると
 「あれ?もしかして。」
ウグイスがそこに何羽か飛んでいたのを見つけた。
まるで遊ぶように木から木へ飛んでいた。
飛んでは感じて鳴いて。そして、また、飛んで感じて鳴いて・・・。
頭の中で
 「家族かな? 友達かな? それとも恋人?」
そんな風に考えを巡らせながらウグイスと同じように春を楽しんでいた。

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