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アイデアは、モデルをつくって五感で感じて確かめる

使う人が、「使いやすい」と思える商品をつくるには、
「使う人」の「使いかた」「使う場所」などを十分に考えてつくることが大切です。

私は、モノのデザインや設計をしています。
なので、手に持って使うモノであれば握りやすさや重さ
たびたび収納してあるところから出して使うものであれば、収納しやすさ出しやすさなども検討しなければなりません。
また、複雑な操作が必要なものであれば、使いやすいように間違えにくいようにボタンが配置されているかなどの操作性などの検証が必要です。

画面上や紙面上である程度の検証をすることができますが、
実際に目で見て手で触って「五感」をつかって確認することが
モノづくりにおいて必要不可欠
です。

そのため、実際に実際の大きさでモデルをつくります。
まだまだ、だれにも見せない一人で検討している状態であれば、手元にある紙やスタイロフォームなどで簡単なモデルをつくり、大きさ感を確認します。
手で持ち、目でみれる「モデル」をつくって五感で感じることで頭の中で考えていた時には気づかなかったことに気づくことができます。

問題が、問題として現れることがモデルでは大切

アイデアを発展させる段階では、手でつくった簡単なモデルでアイデア展開をすすめますが、デザインや設計が進んできた段階では、実寸で、素材感があるモデルをつくります。
3次元CADデータがあれば、この「モデル作成」でも時間と精度が格段に向上します。

3次元CADのデータをつかって
第1に 3Dプリンターによって早ければ数時間でモデルができます。
第2に 3Dプリンターでできるモデルは、3次元データから直接形状を造るので、設計上の形状不具合や問題点があれば、そのままモデルにあらわれます
金型を作成後に問題が見つかると修正するのに費用も時間もかかりますが、
「問題点が問題点としてそのまま現れる」ので、モデル段階で修正ができます。
これはモデルとして重要な点です。

確認したい内容によってモデルも使い分けよう

デザイン段階から3次元CADを活用することで
デザイン段階で、大まかなサイズ感や操作性を確認するデザインモデル
設計段階では
基盤や装置などを組み込み、実際に稼働できる設計用のモデル など、確認したい内容によって、精度、材料、プリント方法などの選択が必要です。

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実際の素材に近いモデルをつくって、強度テストなどすることもできます。


いまは、3Dプリンターで様々な材料や強度のあるものがつくれるようになっています。
「プロセス」にあわせて、「確認したい」内容にあわせてどんなモデルをつくるのか、のセレクトが大切です。

3Dデータがあれば、いろいろな会社の出力サービスを使うことができます。
お手軽にモデルをつくるなら、DMM.makeなども便利です。


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