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まだ降りたことのない駅で降りる。街中にアートが点在する北加賀屋へ。

週末はどこに行こうか、なにをしようか。予定を考えるのはワクワクしませんか?

ところが大人になると、だいたいのことは経験していて、なにをするにも新鮮さに欠けるということがあると思います。

「旅行に行きたい」という衝動が湧き上がる人は、日常のどこかに刺激を求めているのかもしれませんね。

実は僕がまさにそう。旅行には行きたいけれど、そんなに頻繁には行けない。

そこで思いついたのが「まだ降りたことのない駅で降りる」という遊びです。

生まれてからずーっと大阪に住んでいるのに、電車の路線図を見ると降りたことのない駅が多いことに気づきます。

このまま知らない駅の、知らない風景を知らずに過ごすこともできるけれど、せっかくなら行ってみたい。

そう思いついて向かったのが北加賀屋駅です。

大阪・難波から大阪メトロ四つ橋線に乗って5駅目。西端部が大阪湾に面した大阪市住之江区にあります。

レトロな喫茶店あり、老舗が残る商店街あり、地元で愛される食堂あり。下町情緒を感じられる街です。

街中にアートが点在する北加賀屋へ

大正時代は「造船の街」として栄えた北加賀屋。

でも時代の流れとともに造船所の数が減り、空き家や空き工場が増え、次第に街には活気がなくなっていったそうです。

そこで地元の企業が「街に活気を取り戻そう」と立ち上がり、アート×まちづくりを開始。

北加賀屋の街のあちこちにはウォールアートが設置され、空き家はカフェに変わり、空き工場をギャラリーとして生まれ変わりました。

今、北加賀屋は「アートの街」として注目されています。

ほんの一部ですが北加賀屋のアートを紹介しますね!

マリオと土管
犬?の集合写真
カラフルなキャラクターたち
伸びてくる植物のツル
ブランカと電撃

街のそこかしこに描かれたウォールアートは30点以上あるそう。

写真を撮ったり、ランチをしたり、カフェで休憩したりをしていると半日ではすべてのアートを回りきれないほどボリューム満点です。

昭和から残る古い街並みでさえアートの一部に感じられる北加賀屋。一度ならず、二度、三度と訪れたくなる魅力的な街でした。

知らない駅は身近にある非日常。

チェキで撮影した軒先の椿

犬を散歩するお兄さん。
洗濯物を干すお母さん。
部活帰りの学生グループ。

北加賀屋には、その土地の日常がありました。

でも僕にとっては、そのどれもが非日常に観じられる出来事でした。周りが見慣れない風景に変わるだけで、こんなにもワクワクするものかと驚きです。

今度はどの路線の、どの駅で降りようか。しばらく「降りたことのない駅で降りる」という遊びは続きそうです。

なにごとも知っているだけではダメで、体験として自分の記憶に残しておかなければいけないのではないでしょうか。

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