小林みお

ただなんとなく、書き散らし

小林みお

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記事一覧

それでも

嫌なこと全部投げ出して それで何かが変わるのか 代わり映えしない日常に それでも続きを待つ日常に

小林みお
1年前

置物

ただそこに居てほしいだけ 何も言わなくていいから 共感も批判もいらないから 殴らないで 頭を撫でないで ただそこに居て 一人にしないでくれれば それでいいから 話を聞…

小林みお
1年前

まんなかとまんなか

正解と不正解の間に 何か分からないごちゃごちゃ 触っても 匂っても 何かあるってことだけ 分かるようで 何が分からないの 何もないまんなかに まんなかに何かある 見えな…

小林みお
1年前

追いかけて、空

足跡を探して 影を求めて わずかに残る何かを見つけて 追いかけて 追いつくことが出来ないと知って それを諦めたらきっと楽になれる それも知って 諦められるような自分な…

小林みお
1年前
1

ハッピーラッキーエンドロール

別に哀しくなんてないじゃない 辛いとかそういうネガティブ 全部もうないんだから 楽しいことだけ手のひらに 残して包んで旅に出よう 別に不安なんて気にしないで いいこ…

小林みお
1年前
1

線の向こうと

考えをストレートに口にすると 誹謗中傷とされて 綺麗事を並べた上っ面を語ると 非常識と言われ 何も言わないと 無責任と罵られ 反論すると 噛みつかれ 迎合すると 訝しま…

小林みお
1年前

大事な

大事なものがない世界に価値があるのか 見つからないのか 無くしてしまったのか それとも壊してしまったのか 大事なものがないという事実だけあって 大事なものと引き換え…

小林みお
1年前

天気雨

いつだって笑顔でいること それは想いを守るため 愛想よくして にこにこ笑って そうして心を護るため 中途半端な 愛情も 憐れみも 蔑みも 慰めも そうでなくても興味本位…

小林みお
1年前

寝具の日々

枕であり 敷布団であり 湯たんぽである日々 一緒に寝てくれるようになると 冬だなぁと感じ 一緒に寝てくれなくなると 春だなぁと感じ 体の節々がいたいのは もはやご褒美…

小林みお
1年前
1

みる

同じものを見ても 同じものを見れない だけど 同じものは見ていられる

小林みお
1年前
1

君の背中

ただひたすらに真っ直ぐ前を見て 夢を追いかける君の姿に憧れて かっこいいと思った その裏にある努力も想いも 知りもせずに 街の喧騒 行き交う人々の間に埋もれて 普通の…

小林みお
1年前
1

迷子の言葉

吐き捨てた言葉に残った意味を 誰かが拾い上げたら それは誰のものになるだろう 跳ね返ってこない 木霊のいない 意味を失った言葉は 捨てられて 忘れられて 持ち主を失っ…

小林みお
1年前
3

出来ること

人より優れていてもいなくても 人より劣っていてもいなくても 出来ることをすればいい そうすればきっと 明日も元気になれるから

小林みお
1年前

出来ないこと

やる気がないわけでも 時間がないわけでもなくて したほうがいいとわかっていることでも 出来ないことはある 精神的に 物理的に 金銭的に 出来ないことはたくさんある 嘘…

小林みお
1年前
3

それぞれの

価値観は千差万別星の数 星の数が如何ほどか それは知らんが ま 人の数 何がいいとか悪いとか 他人と全部一緒になる訳もなく それを否定ばかりすることも 肯定ばかりする…

小林みお
1年前

霜柱

ざくざくと いつもと違う鈍い足音 敷かれた石ころを踏む ちゃりちゃりと 軽い音ではない 鈍色の空 風があたる場所は 寒いを通り越して痛い 電車はまだ来ない 先頭車両に乗…

小林みお
1年前
1

それでも

嫌なこと全部投げ出して
それで何かが変わるのか
代わり映えしない日常に
それでも続きを待つ日常に

置物

ただそこに居てほしいだけ
何も言わなくていいから
共感も批判もいらないから
殴らないで
頭を撫でないで

ただそこに居て
一人にしないでくれれば
それでいいから
話を聞いて欲しいだけだから

そう言って好き放題話して
満足して去って行くんだ
ぼくが一人になるなんて
考えるわけもなく

まんなかとまんなか

正解と不正解の間に
何か分からないごちゃごちゃ
触っても
匂っても
何かあるってことだけ
分かるようで
何が分からないの

何もないまんなかに
まんなかに何かある
見えない何かは聞こえるだけ
聞こえない何かは匂いをまとい

不正解と正解の脇に
何か分からないごちゃごちゃ
耳を済ませて
目を凝らして
何かあるってことだけ
分かるようで
何も分からない

端っこに何かあるなら
端っこがどこかに消えて

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追いかけて、空

足跡を探して
影を求めて
わずかに残る何かを見つけて

追いかけて
追いつくことが出来ないと知って
それを諦めたらきっと楽になれる
それも知って
諦められるような自分なら
きっともっと上手く生きていた

手を伸ばして掴むのは
理想を描いた幻か
夢に見たいつかの景色か
分からないまま
ただ空を握るだけ

振り向いて
誰もいないことを認めて
受け入れたらきっと楽になれる
それを知って
受け入れられるよ

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ハッピーラッキーエンドロール

別に哀しくなんてないじゃない
辛いとかそういうネガティブ
全部もうないんだから
楽しいことだけ手のひらに
残して包んで旅に出よう

別に不安なんて気にしないで
いいことだけ見るポジティブ
過ぎたことはどうだって
いいことだけ心の中に
落として満たして眠ろうよ

どれだけ最悪の流れだって
最後に笑っていれるなら
それがトゥルーエンディング
やなこと全部を忘れた振りで
きっと明日もいい天気

線の向こうと

考えをストレートに口にすると
誹謗中傷とされて
綺麗事を並べた上っ面を語ると
非常識と言われ
何も言わないと
無責任と罵られ

反論すると
噛みつかれ
迎合すると
訝しまれて

何もかも自由な線の向こう側は
居心地がいいのだろうか

大事な

大事なものがない世界に価値があるのか
見つからないのか
無くしてしまったのか
それとも壊してしまったのか
大事なものがないという事実だけあって

大事なものと引き換えに何かが手に入るとして
それにどれだけの価値があったとしても
引き換える意味があるのかどうか

天気雨

いつだって笑顔でいること
それは想いを守るため
愛想よくして
にこにこ笑って
そうして心を護るため

中途半端な
愛情も
憐れみも
蔑みも
慰めも
そうでなくても興味本位も
何一ついらないから

見つからないよう
悟られないよう
笑顔の蓋で閉ざすだけ

悲しみと
苦しみと
孤独と
寂しさと
それらに埋もれた幸せと
こぼれないよう閉ざすだけ

どれだけ涙を流しても
どれだけ嗚咽を漏らしても
きらきら

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寝具の日々

枕であり
敷布団であり
湯たんぽである日々

一緒に寝てくれるようになると
冬だなぁと感じ
一緒に寝てくれなくなると
春だなぁと感じ

体の節々がいたいのは
もはやご褒美ですらある日々

そんな
猫の下僕

みる

同じものを見ても
同じものを見れない
だけど
同じものは見ていられる

君の背中

ただひたすらに真っ直ぐ前を見て
夢を追いかける君の姿に憧れて
かっこいいと思った
その裏にある努力も想いも
知りもせずに

街の喧騒
行き交う人々の間に埋もれて
普通の人なら消えてしまう
それなのにあなたは輝いていた
微かに聞こえた声に惹かれ
彷徨って
彷徨って
辿り着いた路地の向こうで
何の変哲もない街並みの中
力強い美しさが支配するステージに
一瞬で堕ちた私がいた

勝手に声が出た
あなたは私

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迷子の言葉

吐き捨てた言葉に残った意味を
誰かが拾い上げたら
それは誰のものになるだろう

跳ね返ってこない
木霊のいない
意味を失った言葉は

捨てられて
忘れられて
持ち主を失った言葉は

元に帰ればいいのだろうか
掬い主の物になればいいのだろうか
それとも
解けて消えればいいのだろうか

出来ること

人より優れていてもいなくても
人より劣っていてもいなくても
出来ることをすればいい
そうすればきっと
明日も元気になれるから

出来ないこと

やる気がないわけでも
時間がないわけでもなくて
したほうがいいとわかっていることでも
出来ないことはある

精神的に
物理的に
金銭的に
出来ないことはたくさんある

嘘をついて
取り繕って
無理をして
どうにかやってみても

出来ないことを出来た振りすると
破綻したときの傷は治せないほど
大きく深く
どうしようもなく

そもそも結局
振りしか出来ない
出来ないことは
出来ない

それぞれの

価値観は千差万別星の数
星の数が如何ほどか
それは知らんが
ま 人の数

何がいいとか悪いとか
他人と全部一緒になる訳もなく
それを否定ばかりすることも
肯定ばかりすることも
共になく

何かが重なって
すれ違って
交わって
弾き合って
そうして生まれる縁もあれば
消える縁もある

そんなこと当たり前のはずだったのに

霜柱

ざくざくと
いつもと違う鈍い足音
敷かれた石ころを踏む
ちゃりちゃりと
軽い音ではない

鈍色の空
風があたる場所は
寒いを通り越して痛い
電車はまだ来ない
先頭車両に乗る人はいない

独り占めした冬の音
体が浮くのか
沈むのか
不思議な感覚と
楽しい音