都倉啓嗣 Keishi Tokura

ライター/時々漫画家。さまざまなマイノリティが住むブルックリンに滞在していた経験から、…

都倉啓嗣 Keishi Tokura

ライター/時々漫画家。さまざまなマイノリティが住むブルックリンに滞在していた経験から、人種・ジェンダー・貧困などの社会問題に関心を持つようになり、現在の活動の軸となっている。 https://kybsuite.com

最近の記事

LGBTクリスチャンが安心できるコミュニティを作る〜約束の虹ミニストリー代表・寺田留架さんが目指す世界【後編】

LGBT当事者のクリスチャンが集うコミュニティ『約束の虹ミニストリー』を主宰する寺田留架さん。前編では、保守的な考えを持つキリスト教の教会内に存在する“トゲ”についてお伺いした。後編では、広く一般社会で向き合う姿勢についてお伺いする。 →前編はこちらから 最初は受け入れられなくても、一生懸命、向き合おうとしてくれることが嬉しい聖書に書かれた言葉から「同性愛は罪」と考えるクリスチャンに対して、寺田さんは「同性愛やトランスジェンダーは罪ではない」という考え方自体を押し付けること

    • LGBTクリスチャンが安心できるコミュニティを作る〜約束の虹ミニストリー代表、寺田留架さんが目指す世界【前編】

      クリスチャンが人口の1%以下といわれる日本。日本ではいわばレアな存在であるクリスチャンは、どのような考えを持って社会課題の解決に取り組んでいるのだろうか。 2022年に受洗したばかりの新米クリスチャンである筆者が、教会の内外で社会的な活動に携わる先輩クリスチャンを訪ねるインタビューシリーズ。記念すべき第1回は、セクシュアルマイノリティ当事者のためのキリスト教コミュニティ『約束の虹ミニストリー』を主宰する寺田留架さんにお話を伺った。 LGBT当事者のクリスチャンが集う場所Zo

      • 叶えられなかった祈り

        ある冬の夜。Spotifyでレコメンドを流しっぱなしにしていたスピーカーから、妙に琴線に触れる歌声が流れてきた。 節はいつもこのフレーズで締め括られる。 “ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ……” 賛美歌? 私がその歌声から受けた印象はしかし、溢れんばかりの歓喜ではない。暗闇の底でか細く絞り出すような“ハレルヤ”だ。 歌っているのはジェフ・バックリィ。レナード・コーエンが作詞作曲を手掛けた世俗賛美歌ともいうべき名曲『Hallelujah』を、不世出の歌い手がカバーした

        LGBTクリスチャンが安心できるコミュニティを作る〜約束の虹ミニストリー代表・寺田留架さんが目指す世界【後編】

          夢の話:都会の海のでかいシェアアトリエ

          実行するかどうかわからない「妄想」に近いレベルの夢のひとつに、海っぺりのでっかい倉庫を改装してシェアアトリエを運営したい、というのがあります。 海の近くの大きいシェアアトリエ、憧れませんか。 基本的にみんなめいめい自分のもん作ってるんだけど、その場のノリでコラボレーションが発生するような空間。 制作はどこまでも孤独なものだけど、私は異種の才能がクロスしたときの化学変化を見るのが好きなので、たまに人となんかやりたくなります。 単「へー、そう来たか!」っていう人の発想も、刺激が

          夢の話:都会の海のでかいシェアアトリエ

          水彩楽しくて永遠にやってられる

          と言いつつ休憩にnoteを書いています。 11:00くらいから作業を始めて、18:00までちょいちょい休憩を挟みながらやっていたので、なんだかんだ正味6時間くらいはやってました。 全然苦にならないんですよね〜水彩。ほんと楽しい。 デジタルで作画していた2年くらいは絵を描くのが苦痛で苦痛で仕方なくて、「なんで絵を描くのが嫌いなのに描いてるんだろ?」とたびたび自問自答していました。 アナログに変えただけで一気に絵が楽しくなった……! 時間に追われていなければ文章も万年筆で手

          水彩楽しくて永遠にやってられる

          長いこと文学が読めてない

          20代の頃、海外文学にハマって、いわゆる世界の名作的なものを片っ端から読んでいた時期がありました。 しかしこれには理由があります。 当時自分は海外の大学に行っていたので、日本の新刊は関税が高くて買えたもんじゃなかったのです。そこで大活躍したのが、ニューヨークのマンハッタンにあったブックオフ!(今もあるのかしら?) そこで「文庫本はまあ定価で買える」「文学作品は読むのに時間がかかるのでコスパが良い」という理由で、海外文学ばっかり読んでいたのです。 当時はSNSもYouTub

          長いこと文学が読めてない