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【日記】8月9日〜8月15日

8月9日
午前中、買い物に出る。歩いているとパチンコ屋の開店を待つ凄まじい数の人が目に入ってきた。歩道を塞がないようギチギチに並んでいる100人近い人々の姿はもはや恐怖だった。

久住昌之「麦ソーダの東京日記」を読み終える。漫画「孤独のグルメ」「野武士のグルメ」「夜行」を愛読してきたのに久住氏のエッセイを読むのは初めて。とても面白かったので他の本も読んでみよう。

8月10日
気づけばYouTubeで「笑ゥせぇるすまん」ばかり見ている夏休み。
午前中、既に猛烈に暑いなか銀行へ行きつつ諸々の用事を済ませる。グッタリ。

稲田俊輔「おいしいものでできている」読了。ポトフとpot-au-feuの違いに「へぇーっ」と頷き、いくつか掲載されている簡単レシピを見て「作ってみよう!」と決意し、読み進めているとお腹がグーグー鳴り出す"体感型"の食べ物エッセイ。

夜、撮り溜めていたドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」を見る。

8月11日
家から少し遠い場所にある、普段あまり行かない古本屋へ行く。小学生の頃に友人達と自転車であてもなく走り回っていた時に偶然見つけた古本屋。数年ぶりに行ったら前回訪れた時に見かけた本がそのまま売られている、そんな独特の時間が流れるお店でしばし時を忘れる。

久住昌之「ちゃっかり温泉」を読む。温泉にもしばらく行ってないので読みながら羨ましくなりつつ温泉の描写で非常に緩まる。

「おいしいものでできている」に掲載されていた"ミニマル麻婆豆腐"なるものを作る。ひき肉とニンニクを炒めたものに豆腐を入れて煮るだけ。麻婆豆腐の原型を再現したものらしい。美味しかった。

8月12日
朝からずっと読書の日。いよいよ休みのために買っておいた本のストックがなくなった。追加で何冊かアマゾンのマーケットプレイスで注文しておいたのは賢明な判断だった。

「孤独のグルメ」に登場する"わさび丼"が大好きでよく食べるのだけど、数日前に知人からわさび丼に豚バラ肉と大葉を載せて食べるというレシピを教わり早速作って食べてみたらとてつもなく美味しかった。季節が来たらおろしたての生わさびで作ってみたい。

昔に書かれた本を読んでいると「コンビニのCMに出てる女優のいなり寿司の食べ方がまずそうで不愉快な気分になり見ていられない」といった文を目にした。以前は確認する術もなく"一体どんな食べ方なんだろう?"と自らの想像力をフル稼働するのみだったけれど、今はYouTubeで検索すれば簡単に見られてしまう。便利ではあるものの想像力をフル稼働するのも楽しかったなあと少し寂しいようなつまらないような気持ちになる。

8月13日
買い物をしていたら急にお腹が痛くなりトイレを探して店内を右往左往していると期間限定の古書市を発見。ふと覗いてみると探していたピチカート・ファイヴ「トウキョウ・モナムール」というヴィジュアルブック(帯付き・美麗品)が格安で売られていて迷うことなく買った。満ち足りた気分で古書市をあとにする頃には腹痛はどこかに消えていた。

帰りにテイクアウトした喜多方ラーメンのチャーシューが信じられないくらいに塩辛くてしんどい。いつもわざと少し残して夜にオーヴントースターで炙り焼き風にしたり翌日炒飯の具材にして食べるのが楽しみなのに、これは危険な塩分量だ。不注意でタレに漬け込み過ぎたのだろうか。

吉田戦車「逃避めし」を読む。こんなに読みながらニカニカ笑ってしまう本は東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」以来だ。試してみたい料理がいくつかあって、中でも納豆ご飯に味噌汁をぶっかけてかっ込む「"夕やけ番長"の納豆ご飯」は早急に試してみようと思う。

8月14日
朝、"夕やけ番長の納豆ご飯"を実際に作って食べてみる。豆から出来たふたつの発酵食品が混ざり合った味わいは別々に食べる時とは全く異なっていて面白い。美味しかったし、ハマりそう。

"ライヴハウスのスタッフが感染したためしばらくの間お店を休業します"というお知らせやイベントが中止・延期になったという話を最近また多く目にするようになった。変異株が立てなおりつつあった生活をじわじわと壊しているのを感じる。

8月15日
涼しい、というより肌寒いくらいの気温。少しホッとするも数日で暑さがぶり返してきたらかなり辛いだろうなと不安になる。

早朝からずっと読書。そんな夏休み最終日。
家にあるジャズのレコードを思いつくままに選んで聴きながら本を読む9日間だった。
相変わらず「ひとりで生きる」とか「働き方について」といったことばかり色々と考えているので、群ようこさんの特に初期の本を何冊も読んだ。いくつものをヒントをいただいたので自分なりに反芻しつつこれから実行していきたい。

が、自分が部屋でひたすら本を読んでいる間にもコロナの変異株は日本中で猛威をふるっている。ワクチンを接種した方が感染したり重症化したり亡くなったりしたという話を聞く。コロナ禍になって1年半。そろそろ先が見えてくれないと困るのだけど、先のことなどまだまだ見えない現実に煩悶するばかりである。

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