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意識しながら行動しよう【新人読書日記/毎日20頁を】(07)

人生の意味の心理学」121-140頁、読了です。

この20ページで、作者は人生の意味の反対である実存的空虚について語っています。

「意味の源」が多様であること、「意味の幅」が広いことが実存的空虚の低さと相関するという論点は、すごく啓蒙的だと思いました。つまり、この人生で追求していることが多ければ多いほど、人生が充実し、虚しさが減っていくと私はこう理解しています。当然、ここの追求は動物的な欲求に限られるものではなく、2章で語られている意味の源のように、「健康」、「関係」、「自己実現」、「自己超越」、「人助け」など、自由奔放にこの人生で実現したいことや、好きなことのために頑張れば、実存的空虚の軽減に役立つと言ってもよいのではないでしょうか。

ただ、無意識に追求するのと、強く意識して追求するのも違いますね。例えば、スーパーで買い物をするとき、私たち現代人は、減塩、糖質カットなど、健康的な食料品を選ぶ傾向があります。しかし、もし誰かが、私はこの人生で健康的な生活に終始すると、明確に自分の人生の目標を定めるなら、その自律的習慣によりもたらされる毎年の健康診断の数値に、テストのために頑張って、良い点数をゲットできた子供のように、きっと大喜びできるでしょう。

世の中の人たちは、同じことをやっても、同じ仕事をやっても、同じ健康的な生活をしても、恋愛をしても、心の中で、目標(意味)を持っている人と、何も思わずただやっている人とでは、達成することで感じる満足感はきっと違います。

他にも、実存的空虚と精神的健康に関わることや、死への態度が生への態度への影響など、この辺りで、色々考えさせられることが多かったです。面白い!


🐈… 心理学に興味のある方、こちらの本もおすすめです。


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