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ゼロから英語を始めたいけど何から始めるべき?1に発音、2に発音、3に発音

こんにちは、ゆうです。今日は英語学習を始める時は、「発音」から手を付けたほうが来たる「超・個の時代的に」得策だという話をしていきます。

結論から述べますと、「発音の良し悪しが英語環境のあなたの評価に40%も響くから」です。

人生100年時代、移民が増え日本が準英語圏化する未来が迫っている中、終身雇用が崩壊しフリーランスが増えることは確実。わたし達はどう英語に向き合ったら良いでしょうか?

本記事では最初に、

「発音=生存能力の40%」

という角度から英語学習・発音学習を眺めていき、その後に、発音学習でまずすべき2つのコトについて解説します。(本当はもう2点ありますが字数の関係で後日別記事にします。)


1.印象の4割は声で決まる

初めて人に会ったとき「いい声しているな」と思ったら案の定いい人だったということはありませんか?

親や友達と電話で話しているとき、早口だったら焦っているんだなとか、嘘をついているのだなと見抜けたことはありませんか?

上の例が示すように発音や滑舌を含めた声というのはmその人の人柄や精神状態を映す鏡です。意識していない場合がほとんどだと思いますが、相手の声が醸し出す感じに合わせて、普段取る行動を変えていると思います。

こう考えると、声次第であなたの株が上がったり下がったりすると言えないでしょうか。

明らかに自信がなさそうに話している人や、何を言っているか聞き取れない人が軽い仲間はずれに遭っている様子には学校生活・社会人生活のいたる所で見覚えがあると思います。

事実私も20年強仲間はずれにされていましたが、上のような話し方をしていた人で原因の半分以上を作っていたのは自分だと思っています。そんな経験があるからこそ、自信を持って言えることがあります。

発音は人格を規定する。

つまり話し方があなたの人格であり、受ける待遇も決めてしまうのです。

もちろん見た目など他の要素もありますが、話し方だけで4割決まると言われています。

かの有名な「メラビアンの法則」で、話し手が聞き手に与える影響は「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は以下の割合であるというものです。

・目からの情報が55%
・耳からの情報が38%
・言い回しなど言語情報が7%


英語を学んでいる時に取り組めるのは、「聴覚情報」と「言語情報」ですが、多くの人が発音を重要視していないのは本当にもったいないと思います。

オーストラリア滞在中にこんな話を聞きました。発音をないがしろにしていた友達のお話です。地元のガス会社に電話をしたらオペレーターの「ハロ~」という柔らかい声が答えてくれました。ところが、ガチ日本語発音の英語で話しだした瞬間、相手の態度が急変し、汚物でも扱うかのような待遇を受けたと言っていました。

あまりにも発音がひどかったので「コイツには敬意を払わなくてもいい」思われたのでしょう。

移民化と準英語圏化が進むと言われる日本。フリーランスが増え自分でお客さんを捕まえないといけない上に、お客さんが外国人であることが多くなるこれからの時代。

信用力獲得のために、英語は発音から始めましょう。7%の「言語情報」を司る文法や単語よりも約40%を司る発音です。

それゆえいつも自分の学生には下のような言葉を投げかけています。

1に発音、2に発音、3に発音....10まで発音

10まで発音は流石に言いすぎかもしれませんが、そうであってもバチは当たりません!そのくらい大切なのです。

では、発音学習は何から始めたら良いのでしょうか?第二章に続きます。


2.まず発音記号とフォニックスを学べば基礎完了

発音学習と一口に言っても、アメリカ大陸のように広大です。アメリカ大陸は、さらに北アメリカと南アメリカに分かれてるように、発音学習も「発音記号」と「フォニックス」の2つに分かれています。

この2つの内、どちらも欠けてはいけません。

今から違いを簡単に説明していきます。

まず発音記号は英語で使われる音の全リストです。よく辞書の単語の横に小さく書いてあるアレです(下の写真参照)。

対して、フォニックスはどんなスペルの時にどんな音で読むかを表したルール集です。こちらは辞書に書いてありません。


分かりやすいように、日本語で例えていきます。

日本語には「あいうえおかきくけこ」という五十音図がありますが、これが英語で言う発音記号に相当します。日本語で使われている全ての音は五十音図にありますよね。

そして、日本語にはひらがな通りに読まない単語が時々あります。例えば「けいざい」。「ケ・イ・ザ・イ」ではなく、「ケーザイ」と読みますよね?これは、「エの音とイの音が」一緒になった時は、長い「エー」と読むルールが暗にあるからなのです。

他にも例を挙げると、

のように枚挙にいとまがありません。

なんとなく感じは掴めたでしょうか?


英語の例を少し挙げていきましょう。

例えば、アルファベットの「a」が、「Au」という塊のスペルで現れる時は「オー」と読みますが、「ay」という塊のスペルで現れる時は「エイ」と読む具合です。それぞれの代表的な単語は、「Australia」、「Pay」でしょうか。

ここまでをまとめてみます。その言語で使われている全ての音リストは、英語では発音記号であり、日本語では五十音図です。その言語に出てくるスペルと音を対応させる暗黙のルール集が、フォニックスなのです。


3.「発音記号」の全体像

学生時代の頃、発音記号が嫌いだった。

発音記号の存在を知らなかった。

かなり多いと思います。私の英語塾の学生さんですと、どちらかに当てはまる人が全体の9割を超えます。その多くの理由は、発音記号の見慣れない外見でしょう。宇宙人語にみえてしまうという人も居ます。

しかし、宇宙人であっても、話していることが分かり敵意がないと分かれば、それなりに話が進みます。ということで、まず発音記号の全体像をおさえていきましょう。

それは音の理解から始まります。

英語で使われている音には、母音(a i u e o)と子音(k s t n m ....etc)がありますよね。母音は全部で13個。子音は全部で29個あります。

そして、全ての発音記号は、この2つの内どちらかに属します。ちょうどアメリカが、アメリカの本体とアラスカに分かれるように。

母音と子音の細かい区別は別記事に譲るとしましょう。今日の目的は「全体像」を掴むことですから。な~んだ、母音と子音はアメリカの本体とアラスカのような関係なんだなと思ってもらえたら今日のところは大丈夫です。


4.「フォニックス」の全体像

フォニックスが初めてという人も、母音のルールと子音のルールに分けて考えたら全体像が早く掴めます。

こうしたルールを1つ1つ覚えていくにつれて、正確な発音をすることができるようになるでしょう。


今日はフォニックス初回ということで、フォニックスを学ぶ意義についても触れておきたいと思います。カギを握るのは「ローマ字読み」です。

日本語は全ての単語をローマ字読みします。つまり読み方が常に1通りなのです。書いたとおりに読んだら良いと。
対して、英語の単語はローマ字読みする場合としない場合 (フォニックス読み)があります。同じ「a」でも「Mac」のようにローマ字読みしたり、「Make」のようにフォニックス読みをしたりします。


この際、今までフォニックスに触れたことがない日本人は、ローマ字読みしか知らないので、全ての単語をローマ字読みしてしまい、結果それが伝わらない英語を生み出しているのです。

他にもローマ字読み一択の言語は、スペイン語、ポルトガル語、中国語などがあり、これらの言語を話す人はフォニックスの救済がないと伝わる英語は話せるようにならないのです。

(逆を言えば、日本人は英語なんかよりもこれらの言語を学んだほうがラクなのですが)

ということで、フォニックスの重要性がなんとなく掴めたでしょうか?


5.発音で殺人ができる

最後に発音学習に対する気を引き締めることができる、悲しいニュースを紹介しようと思います。

事故が起きたのは2017年。スペインのとある橋でバンジージャンプが行われていた時のことでした。その日、オランダからやってきた17歳の少女に安全帯を付けていたのはスペイン人のインストラクターでした。

少女は飛ぶのが楽しみでソワソワしており、それを見かねたインストラクターは「ローマ字訛りのある英語で」、

No Jump !と言いました。

スペイン語訛りを理解できなかったその少女は彼の指示を

Now Jump !と聞き違え、

安全帯が付け終わっていない彼女は命を落としたという事故です。

この事件に込められた教訓はあまりにも大きいです。「下手な発音は自分の株を下げる」という次元を超え、「下手な発音は他人を殺しかねない」ということを示しています。

このような観点からも、発音学習は大切なのです。

特に、ローマ字が標準装備である日本人は。

この話は、私が発音記号の授業をする時に学生に伝えている話ですが、ブログという不特定多数の皆さんとコミュニケーションができるツールで是非とも発信したいと前から思っていた話でした。

もし「英語の発音なんてどうでもいいや!」と発音学習を軽視していたり、無視していたりする人が周りに居ましたら、どうか本記事のシェアを心からお願いしたい次第です。


いかがでしたか?

最後の話はちょっとショックが大きかったかもしれません。しかしこの事を肝に銘じ発音学習に励む人が増えるほど、彼女の死は無駄にならないと思うのです。

発音はいわば見えないレッテルです。「自分はこんな人間です、だからどのくらいの待遇が望ましいです」ということを暗示しているのです。

それがプラスに働かせるか、マイナスに働かせるか、全てはあなたの発音学習にかかっています。個の時代です。お客さんが外国人というのが普通になる時代です。英語学習の定義が見直される分岐点に来ているのだと私は思うのです。


PS

発音学習を始めたいけど目標はどうやって立てるのか?強い目標術について知りたい方はコチラからどうぞ。

免震構造の目標を立ててみる。


目標を立てた後はどう頑張ったら良いでしょうか?無理なく続く「自然な努力」をするのが健康的だと思います。

英語学習で一花咲かせてみたい。


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