料理の基本・コツ|食品ロスを減らそう!茄子のへたとがくの切り方
これからの季節、美味しくなる茄子。
『茄子紺』と言われる紫色が美しい夏野菜の代表ですね。
みなさんもよく使う食材だと思いますが、へたやがく、どうやって切っていますか?
何気なくへたの下あたりをすっぱり切っていたりしませんか?
■茄子を無駄なく使うには
見ていただくと、切り落としたへたのほうに果肉が少し残っているのがわかります。
この部分、もったいないですよね。
無駄なくへたやがくだけを切るのにおすすめなのが、
ちょっとなつかしい鉛筆削りの要領。
(削ったことのない方、、、、、いたらごめんなさい)
果肉が先端に向けて細くなっているので、こうすることで余分な部分だけをうまく除くことができます。
おいしいお野菜を無駄なくいただく、
食品ロスも減らせる、
ちょっとしたひと手間。
ぜひ試してみてください。
■秋茄子は嫁に食わすな
「秋茄子は嫁にくわすな」という諺がありますが、
これは、秋になると皮が柔らかくなり、実が締まっておいしくなる茄子を、
お嫁さんに食べさせないようにするための意地悪。という説と、
茄子は水分が多く、利尿作用のあるカリウムを含むので、
たくさん食べると水分の排出に伴って体の熱が奪われ、体が冷えることから、
お嫁さんの体を気遣って。という説があるそうです。
冷えが気になるという方は、
温かい料理にする、しょうがや香辛料など体を温める食材と一緒に調理する、
といった工夫をすることで、
そういった性質を調整することができます。
■色の栄養
皮の紫色は、ナスニンと言われるアントシアニン(*)系の色素で、ポリフェノール(**)の一種です。
活性酸素の働きを抑制し、がん予防、血管をきれいにする、動脈硬化や高血圧を予防する効果もあると言われています。
健康効果を考えると、皮はあまり取り除きたくないところですが、
長時間皮に接すると色移りするので、
保存食にする場合は、皮を縞にむくなどして面積を少なくしておくと、
きれいな状態が保ちやすくなります。
*:赤や青紫色の天然色素
**:抗酸化物質。植物が自身を活性酸素から守るために作り出す。
■茄子の選び方・保存
茄子の選ぶときは、
皮の色が濃い、ハリとツヤがある、傷や変色がない、
へたがしっかりしている、とげが鋭くとがっている、
といったところを見ます。
(へたのとげは小さくて刺さることもあるので気を付けて)
スーパーでは袋売りが多いので、可能な範囲で見てみてくださいね。
また、茄子はあまり日持ちのしない野菜です。
ラップに包んだりビニール袋に入れた状態で冷蔵庫で保存し、
3~4日程度で食べきるようにします。
食べきれないときは、
焼く、揚げるいずれかにして冷凍保存する、
薄切りにして干す、
などすると、生の状態よりも長く保存することができます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
みなさんの日々の料理の参考になりましたらうれしいです。
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