ちる🇯🇵海外の旅が好き

海外を旅行したときの回顧録。人生は一度きり。山あり谷あり回り道も楽しみたいよくばりです。

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最近の記事

買ってはいけない水 中国 北京

天安門広場。故宮の天安門の前の広場は40万人もの人を集めることができる。事件から10年以上経ち広場は何事も無かったかのように観光客であふれ売店が並んでいた。 日光を避けられず、立ち止まると日射病になりそう。凍らせた水を売っているリヤカーふらふらと立ち寄って1本購入。受けった手のひらからひんやりした空気が流れホッとする。 開けようとして気づく。ペットボトルの蓋が1度開けられていることに。 空いたペットボトルに水道(かどうかも怪しい)水を入れて凍らせて観光客に売る。この場合

    • ラクダ カッパドキア トルコ

      ここに生きた人たちは自分たちの生活を支える奇岩を見て何を思い感じていたのか。 きのこ岩、妖精の煙突、ラクダ岩…。いつか誰かが名前をつけたのは形が似ているからだけなのだろうか。岩や自然への感謝や何かもっと深い神秘的な意味があるのではないか。あってほしい。 ラクダ岩の近くでは商魂たくましい方たちが「どうぞ乗って写真をどうぞ」って立っている。冬のカッパドキアで生きているラクダは動かない奇岩に何を思っているのか。 1997年12月 ラクダ カッパドキア トルコ

      • 奇岩と暮らす カッパドキア トルコ

        国内外問わず自然が作り出す風景には圧倒される。人の力では真似出来ないものに対して抱く憧れなんだろうか。 トルコのカッパドキアも自然の力や不思議を感じる地区だ。沢山の奇岩は風景として印象深いだけでは無かった。 紀元前1,500年ごろに発見されてから岩を生活の場所にしていた時代の跡も心に残る。岩にあけられた沢山の穴。広い住居や教会なども残る。ハトを飼う小さな穴も並んでいた。 いまも中に入る事ができレストランやホテルに利用されるぐらい丈夫で安全に作られている。羨ましいのは木造建

        • カパルチャルシュ イスタンブール トルコ

          すべてが怪しく見える。悪い意味ではない。ここは現実か幻かわからないような気持ちで歩いた。 宝石や絨毯、金銀製品やスパイス、トルココーヒーやチャイの道具、ランプやお皿やスカーフ…。お店が4000軒以上あるというのだから歩き応えがある。 惹かれて買った大判のスカーフは日本では飾るにも身につけるにも存在感がありすぎてほとんど出番がない。あの怪しい空間だからこその魅力なのかもしれない。 カパルチャルシュはイスタンブールの歴史を500年以上見つめている。 1997年12月 カパ

        買ってはいけない水 中国 北京

          床のモザイク エフェス遺跡 トルコ

          遺跡を観るのが好きだ。自分が知ることの出来ない時代を想うのが好きだ。過去でも未来でもどんな人たちがどんな暮らしをするのか、そこに自分も入り込んでいるような妄想をする。 トルコにあるギリシャ人が作ったエフェスの街。丘の上の邸宅は住居内の装飾が観られる。このモザイク画の床やフレスコ画からは生活していた人に加えて画を作る職人さんの様子も頭に浮かぶようだ。ましてや色が残っているのだから、より生き生きと。 1997年12月 邸宅の床 エフェス遺跡 トルコ

          床のモザイク エフェス遺跡 トルコ

          ハドリアノス宮殿 エフェス遺跡 トルコ

          ここはトルコである事を忘れるような空間。ギリシャ人が作り上げた世界最大級の古代都市エフェスは2015年に世界遺産に登録されている。 訪れたのは1997年。当時は人も少なく穴場として観光するには快適だった。 遺跡には図書館や個人宅、野外劇場など多くの建物が比較的状態良く残されている。このハドリアヌス神殿も2世紀頃作られたが中には物語が描かれたものなども残っている。 昔の「都会」を想った。 1997年1月 ハドリアノス宮殿 エフェス遺跡 トルコ

          ハドリアノス宮殿 エフェス遺跡 トルコ

          トロイの遺跡 トルコ

          トロイの木馬といえばその名前ばかりがパソコン関係で有名になった。 名の由来は大きな木馬の中にかくれたギリシャ兵たちが夜外へ出てトロイを攻め滅ぼした史実。現在木馬は復元された物が立っている。 復元したものよりも紀元前12世紀からそのままの物に触れたくなった。 同じ遺跡内にある小劇場は石の座席などがしっかり残っている。手を叩いてみると反響も残響もなかなかいい感じ。 硬く冷たい石に腰を掛けステージに目を向ける観客。どんなイベントだったろう。劇か歌か躍りか…。静かに観るのか歓声

          トロイの遺跡 トルコ

          三姉妹の岩 カッパドキア トルコ

          面白いものを見せてあげるよ。 カタコトの英語で話しかけてきたおじさんの後をついていったらキノコが3本あった。3姉妹の岩と言うそうだが…どうしよう人間には見えない…。 カッパドキアという地域は数千年も前から人と自然が結びついて生活していた。火山の噴火とその後の浸食によってできた奇岩との共存だ。村々には岩の地形を生かした洞窟の住居や協会などが博物館として保存されている。 いろいろな建物に入ったり奇岩を見たが、このキノコのインパクトが強かったと後で思う。そして冬の観光は寒い。

          三姉妹の岩 カッパドキア トルコ

          メフテルハーネ 軍楽隊 トルコ

          生で聴きたいと思っていた。鼻の下に立派なひげをたくわえたおじさまたちがゆらゆらと身体を揺らすように演奏しながら隊形を整える。太鼓を真ん中に弧を描いたら演奏開始。思っていた以上に大音量だ。楽器の持ち方や手の動きも面白い。 ドラマ阿修羅のごとくで使われていたジェッディン・デデン 。子どもだったがメロディと賑やかな雰囲気がずっと頭に残っていた。あの響きだ。 オスマン帝国の歴史に興味深いわけでは無い。それよりもトルコの音楽がシルクロードにより東西の世界に広まり影響を与えている事に

          メフテルハーネ 軍楽隊 トルコ

          パムッカレ トルコ

          イメージは白い棚田にエメラルドグリーンの水が溢れる景色を目に温水に足を浸けたりして心が癒されるところ。 現実は温泉も以前より渇れていて水が溜まっているところは少なかった。何より冬にここへ行ったのは旅の計画ミスだった。水が冷たい。 世界遺産。靴で立ち入れないため薄く張った冷水を素足で歩くしかない。冷たさに足が痛い。それでももう2度と来ないかもしれないと心と身体に思い出を刻む。冷たい水の思いで。 1997年 12月 パムッカレ トルコ

          パムッカレ トルコ

          おむつ カシュガル 中国

          赤ちゃん用のオムツの役割をするもの。左上は男の子のおちんちんをはめて、左中は女の子のおまたを穴にあてて。 おしっこをすると棒の中を通って先っちょ(左下)から外にチョロチョロ出る仕組み。農作業や家事をしているときゆりかごで寝かせた赤ちゃんに着けて、先っちょだけかごから外へ出しておくそうだ。 大はどうするのか訊けば良かった。何にしろ良いアイデアではないか。使えなくなったら燃やせば燃料にもなる。 数回分のおしっこを赤ちゃんに不快な思いをさせずに吸い、外したらゴミ箱にポイの日本

          おむつ カシュガル 中国

          黒い湖 カシュガル 中国

          標高3,600mのカラクリ湖は雪解け水で透明度が高い。普段はエメラルドグリーンの水が豪雨になると湖面が黒く見えるため黒い湖という意味のカラクリと呼ぶらしい。 訪れた日は曇りだったので湖面は灰色だった。晴れていれば見えたであろう周りの山々や湖に映る景色は想像で楽しもう。 高度が高く動くと息苦しい。予定外の移動時間の長さもあり食欲がわかず持参したカップ麺を軽く食べた。おかしな日本人かな。 その昔、三蔵法師がインドからの経典を持ち帰る際に通ったとも言われるこの道。多くの人々や

          黒い湖 カシュガル 中国

          三蔵法師も通った道 カシュガル 中国

          標高3,600mにある湖。富士山の山頂にも近い高さにある。もう100Km西へ行くとパキスタンとの国境という中国でも最西端の場所だ。 カシュガルをパミール高原へ向かうと徐々に気温が下がり高度が上がりはじめる。ガイドからは高山病への注意があった。 車窓には雪渓がせまりとても美しい。近くの崖は被さってくるような迫力だ。土は何色もあり石炭が露出した黒い層の隣に鉄分を多く含む赤い土、石灰の白い土が並び不思議な景色を見せている。 その壁が変わった形のところもある。トルコのカッパドキ

          三蔵法師も通った道 カシュガル 中国

          立ち往生 カシュガル 中国

          カシュガルの街から車で4〜5時間、パミール高原へ向かう。標高3,600mにあるカラクリ湖へ行ってみる。 数日前の大雨でこの辺り一帯はあちこち道が寸断されてしまった。修復のため3日前までカラクリ湖への道は閉鎖されていた。 道が開通したというので出発したが途中で4時間近く立ち往生した。山から多量の水と土砂が道路を押し流したり道が閉鎖され再び工事がはじまったのだ。 道の脇の崖を崩すために発破をかける。ロープを張るでも人を避難させるでもなく長い車の列の目の前でドカン!だ。車の中

          立ち往生 カシュガル 中国

          エイティガール寺院 カシュガル 中国

          カシュガルにあるエイティガール寺院はモスクである。漢族より圧倒的に多いウイグル族の多くはイスラム教徒。ちょうど礼拝が終わり出てくる人は皆帽子をかぶっている。 ドーム型のモスクではない。何本もの柱と簡素な屋根はあるが壁は無く回廊のある中庭のような状態に祈りのための絨毯が敷いてある。ほとんど雨が降らない地域だからできる形。 どこのモスクでもそうするようここでも靴をぬいで絨毯に上がる。昼食で飲酒をした友人はマナーとして絨毯に上がることを遠慮した。現地の人たちの生活を想うことがで

          エイティガール寺院 カシュガル 中国

          カシュガル 職人街 中国

          カシュガル市内の職人街。帽子、剣、楽器、銅製品などを作っている所に行った。出来上がった物を店に並べ職人さんは店外の日よけの下で実演している。職人さんと並んでいる商品の数を考えると実際の工房は別にありそうだ。 楽器の工房でルワープという民族楽器を購入。5弦で、ピックを用いて演奏する楽器。調弦を聞いて、予備の弦も買って、模範演奏をビデオテープに録画した。 練習して先日購入したソナールやシュグーとセッションしてみたい。 …そんな新疆の楽器持ってる人は近くにいるのか? 200

          カシュガル 職人街 中国