猫まっしぐら

そうだ!小説?を書こう! 「先日の出来事」シリーズ、「私の知り合いの話であるが」シリー…

猫まっしぐら

そうだ!小説?を書こう! 「先日の出来事」シリーズ、「私の知り合いの話であるが」シリーズ、その他諸々シリーズでお届けします。

最近の記事

私の知り合いの話であるが

彼は今、近所のショッピングモールで ゴールデンウィーク期間中に行われている福引きに並んでいる 彼の前に並んでいる男性が1万円のお買い物券を当てた そして彼の順番がきた 彼は期待を込めて引いたが 結果は、ハズレだった 40分も並んで10回分も引いて 結果はポケットティッシュ10枚 悔しかった彼は思った “こんな抽選、どうでもいい 俺には良い妻がいる 結婚では当たったのだから” しかし、 彼の妻は“夫が大ハズレだった”と いつも思っていることを彼は知らない さらに

    • 先日の通勤時の出来事

      混雑する通勤電車内 幸運にも空いている座席を発見 早速座ろうとした時 隣に座っている若い会社員らしき人が声をかけてくれた 「この座席、濡れてますよ」 危なかった… このまま座っていたら、今日一日どうやって過ごせばいいんだ “なんだかわからない水分”がお尻を濡らし 会社にいる限りシャワーを浴びることもできず “なんだかわからない水分”とともに一日を過ごす そうだ! 会社に着く前にユニクロでズボンとパンツを買えばいい でも試着はどうする… 濡れたパンツで試着は

      • 私の知り合いの話であるが

        彼は優柔不断である 自分では何も決められない 例えば 朝、通勤の支度をする際 着る服が決められない 彼の会社がドレスコードフリーになったため 以前のように毎日スーツというわけにいかず 以前にもまして服選びに時間がかかる 1時間かかってようやく服が決まり ダッシュで玄関に向かう 次の難関は靴選びだ 靴もどれがいいのか決められない 30分かかってようやく靴が決まっても 右か左か? どちらから履くのか それも決められない 駅に着いて電車に乗ろうとするが どの車両に乗るか

        • 私の知り合いの話であるが

          彼は組織のマネージャーとして、ある課題を感じている それは部内の会議時間が長いということだ 最近はオフィスに出勤することが通常となったことで 会議も対面で行うことが普通となった オンライン会議と違い 対面の場合はメンバーはお互いの顔が見えることから ついつい発言が多くなってしまう 悪いことではないのだが、1日の限られた時間を有効活用するためにも 会議時間はできるだけ短縮したい そこで彼は以前Webサイトで『立ったままの会議』が効果的だという記事を読んだことがあった

        私の知り合いの話であるが

          私の知り合いの話であるが

          ※注意: お食事中の方、心臓の弱い方は閲覧をお控えください 彼は駅でお腹が痛くなり、 トイレに駆け込んだ 運良く個室が一つだけ空いていたので 彼は迷わず個室に飛び込みドアを締め 閉まっている便器のふたを開けた そこで衝撃の光景を目にした なんと! 便器の中に人の指が落ちていたのだ 彼は驚いて個室から飛び出した ところが… 再びお腹の激痛が容赦無く襲ってくる かといって他の個室は空いていない もう限界だぁー 仕方がない! 再び個室に入り例の便器で用を済ま

          私の知り合いの話であるが

          私の知り合いの話であるが

          彼はひとり暮らしの高齢の父親のケアを目的に、話相手になってくれる介護ロボットをレンタルした いくら介護用といっても、所詮はロボット 父はロボットとの会話が噛み合わずイライラしているようだった しかし、手がかかる子供の世話をしているようで かえって認知症の防止にもなるだろうと彼は思っていた そんなある日 父が心筋梗塞で倒れた 彼は介護ロボットを与えたことを悔やんだ 年老いた父に余計なストレスを与えてしまったようだ そして、彼は介護ロボットを返却することにした 返却する

          私の知り合いの話であるが

          私の知り合いの話であるが

          彼は悩んでいる 周りからマザコンと噂されているのだ もちろん彼に心当たりはない ルックスも良く、仕事も出来て、スポーツも得意、趣味も多才だ 強いて思い当たるところといえば 40歳を過ぎて独身ということぐらいであろうか しかし 今時、そんなことでマザコンと言われては 心外だ 彼は悩んだ そして、決断した 「こんな時は、何時ものようにママに膝枕してもらおう! お風呂も一緒に入って、ママのベッドで寝て、それから…」 私は彼のこんな楽しそうな姿を見ていると どこがマ

          私の知り合いの話であるが

          先日の通勤時の出来事

          通勤電車内、今朝もホーム上の安全確認があったとのことで、相変わらずの混み具合だ そんな混雑した車内で私の隣に立っている髪の長い綺麗な女性が見ているスマホ画面が視界に入る 女性は通販サイトでセーターやスカートを見ていた ふと、その女性の前に立っている年齢が30歳代半ばくらいであろうサラリーマンも女性のスマホ画面を見ていることに気づいた こともあろうに彼は女性のスマホ画面だけでなく、女性の顔や胸元もジロジロと見ている もしかしたら その女性が通販サイトのセーターやスカー

          先日の通勤時の出来事

          先日の移動中の出来事

          品川からバスでオフィスに向かってへ移動中 夕方に近いこともあり、座席が満席になるくらい混んでいる バスは順調に走行 そして目的地の手前のバス停を発車し、会社の最寄りのバス停の名前がアナウンスされた さあ、次だ! そんな時、『降車ボタン』を誰も押していないことに気がついた もしかしたら、手前のバス停でみんな降りてしまったのか… 後ろを振り返ると、ビジネスマンらしき人たちが5、6人乗っている まぁそのうち誰かが押すだろう バスは信号を左折し、降車するバス停に近づい

          先日の移動中の出来事

          先日の通勤時の出来事

          今日はラッキーなことに自宅の最寄り駅から座ることが出来た ゆうゆうと過ごしていると、異変が起こった なんだか右側が重い… そのまま放置していたら、どんどん重くなってきた 原因は私の右隣に座っている若いサラリーマン こいつだ! 私の肩に寄りかかり熟睡しているではないか なんとも迷惑なやつだ ところで、やつが寄りかかるのは、なぜこちら側なんだ その証拠にやつの右隣りの人は、ゆうゆうと座ってスマホを見ている やつは左に寄りかかる習性の生き物なのか? それとも宗教上の都合で

          先日の通勤時の出来事

          先日の通勤時の出来事

          電車内に響き渡るBGM 低音が響くな〜とか言ってる場合じゃない 誰だ? イヤホンからこんなに大音量で音漏れしているやつは あいつか? ピアスをしている坊主頭の男だ まったく迷惑な、誰か注意しないのか? 仕方がない、私が注意するか でも… ピアスしてるし 体もでかいし 無理だ〜 そんな中、「うるさい!ボリュームさげろ」 体格のいいサラリーマンらしき若者が注意した すると、やつは 「ああん?」と戦闘モードに そこに別の体育会系のこれまた体格のいい学生風の人

          先日の通勤時の出来事

          先日の帰宅時の出来事

          帰りの混雑した通勤電車内 ラッキーなことに目の前の座席が空いた 早速、座ってホッと一息 人が座った後は、座席が温まっていて 寒い日は快適だなぁ 湿り具合も調度良く… ん? 濡れてる しまった! 前に座っていたおじいちゃんかぁ なんで座る前に気づかなかったんだ〜 この液体が何なのか、人肌の温度から容易に想像つく この席から脱出せねば…と思ったが ここで立ち上がったら 隣に座っている子供が何を言ってくるか… 想像するだけでゾッとする 今日に限ってグレーのズボ

          先日の帰宅時の出来事

          ChatGPTの悲劇 Part7(後編)

          ChatGPTの悲劇 Part7(後編) 今回のインタビューでの彼女の辿々しい受け答えはニュース番組でライブ中継された それにより 彼女の天才との評価は揺らぎ 世間に大きな反響を呼んだ SNSでは彼女が執筆に生成AIを使ったことを前提に 賛否両論の様々な意見が飛び交う 論文コンクールに生成AIを使った行為を非難するものが多数を占めたが 中には擁護する意見も見られた 小学校6年生が生成AIを使いこなし論文として仕上げたことは 今後の教育とAIのあり方の模範事例とするべき

          ChatGPTの悲劇 Part7(後編)

          ChatGPTの悲劇 Part7(前編)

          私の知り合いの娘さんの話であるが 小学校6年生の彼女には文才があり 大人顔負けの文章が書ける また 彼女は自然科学に興味を持っていることもあり 『自然科学の観察』をテーマにした論文コンクールに応募した 彼女がこれまで学んできた知識を尽くした大作は小学生とは思えないレベルの論文であった そして 見事、文部科学大臣賞に選ばれる これにより 彼女は天才と呼ばれ一躍、世間の注目を浴びた 彼女が表舞台に登場する表彰式には 多くのメディア関係者が集まった しかし 人前で話す

          ChatGPTの悲劇 Part7(前編)

          先日の出来事

          最近はテレワークが定着したこともあり オンライン会議が増えた オンライン会議といっても うちの会社ではVPNへの負荷を考慮して 社内会議ではカメラをオフにすることが通常である そのおかげで、服装はパジャマのままでも問題ない 女性はすっぴんでも心配ない そんなある時 オンライン会議中にディスプレイの汚れが気になり ティッシュペーパーで汚れ拭き取ってみた なかなか落ちないので 爪で擦り、指でこすり すると オンライン会議がざわついている PCの画面を見てみると パジ

          先日の出来事

          AI時代に(続編Part2)

          私の知り合いの話であるが 彼女が働くファミリーレストランに導入されている配膳ロボット 猫型の見た目もありお客さまに大好評だ しかし 料理をテーブルに置くことができないため お客さまが自ら配膳ロボットから料理を取り出す必要がある それもエンターテイメントのひとつかもしれないが そのために起こるトラブルもある ロボットからの料理の取り出し それをやりたがる子供は多い ある日 10歳くらいの女の子がハンバーグプレートの角をテーブルの淵にぶつけて料理をこぼしてしまった

          AI時代に(続編Part2)