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博士と助手シリーズ

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植物学者木下とその助手井上の日々日常を描いたショートショート集
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記事一覧

【SS】噛ませ犬ごはん②|#毎週ショートショートnote

「井上、今度のお題は『噛ませ犬ごはん』だそうだ」 植物学者の木下は、新聞の投書コーナーの…

りみっと
1年前
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【SS】大増殖天使のキス②|#毎週ショートショートnote

植物学者木下の助手である井上は、ガーデニングの天才である。花壇を作らせれば、瑞々しい花を…

りみっと
1年前
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【SS】失恋墓地②|#毎週ショートショートnote

「井上は、花壇を作るのが上手いな。」 植物学者の木下は、研究所の花壇の手入れをする井上に…

りみっと
1年前
42

【SS】2次会デミグラスソース②|#毎週ショートショートnote

植物学者木下教授と助手の井上が勤める研究所で、新年会が行われた。帰省していた職員たちが、…

りみっと
1年前
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【SS】宝くじ魔法学校②|#毎週ショートショートnote

正月明けの研究室、植物学者の木下と助手の井上の会話。 「正月は帰省したのか?井上」 「し…

りみっと
1年前
39

【SS】運試し擬人化②|#毎週ショートショートnote

「普段からキチンとしていれば、こんな大ごとにならないんですよ、博士」 今日は暮れの大掃除…

りみっと
1年前
42

【SS】執念第一②|#毎週ショートショートnote

「井上!新聞を読んだか?」 植物学者の木下教授が珍しく興奮している。 「例のショートショートコーナーですか?博士の投稿は載っていなかったと思うのですが…」 「違う!そっちじゃない。地方版のところだ。ほら、見てみろ!」 助手の井上は、博士から渡された新聞の指さされた記事を読んでみた。 「なんと…これは、私たちの思いが通じたんですね。素晴らしい!」 そこには、井上が愛してやまなかった駄菓子が、製造中止から一転、他社で継続製造されることになったことが記されていた。極秘レ

【SS】クリスマスカラス②|#毎週ショートショートnote

「博士、部屋にも少しはクリスマスの雰囲気を出しませんか?」 職場の研究所は、地域住民との…

りみっと
1年前
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【SS】穴の中の君に贈る②|#毎週ショートショートnote

「…… 以上で、私の発表を終わります。」 会場は割れるような拍手でいっぱいだった。 植物…

りみっと
1年前
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【SS】男子宝石②|#毎週ショートショートnote

学会の準備に余念のない植物学者の木下と助手の井上だが、着ていく服装について今は悩んでいた…

りみっと
1年前
41

【SS】バイリンガルギョウザ②|#毎週ショートショートnote

学会が近づき、発表資料の準備で夜遅くまで作業をすることが多くなった植物学者の木下と助手の…

りみっと
1年前
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【SS】全力で推したいダジャレ②|#毎週ショートショートnote

「今度のお題は、博士向きじゃないですか?」 植物学者木下の助手の井上は、新聞の投書コーナ…

りみっと
1年前
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【SS】立方体の思い出③|#毎週ショートショートnote

私、立方 体は時々思い出す。 中学へ入学した時、花壇の見事さにビックリした。美化委員が整…

りみっと
1年前
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【SS】立方体の思い出②|#毎週ショートショートnote

「そろそろ海外学会へ行く準備をしないとな、井上。」 植物学者の木下は、助手の井上に声をかけた。 「今度は通訳を別の人にしませんか?博士。」 「何故だい?あの娘は君の後輩でもあったんだろう?私も同郷だし、気心知れてて良かったじゃないか?何かあったのか?」 博士はニヤニヤしながら聞いてきた。 「何もないですけれど… でも今度は違う人にしましょう!」 「いや、私は気に入った。井上が彼女を気に入らないのなら、他の研究所の若いもんに彼女を勧めたいくらいだ。」 「博士!一体いつ