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本心ポロリ、そこが良い!!『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』感想

デレるヒロインって可愛いと思う、今日この頃です。

え、何故かですって?

そして、それを説明しろですか?

野暮って物ですよ、それは。

まあ、強いて書くのならば。

ツンツンしていたヒロインが。

様々な過程を経て。

こう、デレデレになるという過程が。

たまらないということでしょうか!

……なんか、自分で書いていて、気持ちが悪くなってきました。

ささっと、本題に入りましょう。


というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』(2021年3月刊行)です。

2024年7月に、アニメが放送予定ですね。

本日は、ちょっと小走りで、いってみましょう!(時に意味は無い)



あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

ただし、彼女は俺がロシア語わかることを知らない。

「И наменятоже обрати внимание」
「え、なに?」
「別に? 『こいつホント馬鹿だわ』って言っただけ」
「ロシア語で罵倒やめてくれる!?」
俺の隣の席に座る絶世の銀髪美少女、アーリャさんはフッと勝ち誇った笑みを浮かべていた。
……だが、事実は違う。さっきのロシア語、彼女は「私のことかまってよ」と言っていたのだ!
実は俺、久瀬政近(※)のロシア語リスニングはネイティブレベルなのである。
そんな事とは露知らず、今日も甘々なロシア語でデレてくるアーリャさんにニヤニヤが止まらない!?
 全生徒憧れの的、超ハイスペックなロシアンJKとの青春ラブコメディ!

※本文のまま引用。正しくは、「久世政近」である。

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん - ライトノベル(ラノベ) 燦々SUN/ももこ(角川スニーカー文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER - (bookwalker.jp)




というわけで。

本日のテーマは、「ロシアンな女子高校生とのラブコメ」となっております。



ロシア語の要素は、薄味

感想を書く前に、書いておきます。

なんだか危ない橋を渡るような感覚で、この作品の感想を執筆するのですが。

第一巻の発行時期は、2021年となっております。

だから、大丈夫です。(色々な意味で)


というわけで。

改めて、本作の感想を書くのですが。

色々な事があって。

主人公であり、高校生の久世政近(くぜ まさちか)の事が、すっごく気になる。

ロシアンな美少女、アーリャと。

普段はやる気が無いが、いざという時は頼りになる政近との。

ラブコメとなっております。


ただ、普通のラブコメとは違う部分があって。

それが、タイトルにもなっている。

「ロシア語」で、ヒロインがデレるといった所です。

とはいうものの。

本文中に、ロシア語がものすごく出てくる訳では無く。

あくまで、さらっとで。

その上、カギ括弧つきの日本語で、書かれているため。

作中に、ロシア語が並ぶことはありません。

また、私が本作を読んで感じた、ロシア語の印象も。

アーリャが主人公に、異国の言葉で。

「さっさと気付け。この馬鹿」

と、言っているような感じで。

デレッデレしている様子が垣間見える形でした。


ただ、そこで終わらないのが、この作品で。

あらすじにもあるとおり。

主人公である政近は、ロシア語をネイティブ並に理解出来ます。

そのため、アーリャが言ったロシア語を理解しています。

つまるところ、アーリャの好意は政近に伝わっています。

しかし、政近はそれをアーリャに言ったりはしません。

本文中の言葉で語ると、「もっと早くカミングアウトするべきだった」と書いてあります。(本文、P19)

つまり、「タイミング」を逃して、ずるずると今のままといった所ですね。

そういった結果が重なり合わさって。

ロシア語でだけデレるヒロインに、やきもきする主人公が誕生した。

というのが、話の大筋です。



この話の面白い所

ヒロイン達が非常に魅力的な所です。

メインヒロインであるアーリャは、もちろんですが。

サブキャラクターである、主人公の幼なじみ兼「主人公の妹」(複雑な事情あり)という人物が。

突出して可愛い印象を受けました。

また、アーリャが。

主人公のことを気になった経緯が語られるシーンがあるのですが。

私的には、非常に納得がいった上に。

スルスルと理解出来る文章でありました。

つまるところ。

全体的に軽く書かれているラブコメ作品ですが。

どこか奥深さがある。

そんな本作であるという、印象を受けました。



この作品の欠点について

根底を覆すような事を書きますが。

ヒロインが「ロシア語」でデレる意味が、あまり無いように思えました。

つまるところ。

「ドイツ語」でも、「フランス語」でも良かったのでは。

という考えです。

しかし。

それだとヒロインが、「ドイツな美少女」や「おフランスな美少女」となってしまいますね。

やはり、ロシアンな美少女を描きたかったのかなぁ。

という、作者様の思いを想像してしまうのですが。

そこの所、いかがでしょうか?



最後に

主人公と、ヒロインのすれ違いが楽しめる本作ですが。

どういった経緯で、主人公が「ロシア語」を理解していたのかを。

白状するのかどうか。

その部分が、ハラハラドキドキするのかもしれませんね。

そういった意味では。

長編に向いたテーマ性のある、ライトノベルだと思いました。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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