僕と言う人間として

下を向けば右に左に

踏み出す足先に確かな実感

何かを成した訳ではないが

確かに自分は今生きているのだという感覚

たった2本の足で走る歩く飛び跳ねるを

楽しむ事ができるのは人間だけ

求めて歩いて辿り着いた果てに

煌めく夢の形が現実のものに出来るのも

また人間だけ

生きている事を誇る為に

胸を張って歩いていく

歩いて見上げて

空の色に染まっていけるのも

また人間だけ

僕は他の誰でもない

僕と言う人間でしかない

僕が僕を誇ってあげなければ

誰も僕を慰めてはくれない

ならば精一杯の賛辞を

僕は僕に贈ってあげたい

その為に僕は僕らしく

歩いていくんだ

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