玄関の前に立ち

ポケットから鍵をだして

アブラカタブラヒラケゴマ

ノブに手を掛けて

かちゃりと回した

扉の向こうに広がるは

温もり幸せオレンジ色の色彩

昼間の喧騒に揉まれて

罵詈って乱雑に扱われても

君のおかえりなさいの

一言で僕は救われる

くたくたになった身体に力が戻ってくる

ただいまと笑顔で応えたら

そこからが僕にとっての本当の1日の始まり

食卓に並ぶ温かい食事と

君の声でお腹を満たしながら

夢の様な充足感に浸って

喜び噛み締めて

君に向けて伝える

ありがとうの一言

君が僕の帰る居場所にいてくれるから

僕は道に迷わずに歩いてこれる

今日もしっかりと僕は君のもとに戻ってこれた

温もり幸せオレンジ色の色彩

君と僕の幸せの在り方

染まり方