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子どもの「いじめの芽」への家庭内での秀逸な対応 〜おおらかな夫の場合〜

「いじめの芽」の時の、私の夫の対応についての記録の記事である。
秀逸な対応もあるので、世の”旦那さん兼お父さん”には、一つの参考としてでも読んでいただければ僥倖。


長男のいじめの芽について、夫が帰るやいなや、怒りが収まらないまま夫に話した。

「それは大変だね…」
穏やかに、淡々と、コレである。
怒りは湧いてこないのかと聞いても、「いや?大変だな困ったな、とは思うけど」である。びっくり。

不思議な夫である。子供がいじめられたと聞いても、彼は私のように怒りが湧いてこないらしい。
いやいや、自分の子供がいじめられたのに、なんでそんなに呑気でいられるの!
と思ったが、いつも言葉足らずな夫なので、なんとかイライラを抑えつつ、どう思ったかを聞いてみた。

・小学生低学年なのに何故そんなことをするのか
・無視することを長男に教えよう
・それでも駄目なら先生に報告だな

と思ったが、すでに私が怒りながらも子供に伝えていたので、

・なら大丈夫だな

と思ったらしい。
良かった、何も思わないわけじゃなくて。


夫にはいじめられた経験が無いのだろうか。
ふと疑問に思った。
絶対にいじめた側にいたことがないことくらいわかるし、彼のご家族のお話からも確証を得ている。

夫には、兄がいる。そのお兄さんが、本当に陰キャな夫と血がつながっているのかと疑うほどに、「THE・学校1の人気者」という人だったそうだ。
いわゆる陽キャとモテ男を合わせた感じの人である。
そういう兄弟がいると、弟はいじめられないという公式が出来ているのだろうか。
ちなみに、私の中学時代にはこの公式が確かに存在していた。

聞いたところ、やはりいじめられた経験はなかったそうだ。からかわれてはいたそうだが。

その時の対処法が、「無視」だったそうだ。
やっぱりそれが一番か。

とりあえず
「●しに行くからな!」も、
傘で突かれることも、
「エロ本読んでる」なんて噂も、
全て悪質なので、また何かあったら先生に言いなさいというアドバイスは取り消さないけれど。


もう一つ、夫が思ったこと。

・子供のケアをさくらちゃんがするなら、
俺はさくらちゃんのケアをするのが仕事だな

とのこと。

子供の感情に引っ張られ、子供以上に怒りを長引かせている私の精神状態を慮ってくれている。
子どものことを一緒に心配してよ!と言いたいところだが、確かに私の怒りが長引いては家の雰囲気が悪くなる。
だからこそ、そこに着目してケアしようとする夫の対応は正解の一つではある。

次の日、夫は私にスタバのコーヒーを奢ってくれた。
土日に長男の好きなことだけをしようと提案すると快諾してくれて、更に「いじめの芽」の件を長男に聞こうかどうか迷う私を引き留めてくれた。
直接はこの件に関わっていなくとも、縁の下の力持ち、というところだろうか。

世の”旦那さん兼お父さん”という役職に就いている方へ。
子どものトラブル時の対応として、是非とも”奥様のケア”も視野に入れてほしい。
(我が夫のように言葉足らずでは誤解を生むので気をつけてほしいが)

普段学校関連の対応を一手に請け負い、お子さんと多く接している奥様は、きっと大きなストレスを抱えている。
更にいじめという大きなストレスが急に降り掛かってくる。
コレは本当に辛すぎる。経験者は語る、である。

知らんぷりでは、必ず、夫婦仲に亀裂が入る。
逆にケアをすれば、言わずもがな、である。
参考にしてほしい。

今回の件で、私だけでも長男へのアドバイス対応は出来ていたと思う。
けれども、長男の気持ちを過剰に心配して、長男ともっといじめについて話そうとする私には、私のことを止めて、私を重点的にケアしようとする夫の存在がとても大きかった。

同調して怒ってくれるのも嬉しい。
けれど、冷静になって考えてみれば、客観的に私や長男を見て、ストレス発散に貢献してくれたのは有難かった。

いつもはのほほんな夫だけれど、
語る言葉は少ないけれど、
家族のケアをしっかりと考えてくれる。
やるときはやる男、なのである。



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