博士(工学)の働き方日記

セカンドキャリアアドバイザー。 主な経歴は、大学教員、外資系企業エンジニア。 10年以…

博士(工学)の働き方日記

セカンドキャリアアドバイザー。 主な経歴は、大学教員、外資系企業エンジニア。 10年以上研究室で仕事をして、自分に合った働く環境に身を置くことの大切さ、難しさを実感。 自身の経験や周りの出来事を元に、働き方で悩む人へ発信。 修士まで生物系で、博士号は工学。

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【世代別働き方背景】50代後半より上になると

世代別働き方背景第二弾は、50代後半以降、60代、70代です。 私にとっては、学位取得したときの指導教官とか、親がこの世代に入るんですけど、働き方の背景は、やっぱり自分とは違うなと感じますよね。 この世代になると、バブル経済というものを経験している。 それに、仕事の面で言えば、なんだかんだで、まだ組織に守られていた、とも思う。 一方で、経済面で言う、平成における空白の30年を担ってきた世代でもあり、もうひとつ前の世代のような、定年退職したら悠々自適、とはいかなくなった

    • 【世代別働き方背景】30代後半~50代前半

      このブログを始めた当初から、私の発信のベースは「合う場所で、合う仕事をしよう」といった内容でした。 これは職種とか世代とかは関係ないと思う。 でも、世代によって時代背景みたいなものは全然違うだろうなと思ったのです。 今回は30代後半~50代前半という世代を考えてみます。 なぜ30代後半~50代前半なのか気付いた方もいるかもしれませんが、現在この年齢にあてはまる人というのは、就職氷河期世代なんです。 みんながそうという訳ではないけど、あまり就職に関しては恩恵を受けられ

      • 【メダルゲームでもそういうところを見てしまう】サービスエンジニアに感謝

        メダルゲームというものをやってみました。 いわゆるゲームセンターというところに行くと、クレーンゲーム、アクティブ系(たたくとか動くとか)、そしてメダルゲームという感じだと思うんです。 元々、ゲームの類は好きだったのですが、メダルゲームってよく知らなかった。 旦那さんとゲームセンターを通りかかったとき、やってみようということになったのです。 初めにやってみた感想を言うと、おもしろい。。。 そしてよくできている。。。 最初はあっという間にメダルが消費されてしまうんだけ

        • 仕事がすべてではない

          前回記事で、「働き方ってある意味で生き方」と書きました。 それくらい、仕事が占める割合って大きいと思います。 じゃあ、仕事がすべてではないって、なんか矛盾してない? なんか言い訳みたいかもしれませんが、そうではなくて、仕事がすべてではないという前提で、仕事がうまくいけばいいと思うんです。 仕事をしているときも、そうでないときも仕事が順調なときもあれば、そうでないときもある。 会社が倒産する可能性だってゼロじゃないし、一時的に仕事ができないときだってあるかもしれない。

        【世代別働き方背景】50代後半より上になると

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        • まめ図書室
          3本
        • まめラボ
          8本

        記事

          【働き方を考えるメルマガ講座受講の方】オンライン相談できます

          以前の記事で書いたように、働き方ってある意味では生き方だと思うんです。 日々の仕事や日常でもやもやしている人に向けて、メルマガ講座作りました。 働き方を考えるメルマガ講座(無料)すぐに参考にできる、動画3本を視聴できます。 1. 変わること 2. 活かすこと 3. 守ること 各動画2~3分です。 配信メールの中で、私が提供する「働き方のオンライン相談」についても紹介しています。 研究者、技術者に当てはまらないかも、という方も、オンライン

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          2024年度スタートの前に

          まだまだ寒い日もありますが、早いものでもうすぐ4月。 新しい年度に移りますね。 2023年の年末にも発信しましたが、今日は2023年度、本note記事におけるview数ランキングを出しました。 一人でも記事を読んでくださる方がいれば、書いてよかったんだなとは思うのです。 (今日も読んでいただき、ありがとうございます。) 読んでくださる方が必要とする、読みたくなる記事を今後もシェアしたいと思います。 2023年度view数ランキング 1st place. 行ったり来

          2024年度スタートの前に

          「仕事は楽しいかね?」デイル・ドーテン / まめ図書室

          なんか、どきっとするタイトル。 でもこれは邦題で、原題は ”The Max Strategy” 。 マックスの戦略。。。 タイトルの効果というか、翻訳の効果ってすごい。 言語そのものの違いというのもあるだろうけど。 この本を取り上げるにあたって、米映画の「摩天楼はバラ色に」を思い出しました。 原題は ”The Secret of My Success” 。 成功の秘密。。。 それを「摩天楼はバラ色に」だなんて、逆立ちしても出てこない、普通。 しかも「摩天楼」と書

          「仕事は楽しいかね?」デイル・ドーテン / まめ図書室

          半導体バブルとは言うけれど

          先月、台湾の大手半導体企業の工場が熊本県に開所しました。 TSMC (Taiwan Semiconductor Manufacturing Company) :台湾積体電路製造。 新たな雇用、町の活性化など、期待される面がメディアで取り上げられるのですが、関連するニュースを見ると、ちょっと複雑な気持ちになるのです。 半導体と言えば、暮らしの中のデジタル製品に不可欠な存在。 かつては半導体の大きな世界シェアを誇っていた日本が、税金を使って台湾企業を誘致しているということ

          半導体バブルとは言うけれど

          【継続、転職、起業?】働き方は選ぶ

          学生時代の友人や同級生は、卒業後ほとんど就職した。 理学部だったから、メーカーに入る人が多かったかな。 先生になった人やオフィスワークを選んだ人もいた。 仕事って、組織じゃないとできないこともあるので、続けられるなら全然続けていいと思う。 でも、誰もが組織勤めして、それをずっと続けていくのがいいかと言うと、そうとは言えない。 今に集中するのがいいけど自分に合った環境なら、そこでの仕事に集中すべきだと思うんです。 でも、明らかに違う、見合った評価をされていないなら、

          【継続、転職、起業?】働き方は選ぶ

          「あなたは優しすぎる」

          これ、私が学生時代に、研究室の教授から言われた言葉です。 正直、どういうタイミングで言われたのかは覚えていないんだけど、学部4年生のときと修士の2年間、合わせて3年の間で、教授が言ったこととして記憶に残っている。 物言いのキツイ先輩とかいたから、人間関係で弱くなっていたのかもしれない。 優しすぎるっていうのは、自分のことより人のことを気にしちゃってる、ってことですよね。 優しいのはいいと思う。 優しさがないなんて、嫌だし。 でも自分のことがまず大事だよね。 自分

          「あなたは優しすぎる」

          「違うこと」をしないこと(吉本ばなな)/まめ図書室

          私が初めて吉本ばななさんの名前を知ったのは、たぶん小学校高学年の時だと思います。 当時放送されていたトレンディドラマ(今言わない!?)に出ていた主人公の本棚に並んでいたのが、吉本ばななさんの本だった。 なんでこんなこと覚えているのかまったく不思議なんだけど、その主人公はOLという設定で、小学生の私はなんとなく、この人の本はOLさんとかが読むんだとその時思ったのです。 それで、中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、私が吉本ばななさんの本を読むことはなかった

          「違うこと」をしないこと(吉本ばなな)/まめ図書室

          投げやりになっているときは、自分の価値を思い出す

          「どうせ~だし」 「結局こうなるんだよ。。。」 そしてため息。 ついこんな風に言ってしまうこと、たまにはあるよね。 でも、こう言いながらも、冷静なもう一人の自分がいて、本心じゃないってことも分かってる。 またネガティブなこと言っちゃった。 あー、もう(イライラ)。 こうなっちゃったら、負のスパイラルに入っているので、外の涼しい風にでも当たって、頭を冷やした方がいい(今は寒いですね。暖かくしましょう)。 もちろん、数時間では脱することができず、一日とか数日間、頭

          投げやりになっているときは、自分の価値を思い出す

          【研究こそ〇〇〇を大事に】論文投稿でわかったこと

          研究、技術の仕事だと、論文を書く場合がありますね。 あとは博士課程在籍中とかも。 今日は、私が筆頭著者(first author)として書いた1本目と2本目の論文で分かった、研究における視点の話です。 論文投稿とは 実験、調査する →共同研究者とディスカッション →図表を作り論文を書く →希望の雑誌に投稿する →審査される →受理される or 却下される 簡単にまとめるとこんな流れ。 面白いけど、なかなか大変な作業ですね。 海外の雑誌に投稿するなら、もちろん英

          【研究こそ〇〇〇を大事に】論文投稿でわかったこと

          過去記事「【研究者、技術者はもっと発言してもいい】知っているのはあなただけかも」をシェアしていただきました

          「研究者のキャリアデザイン」で、【研究者、技術者はもっと発言してもいい】知っているのはあなただけかも」の記事をシェアしていただきました。 ありがとうございます。

          過去記事「【研究者、技術者はもっと発言してもいい】知っているのはあなただけかも」をシェアしていただきました

          仕事の進退はやっぱり自分が決めるんだよね

          これまで大学や企業で働いてきた中で、1か月とか数か月とかで仕事を辞める人を、何人か見てきた。 傍から見てると、少しやり方を変えれば続けられたんじゃないか、って思ったりもする。 でも、本人にとって明らかに違うのであれば、たとえ1か月とか数か月でも早く辞めた方がいいのか。。。 やっぱり自分にしか分からないことがあるし、決めるのは自分。 私が好きな作家の沢木耕太郎氏は、新卒入社1日目で会社をドロップアウトしたらしいし。。。 こういうときは、心の叫びみたいなものが聴こえるん

          仕事の進退はやっぱり自分が決めるんだよね

          まめ図書室:「文系のためのめっちゃやさしい量子論」松尾泰監修

          私の専門分野のひとつは、電子のふるまいに密接に関係しているので、量子力学と関連があります。 でも、量子力学そのものの研究ではないので、量子力学というものを改めて勉強したいと思っていた。 それで昨年読んだのがこちら。 「文系のためのめっちゃやさしい量子論」です。 タイトルが文系のため、と書かれているんだけど、理系の人が読んでもいいと思う。 物理を専攻しなかった理系の人とか。 この本は、さえない文系サラリーマン(27才)と東大教授、二人の会話形式で書かれている。 この形式

          まめ図書室:「文系のためのめっちゃやさしい量子論」松尾泰監修