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絵本作っちゃいました「涙門の門番」

なんとなんと、このたび絵本を作ってしまいました。
A4サイズのハードカバー、全20ページ。
なかなか存在感のある、しっかりしたできあがり。

タイトルは「涙門の門番」。
日々、私たちの目の裏側にある涙門で一生懸命働いている門番くんたちと涙のお話。読み聞かせにも向いている内容とボリュームだと思うので、ちびっこちゃんたちはもちろん、大人のみなさんにも届いて欲しいと願っている大切なお話です。
世の中の涙あるところに涙門あり。
みんなの涙に届いて欲しい。

さて、少しだけこの絵本が出来上がるまでの経緯を書くことにします。
まず、私は絵が描けません。小学生のころから作文で困った記憶はありませんが、デッサン、写生は、とにかくひどいものでした。自他共に認める絵下手。よって、頭の中に浮かびあがるお話のイメージはあっても、絵はつけられません。でも世の中の絵本コンテストには「ストーリー部門」という嬉しいものがありまして、私は専らそちらに応募していました。中には最終選考まで残ったものの、あと一歩及ばずなんてこともありました。結果的に出版社2社から自費出版のお誘いをいただいたものの、予算オーバーで断念。なんせ、私が狙っていたのは、大賞を獲っての無料出版化でしたからね(笑)。

いつかは製本化したいという思いを持ちつつも、急ぐ理由もなく、なんとなく次の手を探っていた頃のことでした。ふと見ていたYouTubeの「鉛筆一本で描いてみよう」動画。自分の絵がどれほどひどいかは分かっていても、「描けたらいいな」という思いはあるものなのです。好奇心からなのか、たまたま気が向いたからなのか、紙と鉛筆でYouTube先生に言われるがままに描いてみたところ… これが、我ながら仰天の出来栄えで。得意げに見せた旦那さんの反応は苦笑いで「ちょっと、変じゃない?」てなものでしたが、私は大感激。私の絵の下手さ加減を熟知している母に即送信。期待通りに母がびっくりする反応も嬉しくて、それ以降、週1ペースでYoutube先生と一緒に鉛筆画を描きました。先生に言われるがままに描いているだけなので、私の実力ではないのですが、それでも楽しいし、何を描いても「あ~ら~、すごい!上手になったねぇ~」という母の言葉も嬉しかった。
そのうちに、母が「描くこと」への興味を取り戻し始めたのです。そう、母は元々描くことが好きでした。私が幼稚園児のころだったと思いますが、家族4人で交換お話作りをしたことがありましたが、ジャポニカノートに表紙の絵を描いて貼り付けてくれたのも母でした。ある晩、母から「絵手紙のときの道具を引っ張り出してみようかしら」なんていう言葉が聞かれ、次の日はてっきり絵手紙の写真が送られてくるものだと思っていたら、なんと送られてきたのは涙門の絵でした。本人は「自分だけの一冊を作ってみよう」という軽い気持ちで描いてみたようですが、いつのまにか本格的に母が絵をつけ、完全自費出版をすることに。いや~、それは楽しい制作の日々でした。毎日のように送られてくる絵に、あーだこーだと言わせてもらうことも多く、母としては「きびしぃ~」と思ったこともあったようですが、何よりも感覚が同じ、思い出が同じ、かける想いが同じということは最大の強み。母とでなければ、ここまで妥協のない制作過程はあり得ませんでした。
とにかく楽しかった。
お母さん、ありがとう。ホントにありがとう。

最後に販売についてのご案内。これ大事。
  『涙門の門番』
  発売日:2024年1月1日
  販売元:工房暖簾Gallery (WEBギャラリー)
  送料込で1冊1500円

母娘、渾身の一作!!!

となります。
ちなみに、この工房暖簾Galleryを運営しているのは、私の兄。
Galleryには、質の高いハンドメイド作家さんたちによる、一品物の雑貨やアクセサリーなどが勢ぞろいしていますので、合わせてお楽しみくださいね!

更に、2024年1月5日(金)~7日(日)、横浜の関内にあるマリナード地下街マリナード広場で開催される「駅チカアート市」にて、『涙門の門番』初の店頭販売を実施!
駅チカアート市では、1冊1000円でお買い求めいただけます。
売り子は母かも…
お近くの方がいらっしゃいましたら、是非、お気軽にお立ち寄りください!

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