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夫婦の妊活日記―夫婦が離れる…という決断

2023/12/11(月):夫婦の妊活日記㊶
※この月曜日の記録は私達夫婦の妊娠・流産・不妊治療などを振り返って記録したものです。
 すこし寂しい現実の記録も含みます。


 特別養子縁組について、一度二人で勉強してみてから判断してみよう!という決断に至った私達夫婦。
 張り切って「いざ!研修の申し込み!」
と意気込んだのはいいモノの、直近の研修会はコロナ禍で定員を減らしていたこともあって出席できず…
 
 じゃあ次の研修会にと思っていたところに、夫の会社から
「嘘やろ?」
と言いたくなる辞令が出ました。

 「(今の勤務先の大阪から)広島に異動」
詳細を聞くと、
「単身赴任なら期間は限定、夫婦で赴任するなら期間は長くなるだろう」
というものでした。
 
 この時の気持ちとしては
「やっと、折角夫婦が進み始めたのに…どうしてこうも邪魔が入ってしまうんだろう…」
と夫の辞令と自分たちの将来を結び付けて暗い気持ちになってしまった…というのが正直なところでした。
 でもこの時の夫の辞令は、夫が日々がんばって結果を残してきたことを認めてもらったもの。夫大好きな嫁としては、頑張りを認めてもらったことに「よかったね」と嬉しくなったのももう一つの本音でした。
 夫にとっての大きなチャンスに、この話を引き受けないという選択肢はないと思えました。

 離れて生活…というのは想像するのも嫌なくらい寂しいことでしたが、夫婦で引っ越してしまうと赴任期間がどこまでも伸びてしまいそうで…しかも我が家を建てたばかりのころだったこともあり、(周りからは家を貸して収入を得て、二人で行ったら?など無責任なことも言われたりしましたが、入居してギリギリ一年くらいのこと、しかもいつまでか分からない赴任で他人に貸す気にもありませんでした)夫には単身赴任でがんばってもらって、少しでも早く帰って来てもらおう!ということに決めました。

 そう!この決断をした時点で、私達夫婦の妊活と特別養子縁組への取り組みは一旦お預け状態になることが決まったとも言えるのです。

 夫が認めてもらえたことへの大きな喜びと、
離れて生活することへの大きな不安と、
忙しい中で初めての場所で生活する夫への大きな心配
…そして未来への手立てが取り上げられてしまった…というジワジワとした小さいけれど深い失望を感じながら、次の年の幕開けと同時に私たち夫婦の新しい生活はスタートしたのです。




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