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やる気スイッチを育てるには?

やらないといけないことは分かっている。
でも、どうしてもやる気が起こらない。。。

大なり小なり誰しも経験がある感覚。
そんな時、気を紛らわせようと、掃除や片付けをはじめてみると、現実逃避したがっていた私の脳は喜んで、やけに没頭できて部屋がピカピカになったこともあった。

昨日は、中高生のママ達の座談会のお仕事。
中高生の子ども達は、『身体』は大きくなっても、『考え』や『こころ』はまだまだ子ども。

中高生の子ども達は「わかること」と「わからないこと」に大きな差がある。
大人から見ると「これくらい普通わかるだろう」と思うようなことがわからなかったり。
「そんなことを考えていたのか!」とお背らしく頼もしく感じることもあったり。

また、思春期ならではの心の葛藤も影響している。
「やりたいこと」には前向きになれるけれども、それがいざ「やらされること」と感じた途端に、拒絶し後ろを向いてしまう。

私達周りの大人から見て、つかみどころのない分かりにくい思春期の『こころ』だけれども、本人達はどう感じているのか。。。

小中学生の頃に不登校経験のある高校生の女の子達の月1のグループ。
当時を回想して
「やらんといけんって分かってるんだけどどうしても、身体が動かないんだよねぇ」
「わかる!わかる!」
どうやら子ども達も本気で悩んでいる様子。

ママさん達の座談会では順番に、ママさんとお子さんの状況について、それぞれが思い思いに困っていることや他の人に聞いてみたいことなどを話していく。

あるママさんからのお話。
子ども達の「やりたい!」「やってみたい!」を大切に育てたい。
だけれども、何でもかんでもやらせていては、お金がいくらあっても足りなくなってしまう。
それに「やりたい」ことばかりでなく「やらなくてはいけない」こともやって欲しい。

現代の子ども達はスマホやタブレットを開けば外の世界と繋がって、刺激的でワクワクするような音楽や物語などの映像が溢れている。

私もよく元気が出ない、やる気が出ない時にはYouTubeで動画を見始めると、いつの間にかあっという間に1時間経っていることがある。

だからと言って、もう子ども達もわたし達も、メディアのない生活には戻れない。取り上げることも、取り上げられることも出来ない。

また別のママさんから。
うちの子は何でもやってみないと分からない、納得できない。
毎日毎日、子どもが満足するまで、それが同じ話だとしてもとことん子どもの話に付き合っている。

ふと、子どもの頃を思い出した。
わたしはよく寝る前に母の部屋に行き、母とベッドで何気ないおしゃべりを楽しんだ。
「もう寝ようやぁ」と言われるくらい語り合うこともあった。

友達ともよく長電話をした。
当時、スマホはないので家の電話。
「まだしゃべっとんか!」とよく一階からおばあちゃんに叫ばれた。

人は思考することで学びを深める。
『見る』だけ、『聞く』だけでなく、自分なりに考える(思考)ことが重要。
他者との語らい(対話)の中で、自分なりに考え、自分自身を発見し成長(学び)していく。

子ども達にとって「やらないといけないこと」が、「やらされること」ではなく、自分が「やろうと思うこと」に変換できるようになる為に、大切なのは、この対話。
大人との対話を通して、子ども達は『社会からの要請』を自分事として考えられるようになり、自分の気持ちと折り合いを付けられるようになっていく。。。

スマホやPCの一方通行ではなく、「相手」のある双方向の楽しさを、子ども達が体験できるようになるために、私達にまず出来ることは、子ども達の「スキ」に興味を持つこと。

子ども達の目線の先にあるワクワクを一緒に眺めてみよう!
そこには子ども達の未来が広がっている。。。
子ども達と私達の未来の為に。



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