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【将来のスタイルも左右する!?】美しい体の土台を作る大切な赤ちゃん時期の運動発達

いつまでもよちよちが卒業できない・・
歩いても転びやすい・・
転んでも手が出ない・・
歩いた時にふらつく・・
真っ直ぐに歩けない・・
ハイハイ期間が短かった・・
足舐めをしなかった・・

こんなお悩みがある方いらっしゃいますでしょうか?

「這えば立て、立てば歩めの親心」は、
親であれば誰もが望むことなのかもしれません。

しかし0歳の運動発達の十分性や質の高さが担保できなかった場合、
赤ちゃんが二足歩行を獲得して以降、上記のようなつまずきに繋がってしまう可能性が生じます。

運動発達のゴールは、しなやかに体を動かすことができ、体を自ら守ることができることです。
骨格・関節・筋肉を育てることで、バランスの良い均整のとれた体の土台となり、その子その子の個性に応じた美しさを引き出すことにもつながるでしょう。


“早く歩くことは成長が早い“という認識の落とし穴

皆さんは倒立振り子モデルという言葉を聞いたことがありますか?
少し傾斜をつけると、アルミのロボットが小さなエネルギーで、重心移動をして歩いていけるのです。
人間でいえば、筋肉のない状態で歩いている状態なのです。
ですから言い換えれば二足歩行はエネルギー効率がものすごく良い状態とも言えます。

だからこそ人間の二足歩行は日常の移動手段として機能してきたのです。

ハイハイをしなくても二足歩行を獲得できることが可能なのは、
“二足歩行が省エネでも可能な運動だから“と考えることもできそうですね。

ハイハイの威力について


ハイハイは手と膝で重力に拮抗して体を支える移動手段です。

やってみるとわかりますが、
同じ距離をハイハイで進むのと二足歩行で進むのとでは、
大人でもハイハイの方が格段に疲れます。

ハイハイは脳ーとりわけ中脳の発達に関与しているとも言われており、
また顎周り以下体幹の骨格・関節・筋肉をバランスよく育てることができるとも言われています。
さらには手指をしっかりと広げ床をぐっと押すことで手の巧緻性にも関連していることに加え、全身の血流が増すことで肺機能が育ち呼吸が深くなると自ずと自律神経のバランスを保つことにも繋がりますね。
そして忘れてはならないことが、ハイハイで重心移動をすることによってバランス感覚を養いパラシュート反射の統合を促せます。パラシュート反射はバランスを崩した時に手を出し大切な体を守る反射です。

これだけでもハイハイの威力を感じていただけるのではないでしょうか?

意外と知らない「足舐め」の本当の意味

ハイハイは背筋を使っていると思われがちなのですが、
腹筋をたくさん使いながら、前に進んでいます。
腹筋はハイハイをする前、新生児〜生後6ヶ月くらいまでの約半年間で、仰向姿勢の発達の段階で獲得し、強くなっていきます。

赤ちゃんの仰向け姿勢の発達における最高到達地点は足舐めです!

足舐めは赤ちゃんが仰向けの状態で自分の手で自分の足をもち口に入れる遊びです。
仰向け姿勢の発達が順調に進んだ赤ちゃんは生後6ヶ月ごろから足舐めを始めます。
足を舐める感覚と舐められる感覚が同時に楽しめ、赤ちゃんは身体図式を育んでいきます。
ここで特筆すべきなのはやはり屈曲姿勢の極みということです。
屈曲姿勢は体が丸まった状態のことを言います。
顎を引いて体を丸めると、自然と舌が下がりづらくなり腹圧がかかります。
舌が上がることでしっかりと鼻呼吸ができ内臓の位置が安定します。
また腹圧がしっかりとかかることで背骨が安定すると同時に腹部の筋力が強くなります。
背骨をしなやかに動かし腹圧をしっかり獲得していけば、のちのS字カーブも綺麗にできることが期待できますね。(S字カーブの完成はまだまだ先です)
人生の土台を作るこの時期に綺麗な骨格や筋肉のバランスを身につければ、美しいしなやかな体へと成長していくことでしょう。

ハイハイや足舐めしなかった場合は?※すでに二足歩行を獲得した方向け

ご安心ください。
赤ちゃん時期にハイハイや足舐めをしていなくとも、まだ間に合います!
子供はなんでも吸収し、過去は振り返りません。
今から遊びの中でハイハイの動きや足なめの動きを促していきましょう。

①仰向けに寝た状態で顎を引き両足を持った屈曲姿勢で左右にゴロゴロ。

②雑巾掛け

③風船ラリー(常に上を向きながら体を動かし自然に首の筋肉を使います)

④ボルダリング

⑤ボールで腹圧遊び(100均にあるような柔らかく軽いボールを30センチくらいの高さからお腹の上に軽く落とす)

⑥親が腰を抱きしめて、お子様の体幹を後ろに反らせ腕も首も脱力ポーズ、からの屈曲姿勢への移動
(※必ず首と腰の座ったお子様であることと、親がしっかりと腰部分を抱きしめて落とさないように気をつけてください。お子様の体の状態・顔色を伺いながら無理のないように、楽しめるくらいで行ってみてください。)

⑦あいうベー体操(言わずと知れた今井先生のあいうべ体操です)

⑧とにかく笑わせる!!!

まとめ

足舐めとハイハイで姿勢の良いしなやかな体と体を自ら守ることができる体を手に入れることができるでしょう。
これは一生物の財産になりますよ!!

ハイハイや足舐めが足りなかった場合でも今からやれることを遊びとしてやっていきましょう!

足舐めやハイハイに繋げる過程の運動発達については今回は割愛しています。またお話ししたいと思います。
足舐めやハイハイへの促し方がわからず悩んでいらっしゃる方はぜひフォローをしていただき記事をお待ちくださいませ。

最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
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