マガジンのカバー画像

薦めたい本の図書館

10
薦めたい本の図書館 いままで読んだ本でおススメしたい本を集めました。 ジャンルはいろいろ。
運営しているクリエイター

記事一覧

相撲の面白さがわかるマンガ。

高橋タカヒロ先生は最終盤で亡くなりました。

一番一番が本当の取り組みのように体の動き、技、駆け引きがリアルに描かれています。

「バチバチ」
「バチバチバースト」
「鮫島最後の15日」
https://amzn.to/347510P

ブックレビュー「1984年のUWF」

ブックレビュー「1984年のUWF」

https://amzn.to/2DxhZeY

アマゾンへのリンク

この本のテーマはシンプル。

「U.W.F.はプロレス(シュートもちょっと混ぜた)」

プロレス関係者はこの本をクソミソにこき下ろしている。

でも、同時代の格闘家の証言を調べて読むとこの本は相当程度、事実をよく調べて書かれていると思う。

ブックレビュー「1993年の女子プロレス」

ブックレビュー「1993年の女子プロレス」



アマゾンへのリンク

https://amzn.to/3hTkAPk

女子プロレスの歴史を作ってきた人たちのインタビュー。

この本がただのインタビュー集ではないのは、言葉を通して「女子プロレス」がどう変わり「いま」があるのかを写し出していること。

最後の著者、里村明衣子さん、雨宮まみさんの鼎談まで読むと、「女子プロレス」がショー(もちろんいい意味で)であることが腑に落ちてくる。

里村明

もっとみる

書評 日本近現代史講義-成功と失敗の歴史に学ぶ (中公新書)



谷垣禎一さんが座長を務めた自民党の勉強会での講義をまとめた本。

第一線にいる研究者が最新の研究をもとにさまざまなな視点から日本近現代史の各論点について書いている。

まさに「基本が身につく14講」

中学、高校生に読んでほしい。

もちろん、大人も。

アマゾンへのリンク

https://www.amazon.co.jp/日本近現代史講義-成功と失敗の歴史に学ぶ-中公新書-山内昌之/dp/

もっとみる

安藤裕子さんの「人魚」

すごく沁みる歌。
ねえやんもこの歌はライブや聴いてくれる人たちの中で育ってきた、と言っていた。

危機の政治学 カール・シュミット入門 (講談社選書メチエ)

危機の政治学 カール・シュミット入門 (講談社選書メチエ)

法学者 カール シュミットを学ぶための最良の最初の一冊

カール シュミットは、カトリックの平信徒(司祭でも修道士でもない)として、どう現実の政治と向き合うかを考えた法学者。

彼が考えた問題は政治と憲法、国際法とが交わる領域で、しかも、カトリックの立場から、
なので、日本人には理解しづらい。

この本はカール シュミットの思想を提出された時代背景、彼が下敷きにした同時代の思想とともに丹念に解説し

もっとみる
「日本社会のしくみ」 小熊英二

「日本社会のしくみ」 小熊英二

https://amzn.to/2tsiPo4

日本の社会について何となくそう思っていたことを先行研究、データとファクトで裏付け、見通しよく説明してる。

大学生だけでなく、どの年代の人にも読んでほしい。

良書

ハイデガー「存在と時間」の構築 (著者 木田元)

ハイデガー「存在と時間」の構築 (著者 木田元)

https://goo.gl/EgbSkS

この本は未完のまま残された「存在と時間」を根拠に基づいて完成させる作業の記録だ。

ハイデッガーの「存在と時間」を再構築することで、古代から実存主義までの哲学の流れを追うことができる

しかもわかりやすい。

哲学を学びはじめるとき最初の一冊にこの本に出会える人は幸せだ。

「その女ジルバ」 有間しのぶ

「その女ジルバ」 有間しのぶ

戦前から東北大震災を経て今、
ブラジルと日本の移民と日本人、
とても大きなテーマを一人の女性を軸に
描いています。

主人公(40歳女性)は偶然バイトすることになったバーで魅力的な女性、マスター、客に出会い世界が広がっていきます。

バーの歴史は人の歴史でもあり、そこから話は時代と海を渡っていく。

どんどんひきこまれ読ませられました。
とてもいい大河小説のよう。

何度も読み返したい作品です。

もっとみる
自由とは何か―法律学における自由論の系譜 (現代憲法理論叢書) (著者 遠藤比呂通)

自由とは何か―法律学における自由論の系譜 (現代憲法理論叢書) (著者 遠藤比呂通)

https://goo.gl/f9PzLh

著者は、東京大学法学部助手として故芦部信義教授に師事した憲法学の研究者、弁護士。

社会科学の研究者の仕事は2つある。

1.問題を定式化し、論点を整理、それぞれの論点について立場の違いを説明し、考えるための見通しを提示すること。

2.異見を提示すること。

この著作は後者の仕事だ。

後者の場合、異見と同じくらい重要なのが、どう問いを立てる

もっとみる