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ちょっとしたメモ帳
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#エッセイ

ヴィンテージ・ビルディング

ヴィンテージ・ビルディング

70年代のようなビルに月に4、5回のペースで仕事に行く。エントランスやBGM、エスカレーターの形、エレベーターのボタン、照明からタイルのデザインまで、全てが懐かしい雰囲気がある。今の新築ビルは大体ガラス張りで、私なんかは日陰者だからあんなビルに一日中居たら溶けてしまうのではないか、と本当に思う。時々、取材でそんなイマドキの新築ビルに行くけれど、なんだか居心地の悪さを拭いきれないままで仕事をしている

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一人にひとつずつ

一人にひとつずつ

池波正太郎の「夜明けのブランデー」という本を読んでる。面白いけど、気学の話が少し出てきてそれが苦手。他人さまの不幸を気学に当てはめて考えるのは個人の自由だけれど、書くべきではないのでは。結果論だし、その時不幸だと思ったことも後々、あの時辛かったけど今思えばそれで良かった、ということもある。人生は誰にも分からない、ましてや、自分以外の誰かについてなど微塵も分かるはずがないと思う。自分のことだって分か

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今日の夕方

今日の夕方

夕方ごろ、例によってまた謎の時間にご飯を食べてしまい、ぐっすり眠ってしまう。寝ちゃった!と思ってガバッと起きると月が出てる。まだ少しだけ欠けてて満月ではない様子。望遠レンズで撮ってみる。

ボーッと眺めてたら隣の家の犬が庭でウロウロ歩いてる。かわいい。自転車や自動車が通り過ぎる。雲が少しずつ動いてる。小さい頃から、窓から見える世界が好き。電柱とか電線とか建物とか、そういうものがあってこそ面白い景色

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これは良い兆候

これは良い兆候

夜にたらふく韓国料理を食べたことでお腹の中がポッポする。毎日昼夜問わず寝たい時に寝る生活も影響してか寝つきが悪く、寝ても2時間おきに目が覚める。結局6時頃起きて、何を思ったか撮影用の電球を間接照明に使おうと思い、ポヤポヤしてたら電球を割る、シット。

そして大きな破片だけ集めてたら指を少し切る。血がポタリ。「絆創膏」とテプラで書いた百均のプラスチックの小さい引き出しから一枚取り出して指に巻く。朝か

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要するに薔薇が3本、この家にあるとする。

要するに薔薇が3本、この家にあるとする。

スーパーのお花屋さんで薔薇を2本、ピンクと黄色を買ってみた。薔薇がなんとなく最近好き。トゲがあって複雑な生命体だと勝手に思っていて、それがなんだか共感出来る。分かる。

花のことは何も知らないに等しいが、祖母が昔、花を買ってくるなり洗面器に水を溜めて花をそこに休ませて、そして水中で茎を少しハサミで切っていたことだけを鮮明にずっと覚えている。飾ってからくたびれた葉を間引いたりすることもあり、ああ

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ふわふわの白いつつじ

ふわふわの白いつつじ

マガジン一服をもっと大勢に知ってもらいたくて、Twitterをすごく更新してたら目が痛くなった。地道に活動していくしかない。ただ自分の足で今は動き回れなくてそれが歯痒く…。

いつも私が良いなと思ってる人をマガジン一服に誘っていて、みなさん快く参加してくださり本当に感謝です。そして買ってくださる方には本当に本当に感謝です、ありがとうございます😭🙏❤️これから買おうと考えてる方も嬉しいです!ぜひ

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スパゲッティを作ってあげて🍝

スパゲッティを作ってあげて🍝

お腹が空いたので仕事を一時中断、なんとなく新玉ねぎとツナ缶のトマトソーススパゲッティを作る。新玉ねぎが好きでよく家にあるということと、ツナ缶の美味しさに最近改めて気付いたということと、瓶詰めトマトソースはスパゲッティで食べたいから買っていた。テキトーに作っても必ず美味しいと確信していたが、予想以上に美味しく出来た。最後に追加で塩とにんにくを仲間に入れたのがちょうど良かった。
自分で作って自分で食べ

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2019年末の日記から

2019年末の日記から

11月、1ヶ月まるまる風邪をひいて、これまでノンストップでいろいろこなしていたということに突然気付いてしまい、自分がやりたいことをやっているのかかなり疑問に思った。それに加えて友人の自由気ままなフリーランスを私もやってみたいという言葉にかなり苛立ち、楽して稼いでいると思われている私の振る舞いが良くないのかしらと思った。ただ、私は仕事にありつけるだけで有り難く、また人生の喜びなわけで、それに加えて他

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幕間

幕間

もうすぐマガジン一服第3号が出来ます。お楽しみに。

4号目は特に今のところ考えておらず、また気が向いたら作ると思います。マガジン一服の次は去年からやりたいと思ってる作品作りというか、カラープリントまたポツポツ再開したい。一旦、仕事以外でチームを組んで撮影するのは休憩。撮影するとしてもモデルさんと一対一がいいかなと思ってます。お仕事のご依頼は常に待ってます!お声がけしてくださいませ。

常に作りた

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銭湯の香りがする

銭湯の香りがする

新しく買ったシャンプーとリンスが銭湯の香りでテンション上がる。キャッキャウフフ。子どもの頃、お湯熱くて水で埋めてたら近所のばあさんに怒られたの何故か今思い出す。ヒッてなった。実は恥ずかしながら最近も怒られて、素っ裸で浴場とロッカーを何回もウロウロしちゃって、アンタ落ち着きなさいよ!って言われた。ごめんなさいって言った。いっつも怒られちゃう。

昔行ってた銭湯は待合室にテレビあって赤いソファーあって

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雪の日の一週間後の日記

雪の日の一週間後の日記

また喉の風邪をひいてしまった。11月あんなに辛かったのに。今回は早めに病院に行ったのが良かったみたいで、たった2日で喉は治った。鼻水が少し気になるけど、快方へ向かっている。

雪の日に喜んで外に出たのが、恐らく今回の風邪の原因だろう。あの日は寒かった。

あまりにも生活環境の違う人と一緒にいるとそれはそれで楽しいけど、話の共通点はなかったりする。かと言って共通点が多いとお互いにこだわりも強くなるし

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窓の外は雪

窓の外は雪

みんな毎日こんな生活してるのかなあ、歳取ったらボケちゃうよ。

百貨店の最上階のカフェでお茶をしていると彼はそう言った。だいたい50代くらいのおばさまたちが午後のお茶会をしている。私の席から見て三組、奥はVIPルームのようで、そこにも何組かがお茶会をしているようだった。

彼は平日、脇目も振らずに働いているらしく、それに将来の不安を抱いているようだった。脇目で仕事をしているような私とは真逆の生

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もう歯を磨くだけ

もう歯を磨くだけ

やらなきゃいけないことが沢山あるときに限って全く違うことをしている。なんにもせずにもうこんな時間になってしまい自己嫌悪。最低限のことをして、いや、歯を磨いたらもう今日は終わりにしよう。それだって、大きな行動。

自分の正しくもない美学を信じて生きていくことの難しさに打ちひしがれる今日この頃。流れていた方が楽な時もあれば、すべてに抵抗していたい時もある。

いつかのメモには「比べない、数えない」とい

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雨でふやけて優しい気持ち

雨でふやけて優しい気持ち

雨が静かに降っている。こんな日は父と母と、母の友人の赤ちゃんに会いに行った日を思い出す。私はいくつだったんだろう?3歳か4歳かな?外は青色のイメージで、病室はピンク色とかクリーム色みたいで、その色の差がそのまま体感温度の違いだった。赤ちゃんは本当に生まれたてで、スヤスヤとよく寝ている。子どもだった私も、可愛いという感情を抱いた。目を瞑って呼吸で微かに動く赤ちゃんをじっとしばらく眺めていた。母は友人

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