マリコ

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【ショートストーリー】Vol.5 このヤッカイナモノの置き場所

ミチ子は、この何やらヤッカイナモノの置き場所に困っている。 仕事がうまくいかなくて落ち込んだこと、職場のみんなでボーリングに行ってからお洒落で素敵なバーに行ったこと、帰り際に少しさみしくなったこと、終電を逃したこと、ヒールのサンダルで歩いたら足の指が痛くなったこと、泥のように眠って起きたらベランダの前の木が切られて視界がひらけていたこと、日曜日、仕事を頑張ってそのあと映画を観に行ったこと、映画を観て生きることとか死ぬこととか考えたこと、死ぬことを考えて怖くなったこと、嫌な仕

    • 明日死ぬとわかっていたら何をするのか。

      以前もこの問いを考えてみたことがある。 何年前のいつのことだったか記憶にはないがその時の私は、何をすることもなくいつも通り過ごしたいと考えていた。 いま改めて考えてみる。 Q.明日死ぬとしたら何をしますか? A.シンプルに、美味しいものをたらふく食べて酒をたらふく飲んで寝る、これに尽きる。 ちょうどカネコアヤノさん歌詞のように。 (髪は短いから結わけないけどこの歌好き) まぁ、明日死ぬと考えるとできることは少ないけど、例えばその期間を1週間、1か月と伸ばして考え

      • 【ショートストーリー】Vol.12 誰でもない君に伝えたいこと

        ドラムが上手に叩けているかどうかよりも、クロールがうまく泳げているかどうかよりも、たまごやきがうまく焼けているかどうかよりも、隣に誰かいて欲しいって思ってない? 突然床に寝てみたり、生まれて初めて一睡もできなかったり、今年は何か一味違うのでは?初めての事が多かったりして。 思わぬところで、たとえば部屋の隅っこに光と影が作り出す直線の芸術的な美を感じたりして。 「青」の世界について考えたり。青という言葉が持つ世界について考えたり。青が好きな理由を考えたり。青が好きなのは何でだ

        • 「ゴッホ展」に行った感想と、引いたこと。

          ゴッホ展を観に行った。金曜日だけ8時まで開館していて、なんか久しぶりの遠出的な感じでわくわく。 予約とってわくわく。 美術館のめぐり方ってルールあるんかなといつも思う。 観たい絵の前に行って観るでいいと思うのだけど、謎の列ができるのが気になる。 そうゆう見方が好きなのか、みんながそうしてるからかなのか…。 私のめぐり方のポイント、見所は後半に置かれているから、前半で時間を使いすぎない。 全体把握するためにまず進む。 そして最後まで行ってから観たい絵に戻る、何度でも。

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          『殺さない彼と死なない彼女』をみた。

          ちょっとネタバレ。 詩的だなぁと思った。場面やセリフが良い意味で不自然。 ちょっとしたタイムラグがあって、それが後半に繋がっていくんだけど最初はそれに気づかなくて。 何よりも、桜井日奈子さんの低い声が意外で印象的。死ね、ブス、殺すぞ、のやり合い、言葉遊びのじゃれあいもじんわりする。 アイスを食べよう、未来の話をしよう、自分がしてもらって嬉しかったことを、他の誰かにもして、そうやって循環していくんだなと思ったり。 別れは悲しいけど、なかなか素敵な映画でした。

          『殺さない彼と死なない彼女』をみた。

          【ショートストーリー】Vol.11 いつかの書きかけの記憶。

          めちゃくちゃ手が綺麗と思った。これはめちゃくちゃ綺麗なんじゃないかって。誰かに褒めて欲しい。カメラで手を写してみようかとも思ったけど、台所の明るい蛍光灯の下で改めて見たら、なんてことないただの普通の手だった、そうか、それが36歳の手かと思った。 ホタルイカの目玉を取りながら、後ろで流れている震災10年のニュースを聞く。 あの時私は、揺れるビルの中で「えっ、死ぬ?」と思ったのだ。10階のビルの一室、おそらく耐震構造のせいでとてつもなくそのビルは揺れ回ったのだ、遠心力に従って

          【ショートストーリー】Vol.11 いつかの書きかけの記憶。

          『トイレのピエタ』をみた。

          ネタバレあり。 野田の洋次郎氏は朝ドラでの演技を見て気になっておったのだが。演技うまいよなー。トイレのピエタは2015年だから、朝ドラより全然前なんだけど。当時は、RADWIMPSの人?吉高由里子の恋人の?へぇ、映画とか出るんだ〜くらいにしか興味がなかったです。 この淡々とした演技の中から滲み出る内面みたいなのが、みる人を惹きつける。あと声がいい。 グッときたシーンは、夜中酔っ払って町中の店の窓を拭くところ。あれには色々と込められていた気がする。 窓拭きという仕事に、

          『トイレのピエタ』をみた。

          『恋は雨上がりのように』をみた。

          ノイタミナでアニメやってた時一瞬みて、ちょっと気になっていたやつ。 大泉洋さんの“おじさんらしさ”、みたいなところが個人的にとても良かった!あとはただただ、小松菜奈さんが可愛いっていう。 ストーリー自体は、ぼんやりとしてる感じがした。

          『恋は雨上がりのように』をみた。

          『センセイ君主』をみた。

          ちょっとネタバレあり。 下町ロケットの頃、純朴な役の竹内涼真氏を知ってめちゃくちゃイケメンじゃんと思ってたら、どんどん色気が止まらなくて露出も増えて嫌になっちゃったんだけど。避けていてはいけない、と思い!(別にいいだろ..) 映画自体の期待値はめちゃくちゃ低かったのだけど、後半ノートに書かれた三段論法のところでグッときて、感動してしまった。 見る前は単なるイケメンドS先生の役だと思ったら、他人になかなか心を開けない不器用な面があって。全力でぶつかってくる女子高生に徐々に

          『センセイ君主』をみた。

          好きって感情についてはわからなくて。でも一つ言えるのは「会いたい」って思うことだけ。それがすべてじゃない?

          好きって感情についてはわからなくて。でも一つ言えるのは「会いたい」って思うことだけ。それがすべてじゃない?

          お金だけがあっても幸せになれるとは限らないけど、お金がないと揉める要因の一つになるから辛いものです。

          お金だけがあっても幸せになれるとは限らないけど、お金がないと揉める要因の一つになるから辛いものです。

          独断と偏見で分析している、20代男性に対して思うこと。

          *個人的感想で成り立っています。 まず。三軒茶屋というエリアに10年以上も住んでいれば。飲み屋に行けばふらりと来た見知らぬひと会話をかわすこともある。(今は正直コロナ云々であるので省略。専ら家飲み) 私は30代過ぎてから一人で飲むという楽しみに出会ったもので。だから今20過ぎくらいで一人で飲みにきている男女問わず人々が羨ましくてしょうがない。こんな楽しいことを!今、その年齢で...!という羨望。 そんなことはおいておいて。 そう、20代男性ともお話しする機会が往々にし

          独断と偏見で分析している、20代男性に対して思うこと。

          『コンフィデンスマンJP ロマンス編』をみた。

          わいわいスカッとしたくて見てみた。どんでん返し返し! エンタメとして痛快でよかった。三浦春馬さんと竹内結子さんのお二人が出ていて。良い俳優さんだなぁと思って。しみじみ。 このシリーズのお約束、最後に答え合わせするのも好き。そっから?みたいな。 長澤まさみさんのコミカル演技も最高。あ、早くマザー見なきゃ。

          『コンフィデンスマンJP ロマンス編』をみた。

          【ショートストーリー】Vol.10 推しの推しの話は推しということで。

          「好きな人って、追いかけてるからいいんだよね」 真由美ちゃんは独り言のように少し遠くの宙を見ながら呟いた。 「ふむ」と心の中で思って声には出さなかった。いま真由美ちゃんが言っている、<好きな人>とは誰のことを指しているんだろうかと。 僕は君の彼氏であって、<好きな人>ではないんだろうか? 真由美ちゃんに追いかけられている気配を感じたことがない。どちらかと言えば、僕が追いかけている。 僕は真由美ちゃんが好きだ。真由美ちゃんはどうだろうか? いたって普通、見た目も中身も平均値

          【ショートストーリー】Vol.10 推しの推しの話は推しということで。

          【ショートストーリー】Vol.9 袋はいりませんので、愛は欲しいかもしれません。

          「袋入りますか?」毎日行くコンビニで、毎回聞かれる。相手も仕事だから仕方がない。毎回首を横にふるしかない。声を発することが苦痛なので。逆に聞かれないと困惑するかもしれないし、こちらが意思表示をすれば相手の迷惑になるかもしれない。それならばこのままでいい。 しかし、実に臆病である。 ぶつからない、怒らない、何ごとも穏便に。言葉を飲み込む。受け入れる。キャパシティとは?その心持ちを他人に説明することは不可能だ。そして代わりに切り捨てる。価値観にそぐわない場合は去る、何も言わず

          【ショートストーリー】Vol.9 袋はいりませんので、愛は欲しいかもしれません。

          【ショートストーリー】Vol.8 深夜2時、海底にて。

          年月に対して少しばかり、語りたくなった。 深い時間は決まって、俺はアルコールという海の底にいる。今日は何曜日だろうか。思考がゆっくりと沈んで、意思とは別に考えるつもりのないことまで考えている、それが日課だ。 一つ、君への想いは執着だ、と思う。 でも、改めてその考えに行きつくのは、やはり納得感があるからだと。 忘れられずにいるのは、執着なんだろう。 ずっと正気じゃない時のマボロシを追いかけている。それで、マボロシを作った方も、マボロシを作った覚えがないんだろう。 何かの想

          【ショートストーリー】Vol.8 深夜2時、海底にて。