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「ちょうどいい加減」で生きる。

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みずから13年以上のうつ病経験をもつ筆者が、自身の「うつ抜け」メソッドや、うつ時代に支えになったこと、また現在までのキャリアアップや自己実現の方法についてつづる連載エッセイ。
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記事一覧

連載前半まとめページ|『「ちょうどいい加減」で生きる。』うつ病体験記

いつも本連載をお読みいただきありがとうございます。リクエストをたくさんいただいたため、連…

正木伸城
2年前
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うつ病に効いた、たった5つの思考の特徴②|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』…

自身の弱さを認めて、受け入れて、さらには「弱くたっていいじゃないか」と肯定すらしていく。…

正木伸城
2年前
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うつ病に効いた、たった5つの思考の特徴①|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』…

気がつけば桜が咲いていてね――。 ある年のこと。季節が移り変わり、桜が満開になっていまし…

正木伸城
2年前
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精神病棟への入院。そして東日本大震災|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』うつ…

「正木のぶしろ(=筆者)さん。正木さん、いいですか。正木さんには即刻入院していただきます…

正木伸城
2年前
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休職・復職の繰り返し。暴走して木っ端みじん|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。…

人生には、苦境がおとずれます。八方ふさがりとしか思えない状況に置かれることがあります。悲…

正木伸城
2年前
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涙するあなたは誰よりも希望の意味を知る|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』う…

いまの自分と苦境の間にゆるい関係をつくる A.(私の回答) 理想論に聞こえるかもしれませ…

正木伸城
2年前
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無惨な生活。もう手遅れ? そんなことないんだよ|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』うつ病体験記

うつ病の人は、決してサボっているわけでも怠けているわけでもありません。力がでてこず、倦怠感にさいなまれ、思考をうまく働かせることができず、他の能力も低下しているのです。だから「やろうと思ってもできない」。気力すらわいてこないのです。でも、見かけ上、病気だと見られないときがあるので、人からは「怠けてるだけじゃないの?」と言われることが結構ありました。苦しかったです。 「このままじゃ人生詰む」という焦りから復職もしやる気が出るのなら、私は頑張りたかったです。働けるなら働きたかっ

迷惑なんてない。遠慮なく「助けて」を叫ぼう|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。…

「誰も自分を必要としていない」「居場所がどこにもない」――自殺が未遂に終わって、私は一度…

正木伸城
2年前
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心のどん底で思い知った生きる希望のありか|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』…

「死にたい……」 私が初めてそう願ったのがいつだったかは、もはや正確には覚えていません。…

正木伸城
2年前
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「どうせ俺なんか……」の無限ループにはまって|連載『「ちょうどいい加減」で生きる…

ほんとうにしんどいときに希望の声を聞くと、私の体はそれをはね返そうとします。耳鳴りがする…

正木伸城
2年前
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パニック障害・うつ病と診断されたあの日|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』う…

私がかかった施設は、東京・池袋の東にあるクリニックでした。80歳くらいに見える高齢の「おじ…

正木伸城
2年前
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心の正常はある日突然「異常」になる|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』うつ病…

忘れもしません。私が初めて不調を感じたのは2004年、23歳になったばかりの秋でした。当時わた…

正木伸城
2年前
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役に立たない人間に価値はないのか|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』うつ病体…

うつ病体験に「意味はあった」と語る違和感うつ病が良くなってきたときに、私はあることに悩み…

正木伸城
2年前
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はじめに|連載『「ちょうどいい加減」で生きる。』うつ病体験記

もし心が突然変わってしまって、思うようにならなくなり、失敗したり落ち込んだりをひんぱんに繰り返すようになったら、あなたはどうしますか? 以前は元気いっぱいで、「どうやって元気って出すんだっけ?」と考えなくても、朗らかに動けていた。そんな自分がネガティブになり、かんたんに心に傷を受け、グチっぽくなり、体がダルくて身だしなみを気にする心の余白すら持てなくなってしまったら――。 それ、うつ病のせいかもしれません。 私は、うつ病でした。 精神病棟への入院。休職3年。長期投薬を経