見出し画像

「めんどくさい」の誤解。

「めんどくさい。
「あー、めんどくさい。

職場でそんなことを言いながら仕事をしている人を見たら、あなたはどう思いますか?

(つべこべ言わずやってくれ。
(あーうるさなぁ。

そんな言葉を言い返したくなりますよね。

実はこの言動、
なんと宮崎駿さんなんです。

ジブリで有名なあの宮崎駿監督です。

「めんどくさい」に込められた思い。

多くの人は、
めんどくさい。と聞くと、
やりたくない。と解釈していしまいます。

だけど、宮崎駿さんは言います。

大事なことってだいたいめんどくさい。

捉え方がすこし違うんですよね。

めんどくさくて、手間がかかるのは確かな事実。

だけど、
めんどくさいことは、
手を抜けないこと
なんだと考えているようです。


「あーそうか、やっぱりめんどくさいことって避けては通れないんだなぁ。」
と、思ってしまうかもしれん。

 

でもちょっと待ってください。

やらなければいけないと思ってしまうのは、
義務感からではないでしょうか?

もし義務感から、
『やらなければいけない』と考えているなら、
宮崎駿さんの言葉をもう一度読み返してみてください。

宮崎駿さんは、絵を一枚一枚丁寧に書き込んでいきます。
妥協を許さず、コツコツと細かな作業を続けます。

そんな地道な仕事を1ヶ月続けても、
映画にするとたった1分です。

1ヶ月がたった1分ですよ。

めんどくさいと口にしながら、地道な仕事をやり続けています。

それを知ってあの言葉を改めて考えてみてください。

大事なことってだいたいめんどくさい。

私はこう言ってるように思いました。

こだわりがあるから、めんどくさい。

めんどくさいは、
義務感からくるのではなく、
使命感やこだわりからくるものだと。

私はこれを知ったとき、
思いっきり頭を殴られた気がしました。

私の大きな過ち。

社会人になりたての頃は、
めんどくさいは悪いことと捉えてきました。

だけど、ある程度の仕事を経験し、
中堅ぐらいになると、めんどくさいはポジティブなものだと捉えるようになったのです。

(ここで宮崎駿さんの言葉と出会っていれば、
また違った今があったのかもしれません。)

当時の私は効率厨だったため、
めんどくさいをこう捉えていました。

解決すべき課題。
変化させるべき課題。
改善の余地がある証。

めんどくさいは改善や改革の種である。
と考えていました。

部下がめんどくさいと言っているのを聞くと、

どこかに改善の余地があるんだな。
さらによりよいシステムに近づけるぞ!

と嬉しくなったものです。

めんどくさいの考えから、
無駄を排除し、合理的に考え、
効率化を行ってきました。


さて、
私の過ちが何だったのか、
あなたにもわかるのではないでしょうか。

大事なものやこだわりまで、
効率化の名の下に変えてしまっていたのです。

自分ではまったく気づかないうちに…。

***

めんどくさいは2つある。

めんどくさいには2つあります。

1つ目は義務感からくる めんどくさい。
2つ目はこだわりからくる めんどくさい。

この2つの見極めがとても大切なことだと思い直しました。

義務感からくる めんどくさい を避けたり、解決したりすると、改善や改良に役立ちます。

一方で、
こだわりからくる めんどくさい は、
避けたり、解決することは一概に良い選択とはいえません。

それは機械的ではなく、
とても人間的な感情だからです。

めんどくさいのは 私のこだわりが強いから。
めんどくさいのは 私が手を抜きたくないから。
めんどくさいのは 私が妥協したくないから。

そう考えると、
私はめんどくさいと思えることを嬉しく感じてきました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

あなたはどうですか?

めんどくさい をどんな気持ちで受けとるでしょうか?

よかったら教えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?