ズボラに向かないぬか床

私はかなり大雑把な性格で、ぬか床なんて毎日かき混ぜないとダメにしてしまうようなもの、絶対始めちゃダメだと思っていた。

かつてヨーグルトも、瓶を煮沸しておいて作ったものをタネにして何度か新しいものを作ったことがあるのだが、うっかり長い期間空いてしまい酸味が強くなってしまった。今ではアイリスオーヤマで毎回新しいR-1ドリンクで作るように変えている。

そんな私が夏場は朝晩混ぜる、なんて到底できそうもないと思ったのだ。
ましてや時々旅行に出かけたりするのに、ぬか床のキープが私にとっては難しい。

だがしかし、ぬか漬けを食べるのは大好きなのである。

毎回買えばいいのだが、スーパーの味は安っぽいものに当たるし、かと言って毎度デパートやお漬物屋さんで買っていてはなかなかの出費になるので、時々買って楽しむ程度にしていた。

出会ってしまった無印良品

以前何かで無印良品のぬか床の存在は知っていたのだが、私には縁のない話だと思ってスルーしてしまっていた。が！ちょうど無印週間でのんびり買い物を頼んさんである時にふと目が止まって説明書きを読んだら〝1週間に1度しっかりかき混ぜれば問題ない〟というびっくりな情報。

色々調べてみたら、普通ぬか床は常温で作るらしいのだが、無印のぬか床は「冷蔵庫保存」。
そのため発酵がゆっくりなのだという。

これならできるのでは？！

そう思うものの普通の袋は1,000円弱でまぁまぁの大きさ。ダメにしてしまったら悲しいなぁとためらっていたら横に継ぎ足し用の300円ぐらいのものを見つけた。これだ。私は失敗してもショックが少ないこちらで試してみることにした。

初めての自家製ぬか漬け

結論から言えば最高だった。

意外にもきゅうり１本と大根1/4本とにんじん半本を同時につけられるぐらいの量が入っていて、味もシンプルに美味しかった。

何度か漬けるうちに水が出てきたので、椎茸と昆布を入れて水を吸わせ、同時に出汁が出てさらに美味しくなるのかなと試している。

そして、これなら続けられそうと大きい袋を買って混ぜ合わせた。

今まで試したのはざっと、茄子、山芋、きゅうり、茗荷、にんじん、大根、セロリ、椎茸、昆布、切り干し大根である。

秋の茗荷が香り高くとても美味しくて、お弁当にも入れるぐらい好きになった。
切り干し大根は細かく刻んでゴマを和え、おにぎりにすると家族から好評だった。私は納豆に入れるのも好き。
乾燥椎茸の糠漬けは、スライス状に切り小松菜と炊いたりお味噌汁に入れて楽しんだ。
やってみて初めて思ったが、糠漬けは色々アレンジ方法があって面白い。

思わぬ効果

意外だったのは子供達(4歳と2歳)の反応だった。
生野菜をあまり好まない娘が、にんじんも大根もきゅうりも自分からおかわりするほど好きになっていた。
もちろん塩分が入っているのでたくさん上げるわけにはいかないのだが、生で食べるより栄養も増えるぬか漬けを好きになってくれてとても嬉しい。

そして何よりほぼ毎日ぬか漬けを食べるようになって3週間ほど経った頃から、肌の保湿力が圧倒的に変わった。乾燥肌の私があまり乾燥を感じなくなったのだ。

美味しくて体にも肌にも良いぬか漬け。
最初は続けられるか心底心配していたが、早く浸からないか毎日ワクワク待てるし、今のところ半年経っても続けられているから無印良品様々である。我が家の定番になりつつあるぬか漬けを、これからも楽しみたい。