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#パリ
#5 パリに飛んで自由を手に入れたおはなし
28歳になる春、
5年ぶりにフランス語の辞書を開いて、フランス刺繍で最も有名な学校、École LESAGE(エコール・ルサージュ)に入学希望メールを送りました。
学校と言っても、お教室のようなところなので、入学日は学校側と本人とのスケジュールの都合が合う日に定められます。
人気の学校なので、私の入学日はアポをとった2ヶ月以上先の、6月でした。
3月末に退職し、出発までにビザを申請したり、お
#4 ドレス縫製職人になったときのおはなし
前回のおはなしで、パタンナー職で応募したのに、縫製職で採用?
と思われた方もいらっしゃいますよね。
ちゃんと理由があります。
最初に募集がかかっていたのは、デザイナーか、パタンナーでした。
実は私、絵は描けるのですが、デザインすることはかなり苦手で。
高校生で衣装を作っていた時は描いていたのに、昔ほどポンポンとアイディアが浮かばず。
さらに文化では、かなり個性的なデザインをする人たちがう
#3 自分の世界を見つけて夢を叶えたときのおはなし
何かが終わって、何かが始まるときはいつも春です。
私が就活を突然やめたのは、震災があった3月の末のことでした。
なんの技術を勉強したいかはもう決まっていました。
ある朝、目が覚めて一番に頭に浮かんだのが、
〝ドレスを作りたい〟
でした。実話です。
直感とか、閃きとか、夢をみたとか、私はそういう感覚をとても大切にします。
人工的に考えて生み出すものよりも、神さまがくれた贈り物のようで、新
#2 洋裁に目覚めてから将来を迷走した青春のころのおはなし
中学生になってから、それはもう、よく舞台を観に行きました。
演劇、ミュージカルが大好きで、お小遣いは全てチケットに消えました。
中学2年生のとき、姉の友人の先輩から演劇部に入らないか誘われ、
役を演じるのはちょっと…と迷っていましたが、昔からの"モノづくり"精神がフツフツと湧き上がって、
演出や裏方はやってみたい!という気持ちが背中を押して入部することになりました。
当時人数が少なすぎて、廃
#1 私の子供のころのおはなし
「小さいころからものを作るのが好きだったの?」
とよく聞かれます。
答えはイエスです。
母いわく、2歳の時から、ハサミとセロハンテープ(テープカット台ごと)を抱えていたみたいです。
子供用ハサミとかじゃないです。普通の工作バサミ。今思うと危険じゃないかと思いますが、きっと使いこなしていたんでしょうね。笑
幼稚園に入ってからも、外で遊ぶよりお部屋の中で、絵を描いたり工作したりするのが好きでした