【おすすめ本】休職中の人に読んでほしい小説など
私は休職経験があります。
辛かった時に助けられた本など、休職している人に読んでほしいをまとめました。
他にもおすすめ本をいくつか紹介します!
● 休職中や仕事がつらい人に読んでほしい本
天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
THE休職した人にぴったり小説です。
休職したらまずこの本を読んでください。
シンプルに仕事が辛くて辞めて自殺未遂までして、田舎で人生をやり直す話です。
この本から学んだことは、しんどい時はまずは十分に休むこと。
そして、他人からどうこう言われても関係なく、自分で立ち上がるタイミングを決めることが大切と気付かせてくれた本です。
どうか今休職中の人はゆっくり「休むこと」を大事にしてください。
春、戻る 瀬尾まいこ
どう見ても年下の男の子が「兄」だと言い張って突然やってくる話。
一見仕事や働くことには関係無さそうな物語だけど、最後にちょっと仕事の話が絡んできます。
辛くて心の奥底に仕舞い込んだ記憶、思い出したくない過去がある人におすすめです。
基本的に瀬尾先生の本は優しくて癒されます。
後ご飯の描写がとても美味しそうなので、メンタルやられて食欲ない時に読むと食欲復活させてくれるかも。
お探しものは図書館まで 青山美智子
その人の人生に今必要な本を探してくれる司書さんが登場する短編集。
フリーター、ワーママ、定年退職など出てくる人全員が仕事に悩んでいて、何処かに共感する人がいるはず。
「独身の人は子なし既婚者を、子なし既婚者は子持ち既婚者を、子持ち既婚者は独身を羨ましく思ってる。ゴールのないメリーゴーランド」
「12個中11個のクッキーを食べたとしても、残りのクッキーも等しい価値がある。定年後の人生だって、同じく素晴らしい価値がある」
正しく覚えてないので言葉尻は違うのですが、こんな感じの名言が多く、ついついメモっちゃいます。
●考えさせられる本
正欲 朝井リョウ
あらすじを説明するのが難しい。。
LGBTQなど多様性について理解が進んできた世界だが、自分が想像し得ない多様性に出会った時どうするか?考えさせられる本。
「正しくありたい欲」っていうのは誰でも持ってる気がする。でも、正しいって何?自分が正しいってどうして言い切れる?多様性という言葉がある時点で、既に多様に含まれない事象があるってことに気づかれます。
ちょうど映画化されてましたね。
主人公ガッキーの配役はベストマッチだと思いました。
傲慢と善良 辻村深月
婚約者が突然いなくなり、彼女を過去を探ると知られざる面が見えてきて・・・というあらすじ。
男女の恋愛、結婚、結婚相手を求めるときの人間の醜い部分をテーマにした本。
本屋さんに行くと大体平積みしてありますね。言わずとしれた大ベストセラー。
婚活の参考にもなります。
そして婚活関係無くミステリーとしても面白い。2023年読んだ本で1番面白かった。
彼女は頭が悪いから 姫野カオルコ
東大生によるレイプ事件を元にした小説です。
登場人物の経歴や事件に至るまで何があったか事細かに綴られていて、そこで見ているかのようなリアリティがすごい。
レイプというより、もはや人権問題・・・?と考えさせられました。
かなり衝撃的な内容で、実話を基にしてるという点も救いようがないです。
この本はかなりダメージ食らうので、しばらくテンション上げる予定がない時に読んでください。
●胸が熱くなる青春小説
天地明察 冲方丁
江戸時代日本独自の暦を初めて作った人の話で、自分の夢を追いかける小説です。
青年期の話ではないけど主人公の好きなことへ向かう情熱は、まさに青春そのもの。
歴史物苦手な人でも、時代背景が分からなくても読みやすいと思います。
あと、主人公「春海」の名前は、伊勢物語で在原業平が読んだ短歌からとられているそう。由来がとても素敵です。小説の中で説明されているので、その箇所を探しながら読んでください。
●介護、晩婚化、引きこもりなど社会問題をテーマにした小説
うちの子が結婚しないので 垣谷美雨
娘を結婚させるため、親が子どもの結婚相手を探す「親婚活」を始める話。
あらすじが衝撃で読み始めたけど、結婚する意味や人生設計、義家族との相性など、結婚を考えてる人には参考になる部分がたくさんありました。
もちろん、当事者の娘が結婚したいと思っているから成立つ物語ですけどね。
娘が全く結婚を考えてないなら時代錯誤すぎる!と怒っていました。笑
垣谷美雨先生の本は何でも面白い。
垣谷先生の本はほぼ全て読破しています。なんと言ってもタイトルのセンスが抜群で目を引かれるんですよね〜
例えば、
「父が運転を辞めないので」・・・高齢者ドライバーの話
「老後の資金が足りません」・・・老後2,000万円問題の話
こんな感じで垣谷先生の本はその時話題になってる時事問題を上手く絡めて取り上げている。リアルで面白いし、勉強になります。
我らがパラダイス 林真理子
食事は専属シェフ、施設にはプール付き。お金持ちが集う超高級老人ホームで暮らす人と、そこで働く一般庶民のスタッフ達の物語。
超高級老人ホームで働くスタッフ達も自身の親の老後問題を抱えており、その格差が現代の日本の問題を表していてリアルで面白いです。
スタッフ達は暴走して、どんどん訳が分からない事態に・・・。
あり得ない展開すぎて笑っちゃうけど、何が起こるか分からなくて一気に読んじゃいます。
日大の理事長でもある林真理子先生ってエッセイが多いんだけど、小説もかなり面白いと思う!ミステリーじゃ無いのに最後まで予想できない展開が続き一気に読んじゃいます。
「anego」や「下流の宴」もおすすめです!(昔anegoてドラマありましたよね?あれの原作です。下流の宴も昔NHKでドラマ化されてました。)
小説8050 林真理子
8050問題って知っていますか?
成人した子どもが引きこもりったまま、子どもが50歳になるころ親は80歳。
収入も少ない、今後どれだけ子どもの面倒を見られるか分からない中どう養うかという問題。
この問題解決策って難しいですよね。
引きこもりだった人が、親が高齢だからってだけで簡単に立ち直れない。
この物語も一筋縄ではいかず、展開が気になり読む手が止まらなくなりました。
最後には、こんな解決策もあるんだと少し希望が見える物語でした。
気になる本ありましたか?
おすすめ本がありすぎて、いつも文字数が増えてしまう。笑
またおすすめ本がたまったら書きます!
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